ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
創造的思考と通常業務の違いは「突然変異」を生むかどうか
ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」(4)創造的思考の実践
佐宗邦威(戦略デザインファームBIOTOPE 代表)
創造的思考について「新たな発想をするために、発散と収束のプロセスを繰り返すことで、思考をジャンプさせる思考法」と定義する佐宗氏。では、「創造的思考のモード」に入るために、どのようなことを心がければ良いのだろうか。創造的思考の3つの原則として、「手で考える」「体感覚→視覚→言語」「クリエイティブテンション」を挙げ、それぞれ豊富な実例を交えて解説する。(全8話中第4話)
時間:10分23秒
収録日:2020年11月4日
追加日:2020年12月14日
≪全文≫

●創造的思考は発散と収束により思考をジャンプさせる方法


 ここで創造的思考について、簡単にご紹介しましょう。原則は3つあります。1つ目は「手で考える」こと。2つ目が「体感覚→視覚→言語」という思考の順番。3つ目が「クリエイティブテンション」になります。

 創造的思考、クリエイティブとは何か。皆さん、なんとなくイメージでは分かると思うんですが、あえてここで定義をすると、「新たな発想をするために、発散と収束のプロセスを繰り返すことで、思考をジャンプさせる思考法」ということです。これが創造的思考です。

 皆さんのいわゆる通常の業務だと、何かの情報があって、ワークフローがあって、ワークフローがあることで、安定してアウトプットを作っていく、というものが当たり前と思います。これは、いわゆる「再現可能性」を上げていくことを大事にした、科学的な働き方になるのですが、こういうワークフローとかマニュアルをベースとした仕事のやり方では、構造的に新しいものが生まれてくるということは起こり得ません。

 一方、創造的思考はインプットをしたものに対してジャンプをします。情報をいっぱい集めて、それをバラバラにして組み替え、最後はアウトプットとして落と込んでいく。こうしたダイヤモンド型の思考になることによって、「突然変異」を生んでいく。そのための思考法ですので、通常の業務と創造的思考は、ジャンプを生むか、ジャンプを生まないで安定的な思考をするかという意味で、全然違うものになります。

 これをイメージしたのがスライドの図です。創造的思考のプロセスは、基本として「非線形」といわれますが、「AだったらB」というようなことにはならないのです。最初は何か「やりたいことがある」という動機からスタートして、グルグルグルと手で動かしながら、あるいはもやもやしながらも模索し遊んで考えていく中で、だんだんとシンプルなコンセプトが見えてきて、ある程度見えてきたら、焦点を合わせて具体的に落と込んでいく。そのような思考法になります。特に前段のところでは、いろいろな試行錯誤をしてみる、むしろ無駄打ちしてみる、遊んでみる、そういうことが大事です。


●創造的思考の3つの原則



スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
億万長者への道(1)お米屋さんから不動産業界へ
「背広を着てビジネスがしたい」との思いから宅建取得
高橋誠一
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
東洋の叡智に学ぶ経営の真髄(1)経営とは何かをひと言で?
経営をひと言で?…松下幸之助曰く「2つじゃいけないか」
田口佳史

人気の講義ランキングTOP10
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性
大塚有希子
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
島田晴雄
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦