ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」
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創造的思考と通常業務の違いは「突然変異」を生むかどうか
ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」(4)創造的思考の実践
佐宗邦威(戦略デザインファームBIOTOPE 代表)
創造的思考について「新たな発想をするために、発散と収束のプロセスを繰り返すことで、思考をジャンプさせる思考法」と定義する佐宗氏。では、「創造的思考のモード」に入るために、どのようなことを心がければ良いのだろうか。創造的思考の3つの原則として、「手で考える」「体感覚→視覚→言語」「クリエイティブテンション」を挙げ、それぞれ豊富な実例を交えて解説する。(全8話中第4話)
時間:10分23秒
収録日:2020年11月4日
追加日:2020年12月14日
≪全文≫

●創造的思考は発散と収束により思考をジャンプさせる方法


 ここで創造的思考について、簡単にご紹介しましょう。原則は3つあります。1つ目は「手で考える」こと。2つ目が「体感覚→視覚→言語」という思考の順番。3つ目が「クリエイティブテンション」になります。

 創造的思考、クリエイティブとは何か。皆さん、なんとなくイメージでは分かると思うんですが、あえてここで定義をすると、「新たな発想をするために、発散と収束のプロセスを繰り返すことで、思考をジャンプさせる思考法」ということです。これが創造的思考です。

 皆さんのいわゆる通常の業務だと、何かの情報があって、ワークフローがあって、ワークフローがあることで、安定してアウトプットを作っていく、というものが当たり前と思います。これは、いわゆる「再現可能性」を上げていくことを大事にした、科学的な働き方になるのですが、こういうワークフローとかマニュアルをベースとした仕事のやり方では、構造的に新しいものが生まれてくるということは起こり得ません。

 一方、創造的思考はインプットをしたものに対してジャンプをします。情報をいっぱい集めて、それをバラバラにして組み替え、最後はアウトプットとして落と込んでいく。こうしたダイヤモンド型の思考になることによって、「突然変異」を生んでいく。そのための思考法ですので、通常の業務と創造的思考は、ジャンプを生むか、ジャンプを生まないで安定的な思考をするかという意味で、全然違うものになります。

 これをイメージしたのがスライドの図です。創造的思考のプロセスは、基本として「非線形」といわれますが、「AだったらB」というようなことにはならないのです。最初は何か「やりたいことがある」という動機からスタートして、グルグルグルと手で動かしながら、あるいはもやもやしながらも模索し遊んで考えていく中で、だんだんとシンプルなコンセプトが見えてきて、ある程度見えてきたら、焦点を合わせて具体的に落と込んでいく。そのような思考法になります。特に前段のところでは、いろいろな試行錯誤をしてみる、むしろ無駄打ちしてみる、遊んでみる、そういうことが大事です。


●創造的思考の3つの原則



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