ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
「余白」を作るために鍵となる「ビジョンのアトリエ」とは
ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」(3)「余白」の作り方
佐宗邦威(戦略デザインファームBIOTOPE 代表)
あなたは今、何割の時間を「じぶんモード」で生きているでしょうか。気づけば「他人モード」ばかりで、「じぶんモード」が非常に少ないのが今の時代の特徴であると佐宗氏は言う。そこで今回は、「じぶんモード」にフォーカスし、ビジョンを形にしていくファーストステップとして、「余白」の作り方、その具体化の方法について、ステップごとに指南する。(全8話中第3話)
時間:10分59秒
収録日:2020年11月4日
追加日:2020年12月10日
≪全文≫

●気づけば「他人モード」ばかりで、「じぶんモード」が非常に少ない


 では始めますが、第一部として「余白」というテーマからいきたいと思います。

 「先のことを考えている暇がない」、これは忙しい現代の中で多くの人が感じている課題だと思います。そこで出てくるキーワードが「余白」になります。

 “あなたは、今、何割の時間を「じぶんモード」で生きているでしょうか”

 毎日朝起きて、例えばスマホを見て、そこから(今でいうとテレワークかもしれませんが)通勤をしたり、ZoomミーティングやTeamsのミーティングに参加したり、いろいろな書類のやりとりをしたりして、仕事が終わって帰ってきて、それからまたスマホを見て、もしくは子育てをして、そのようにして過ごしていく日常の中で、皆さん自身が、皆さん自身から生まれるやりたいことにアクセスしている時間はどのくらいあるのか、というのがこの言葉のポイントになります。

 スライドに「他人モード」「じぶんモード」と書いているのですが、「他人モード」は例えば、部署で決められた仕事をやっているとか、自分が惰性で見ているSNSのいいねとかシェアを見ているとか、何気なくつけたTVのニュースを見ているとか、とりあえず付き合いで飲みに参加しているなど。これらはいずれも、ある種受け身の情報ですね。他の人を起点として出てきた情報に対して、自分が何かしらリアクションをしている。これが「他人モード」です。

 それに対して、「じぶんモード」は、とりあえず空白の時間があったときに自分はこれをやっていると楽しいという趣味の時間とか、あえて自分の内面に向き合ってみようという、瞑想してみたり日記を書いてみたりする時間とか、誰にも求められていないのに「こういうプロジェクトをやっている」というマイプロジェクト(マイプロ)とか(あるいは副業とかもそれに当たるかもしれません)、会社の中でも自分自身で作った仕事とか、誰にもあるいは上司からも言われていないのに、自分自身で立ち上げた仕事とか。このあたりは「じぶんモード」です。

 こうなったときに、私たちは情報爆発の世の中で生きているので、ほとんどの時間は、実は他人が発信した情報をもとに自分がリアクションしています。そうすると、気づけば他人のやりたいことで自分の中がいっぱいになっていて、自...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(3)DSA化した民主党と今後の展望
DSAの民主党乗っ取り工作…世代交代で大躍進の可能性
東秀敏
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(4)信長の直臣、秀吉の与力としての秀長
最初は信長の直臣として活躍――武闘派・秀長の前半生は?
黒田基樹
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
世界哲学のすすめ(1)世界哲学プロジェクト
日本発!危機の時代に始動する世界哲学プロジェクトの意義
納富信留
認知バイアス~その仕組みと可能性(2)創造のバイアス〈前編〉
創造の「4段階説」、ひらめきには準備が必要
鈴木宏昭
編集部ラジオ2025(31)絵で語る葛飾北斎と応為
葛飾北斎と応為の見事な「画狂人生」を絵と解説で辿る
テンミニッツ・アカデミー編集部