本番に向けた「心と身体の整え方」
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
オリンピックで勝つのが一番難しいのは最初でも最後でもない
本番に向けた「心と身体の整え方」(4)世界という舞台で力を出すために
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
オリンピックで勝つのが一番難しいのは“ちょっと知ってしまった”あとだという。よく分からない世界を一度知ってしまったので、元にはもう戻れない。だから知り尽くすしかない。そのためにはとにかく自分と向き合うことが大事である。選手はオリンピックに出たとき、「こういう場所に来ると、こんな自分が出てくる」ということを発見する。そこで改めて「世界という舞台ではどういう心境で挑めばいいか」を考え直す機会になる。(全8話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分12秒
収録日:2020年9月16日
追加日:2021年2月9日
≪全文≫

●「オリンピックとはこういうもの」と思ってしまったあとで勝つのは難しい


―― これは合っているかどうか分からないのですが、開き直りができるケースは、まだ駆け出しだけれども、ただし結構実力はあって、まだ若いから次のオリンピックも行けそうで、その次のオリンピックも行けるかもしれない。だから、ここはドカンとやってしまおうというタイプの人。あとは、いろいろと実践を積んできて、「まあ、こんなものだよね」ということを含めて、自分の心の中でいろいろとコントロールできるようになったタイプの人。こうした人が開き直りの世界に行けそうな気がするのですが、そういうものですか。

為末 素晴らしいご質問ですね。オリンピックで勝つ選手を見ていると、オリンピックをよく知らない方か、オリンピックを知り尽くした方が多い。オリンピックを“ちょっと知ってしまっている”というのが一番難しい。

―― そこが一番難しいのですか。

為末 はい。最初のオリンピックと人生最後のオリンピックの2つのオリンピックで、選手はパフォーマンスが出やすい。「オリンピックというのはこういうものだ」と思ってしまったあとが一番難しいので、その意味ではおっしゃる通りだと思います。

―― 最初と最後というのは、自分で選べるものではないですよね。

為末 選べないですね。

―― 今、自分が最初と最後の真ん中にいるとすると、ジタバタするしかないのですか。

為末 自分と向き合って、知り尽くして、やるしかありません。よく分からない世界だったのが、一度知ってしまうと、元にはもう戻れない。1回でもオリンピックの怖さとかを経験してしまったら、それを味わい尽くすしかない。酸いも甘いも噛み分けるしかない、というような世界ですね。

―― オリンピックに限らず、大舞台という場を楽しめるようになるのは難しいことですよね。どうすれば、そうした境地にたどり着くことができるのでしょうか。

為末 そうですね。ただ、いろいろなことがありますが、要するに、たくさんチャレンジして、たくさん転んで回りましょうというシンプルな話でもあります。結果、人は自然に鍛えられていくものです。転び方とかいろいろなものがあって、早い段階、短い時間である程度成熟してくるということはありますが、1回、2回で成熟する人はまずいない。逆にいうと、どんな選手でも数年間はジタバタすることで、習...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
ギリシア神話の基本を知る(1)「ゼウス以前」の神々の戦い
ギリシア神話…ゼウスの「父親殺し」とオリュンポス十二神
鎌田東二
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議
ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者
柿埜真吾
おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!
法華経はSFだ!…心を元気にしてくれる法華経入門
鎌田東二
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留

人気の講義ランキングTOP10
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
「満洲」から考える日本とアジア(5)ロシアのシベリア征服と日清日露戦争
「満洲利権」はなぜ日本の手に渡ったか?…ロシアの極東征服、そして朝鮮の混乱が日本を日清・日露戦争へ
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
経験学習を促すリーダーシップ(3)成功の再現性と教え上手の指導法
教え上手の指導法に学ぶ!成功の再現性を高める4ステップ
松尾睦
日本の財政の真実を検証する(3)金利上昇の深刻な影響
金利が上昇した未来を10年スパンで見てみると…何が起きるか?
宮本弘曉