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「遺風」の検索結果

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私心を捨てる――幕臣・山岡鉄舟が体現した武士道

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(6)武士道の喪失と現代社会の問題

新渡戸稲造の『武士道』には、古代ローマの「父祖の遺風」に訴えるエピソードが多数盛り込まれていた。「義」を貫き、相手への思いやりを「惻隠の情」として表し、私心を捨て捨て身になることの大切さである。幕末には武士道を...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/12/17
本村凌二
東京大学名誉教授

源平の合戦、熊谷次郎直実の伝承にみたローマ建国の精神

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(5)勇者の務め

一ノ谷における平敦盛と源氏の熊谷次郎直実の一騎打ちは、『平家物語』「敦盛最期」の段、能や幸若舞の『敦盛』として日本人には馴染み深いものである。新渡戸稲造は『武士道』において、この伝承をローマ建国の精神に響く「敗...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/12/10
本村凌二
東京大学名誉教授

新渡戸稲造が『武士道』で説く上杉謙信とカミルスの「義」

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(4)上杉謙信とカミルス

今も年末が近づくたびにドラマで再演される『忠臣蔵』は、武士道が大切にした「義」の世界を描き出したものだ。新渡戸稲造の『武士道』には、大量に古代ローマのエピソードが掲載されている。戦国武将の振る舞いと共通するロー...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/12/03
本村凌二
東京大学名誉教授

家の名誉を汚さない――武士道と「父祖の遺風」の共通点

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(3)家の名誉と教育のために

「父祖の遺風」はローマ貴族の伝統精神として受け継がれたものだが、日本の武士道は明治維新以降、軍隊の中で庶民にも拡大していく。家に対する誇りは両者に共通しているが、ローマでは特に著しい。彼らはそのプレッシャーをど...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/11/26
本村凌二
東京大学名誉教授

大カトーが主張した父親の責任。古代ローマ人は教育熱心

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(2)ローマ人が大事にした子どもの教育

騎士道精神はキリスト教道徳に付随するものだったが、武士道や父祖の遺風はそうではない。それらは多神教社会、すなわち多様な価値観を認めるローマと江戸の社会において育った価値観である。今回は、ローマの貴族一家において...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/11/19
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ新渡戸稲造は『武士道』を英語で著したのか

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(1)誠実さと新渡戸稲造『武士道』

ローマと日本の共通項として、オリジナリティのなさが指摘されることがある。かつて西欧のモノマネと蔑まれていた日本がモノづくり大国に成長するには、人間としての誠実さが不可欠だった。実はローマにも共通する誠実さの源、...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/11/12
本村凌二
東京大学名誉教授

「父祖の遺風」が教えてくれる国を守る気概と歴史的教訓

独裁の世界史~未来への提言編(7)国を守る気概と歴史意識の構築

歴史上、成功した世界の指導者には「父祖の遺風」を守るという共通項があった。日本の「憲法9条」問題もそうした歴史的視座から捉えると、「国を守る気概」という重要な見方が浮かび上がってくる。かつてそれがない国を他国が救...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/12/11
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ「父祖の遺風」がローマと江戸に共通する価値観なのか

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(1)父祖の遺風

1200年に及ぶ古代ローマ史と、260年以上続いた江戸時代。この二つの歴史は、国家や組織について学ぼうとする者には宝の山である。本シリーズは、古代ローマ史がご専門の本村凌二氏と江戸時代を中心に執筆活動を行う中村彰彦氏の...
収録日:2019/08/06
追加日:2019/12/19

「父祖の遺風」と「武士道」-ローマと日本の伝統に学ぶ

古代ローマ人に学ぶ~ローマ史講座Ⅱ(3)ローマと日本に相通じる精神

東京大学名誉教授・本村凌二氏によるローマ帝国とローマ人の特性に関する連続講義。前回に引き続き、ローマをローマたらしめた「父祖の遺風」について考える。「父祖の遺風」の本質的な部分にフォーカスすると、見えてくるのは...
収録日:2016/10/20
追加日:2017/01/27
本村凌二
東京大学名誉教授

「父祖の遺風」は古代ローマ人が常に大事にした行動基準

古代ローマ人に学ぶ~ローマ史講座Ⅱ(2)「父祖の遺風」と子育て

東京大学名誉教授・本村凌二氏が、われわれ現在人の行動や思考のヒントを得るために、古代ローマ帝国とローマ人の特性について分析・解説する。今回取り上げるのは、ローマ人がその行動基準として非常に重視していた「父祖の遺...
収録日:2016/10/20
追加日:2017/01/23
本村凌二
東京大学名誉教授

「水へのこだわり」から生まれたアッピア水道と玉川上水

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(2)インフラ整備

勃興期の国家が抱える問題にインフラ整備がある。ローマと江戸は、陸路・海路に気配りするのみならず、水道の整備で有名だ。アッピア水道と玉川上水は、市を住民のために整備しようとした為政者の「きれいな水」へのこだわりが...
収録日:2019/08/06
追加日:2019/12/26

古代ローマの敗戦将軍の扱いに通じる幕末期の敗者の処遇

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(7)敗者と人材

多くの国で敗戦将軍は処刑されるが、ローマは彼らをすでに屈辱という社会的制裁を得た者とし、捲土重来を期すべく処遇した。日本の将棋では、寝返ったものを仲間に迎える思想が取った駒を再使用するルールに現れている。負けて...
収録日:2019/08/06
追加日:2020/01/30

江戸時代、少年期に出世を振り分けた「御番入り」とは

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(5)人材登用制度

長期政権維持のため、江戸でもローマでも重要な役職に複数を任命する相互監視と牽制が行われた。また、江戸では優秀な人材を少年期から確保し教育する「御番入り」が幕府の官僚制を保全する。前時代的と切り捨てられるシステム...
収録日:2019/08/06
追加日:2020/01/16

なぜヴェネツィアは議員の世襲制が行われていたのか

独裁の世界史~ヴェネツィア編(3)世襲制は必要か否か

ヴェネツィアの長い繁栄を支えたのは、ローマのカエサルのように傑出した「一人」ではない。独自の「くじ」と組み合わせた選挙によって選ばれるようになった、能力のある人々である。そこにあるのは、野心的な個人を排除するシ...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/06/13
本村凌二
東京大学名誉教授

花魁は日本独特――洗練された吉原の遊女文化

江戸とローマ~娼婦と遊女(2)遊女の「道」と吉原の文化

江戸の遊郭・吉原において、花魁はトップスターである。遊女たちの住む吉原は厳然たる秩序がある一方、女性や子どもが訪れるエンタメ・スポットでもあったという。ここで育まれた遊女文化は日本独特ともいえる遊女の「道」を究...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/04/24
本村凌二
東京大学名誉教授

「狂気」といえるほどの信念を失ったとき国は衰亡していく

人生のロゴス(7)「狂」といえるほどの信念

〈これは狂気かもしれない。しかし筋が通っている〉。この言葉が意味するのは、人間の歴史や人間生命の道理に適っていれば、「狂」の部分があってもいいということである。過去を振り返れば、「狂」が歴史をつくってきた例は、...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/07
執行草舟
実業家

盲目の老人アッピウスの気概…必要な老いへの備えと想像力

キケロ『老年について』を読む(4)老いは徐々にやってくる

アッピア街道などを作ったアッピウス・クラウディウスは、老いて盲目になっても元老院でしっかりと演説して、亡くなるまで周りの連中に対して気概ある態度を見せた。これは希有な例だが、大事なのは日頃からの努力で、自分が60...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/01/27
本村凌二
東京大学名誉教授