町人の時代へ、石田梅岩に影響を与えた江戸経済の隆盛期
石田梅岩の心学に学ぶ(1)石田梅岩の生涯と時代背景
石田梅岩の心学は、日本で初めて商人が学べる学問をつくり上げたといわれる。その思想哲学を理解するためには、梅岩の思想の淵源をたどってみるほうが分かりやすい。まずは、江戸時代の最初の隆盛期である元禄期と重なる彼の生...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/08
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
「和を以て貴しと為(す)」に始まる聖徳太子の「十七条憲法」。これほど有名で、内容の一部も広く知られている日本古代の文書は他にないのではないだろうか。十七条憲法は日本の道徳、倫理の歴史を考える上で、一つの重要な出...
収録日:2023/08/24
追加日:2023/12/07
東大寺大仏建立の理由ー聖武天皇のいう「菩薩の精神」とは
東大寺建立に込められた思い(3)あまねく発展を願う
大仏造立の際に聖武天皇が出した詔では、何が語られているのか。東大寺長老・北河原公敬氏が解説する。聖武天皇は、自らを菩薩になぞらえ、この世の全てを慈しもうとした。菩薩とは、自分以外のものにも手を差し伸べ、一緒に救...
収録日:2016/03/08
追加日:2016/12/10
天台宗の開祖・最澄が残した最大の成果は「大乗戒」の確立
【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(1)比叡山延暦寺の開祖として
比叡山延暦寺を開いた天台宗の開祖として著名な最澄は、エリート僧として出発する。その地位を捨て、比叡山中で12年間修行した彼は、弟子たちにも孤絶した状態での勉強を求める。そのような最澄の残した最大の成果は「二百五十...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/12/24
空海と最澄の関係に大きな影響を与えた「密教」の位置づけ
【入門】日本仏教の名僧・名著~空海編(1)空海と最澄
弘法大師としても知られる空海は、どんな人物だったのだろう。伝教大師とも呼ばれる最澄と対比すると、分かりやすい。二人は同時期に遣唐使として中国へ渡るが、当時の最澄は天皇の帰依篤い貴賓待遇、空海は無名の自費留学生に...
収録日:2020/08/20
追加日:2021/03/04
阿弥陀仏は無限の光だ…親鸞の『唯信鈔文意』の教えとは?
【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(2)『唯信鈔文意』と方便法身
親鸞の著書として重要なのが『唯信鈔文意』である。『唯信鈔』は同門の先輩・聖覚による著だが、法然の教えをよく伝える書として親鸞は大切にした。その解釈書として著した本書の中でも阿弥陀仏についての捉え方を、「法蔵神話...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/03/04
道元の「一つひとつを丁寧に、真心込めて」が奇跡を生んだ
人生に活かす東洋思想(6)道元の思想
禅は難しいと感じている人が多い。まして曹洞宗開祖道元の『正法眼蔵』などは、名著と言われても歯が立たない人がほとんどだろう。しかし、禅の目指している境地、そこに道元が何を持ち込んだかを知れば、禅も道元も身近になる...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/09/06
世阿弥に自分の夢を全部託した父・観阿弥の戦略眼
日本文化を学び直す(7)観阿弥と世阿弥
縄文の持つエネルギー、その霊力が日本文化として噴出するときがあると田口佳史氏は言う。そこで今回取り上げるのは、日本文化の集大成者である世阿弥だ。世阿弥がその力を将軍のそばに上がって発揮したのは、実は父・観阿弥の...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/10/28
部下を育てるには、まず佐藤一斎に学べ!
重職心得箇条~管理職は何をなすべきか(1)時代に請われ、時代に応えた佐藤一斎
東洋思想研究者・田口佳史氏は、名臣のフォロワーシップがあってこそリーダーシップが発揮されるにもかかわらず、今の日本には臣下の人材育成が不足していると言う。そこで、田口氏が注目したのが佐藤一斎とその書『重職心得箇...
収録日:2015/12/22
追加日:2016/04/04
江戸城無血開城で日本の危機を救った西郷隆盛の問題解決力
西郷南洲のリーダーシップ(1)薩長同盟と江戸城無血開城
儒家思想のリーダーシップにかなう人間は、日本史上で五人居る。その一人が西郷南洲(隆盛)だ。内憂外患を退けつつ近代国家建設を目指すという難題に直面した明治維新において、西郷が果たした薩長同盟と江戸城無血開城の役割...
収録日:2015/02/27
追加日:2015/08/31
岡倉天心の『茶の本』…世界に向けた日本伝統文化の発信
岡倉天心『茶の本』と日本文化(1)岡倉天心の生涯
東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心の世界観、自然観を『茶の本』を通して解説する。天心は、幼少期より外国文化をたしなむ一方で、日本の伝統文化の重要性を説き、欧米の近代文化一辺倒であった...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
なぜ新渡戸稲造は『武士道』を英語で著したのか
江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(1)誠実さと新渡戸稲造『武士道』
ローマと日本の共通項として、オリジナリティのなさが指摘されることがある。かつて西欧のモノマネと蔑まれていた日本がモノづくり大国に成長するには、人間としての誠実さが不可欠だった。実はローマにも共通する誠実さの源、...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/11/12