テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2019.06.17

宝くじが良く当たる都道府県ランキング

 全国いたるところに宝くじ売り場があるわけですが、都道府県別の当せん状況がどうなっているかご存じでしょうか?一攫千金の夢をみるなら、宝くじ売り場と同様にできるだけ当せん確率のよい都道府県がどこなのか知っておきたいところ。今回は、宝くじ公式サイトに記載されているデータをもとにくわしく見ていきましょう。

高額当せん本数:累計からの都道府県ランキング

宝くじ公式サイトには、2013年から2018年7月時点まで、1億円以上の高額当せんの発生状況を都道府県別にまとめられています。まずは累計からのTOP10ランキングをみていきましょう。

【高額当せん本数:累計TOP10】
第1位: 東京  258本
第2位: 大阪  173本
第3位: 愛知  104本
第4位: 北海道  83本
第5位: 神奈川  82本
第6位: 埼玉   48本
第7位: 静岡   47本
第8位: 兵庫   46本
第9位: 京都   43本
第10位:千葉   40本

 さすがに都市部に集中しているのがわかりやすいですが、人口比でみていくと全国8位の北海道の当せん本数の多さが気になるところです。ランキングされているのが購入分母の大きい東名阪の都市部隣接県に集中していることを考えても大きな数値になっています。売り上げ数は記載されていないですが、ほぼ、人口数に呼応している数値になっています。

高額当せん本数:年平均からの都道府県ランキング

 では、参考までに2013年から2017年までの年平均値をご覧ください。

【高額当せん本数:年平均TOP10】
第1位: 東京  50.4本
第2位: 大阪  34.0本
第3位: 愛知  20.8本
第4位: 神奈川 15.8本
第5位: 北海道 15.4本
第6位: 埼玉   9.6本
第7位: 静岡   9.4本
第8位: 兵庫   9.2本
第9位: 千葉   8.0本
第10位:京都   7.4本
第10位:福岡   7.4本

 ちなみに、もっとも高額当せん本数が少ない県は、徳島県の年平均1.2本で、年平均2本に満たない、石川県・福井県・長崎県・大分県(1.4本)、熊本県・山形県・香川県・宮崎県(1.6本)、鳥取県・島根県(1.8本)と続きます。

 高額当せんが年平均1都道府県あたり、2本に満たないことをみるにつけ、確率的な難しさを感じ取ることができます。

人口ランキングと比較して当せんランキング上位の都道府県は?

 多くの人が購入すれば、確率的に当せん数が多くなるのは当然ではありますが、人口数ランキングからみて、当せん本数の多い都道府県があります。人口数8位に対して年平均当せん数5位の北海道、人口数10位に対して年平均当せん数7位の静岡県、人口数13位に対して年平均当せん数10位の京都府、人口数15位に対して年平均当せん数12位の新潟県などは注目に値します。

当たるといわれている宝くじ売り場

 よく当たるという宝くじ売り場といえば、東京都内では、西銀座チャンスセンター、立川ルミネチャンスセンター、JR有楽町駅中央口宝くじ売り場、などが有名ですね。

 確率的にはドコで買っても同じではありますが、過去統計的に高額当せん数が多い売り場は存在します。つまるところ、売り場ごとに販売枚数に違いがあり、販売枚数が多ければ多いほど、その売り場の高額当せんの確率は高まるということで、個人ベースで購入枚数を増やして当せん確率を高めるのと同じであることを理解しておきたいところ。こうした情報が出回ることで、販売枚数も多くなり、特定の宝くじ売り場がフィーチャーされていくという流れになります。

夢を現実にするには?

 高額当せんの確率は、単純な計算で500万~1000万分の1といわれています。こうして考えると、人口500万人の自治体(福岡県、兵庫県、北海道)で1人、人口1000万人の自治体(神奈川県)で1人がランダムで選出されるレベルなんですね。

 夢がさめてしまいそうな確率ですが、宝くじ公式サイトでは夢を現実にした「宝くじ長者」たちのこだわりについてもレポートしています。

・“継続が幸運を呼ぶ”方程式、10年以上の購入歴がものをいう?
・「ジャンボのみ」を含めて「年数回」が6割以上
・宝くじを購入する理由は「夢を持ちたいから」が約5割
・浮気せず「いつもの売り場」を大事にするのが当せんの秘訣?
・「連番・バラの割合」や「高額当せんが発生した売り場」にこだわる人が多い
・「良い事があった時に購入」するとさらなる幸運を招く?
・購入した宝くじ券は「神棚・仏壇」に保管していた人が最多

 夢を現実にするには、このような「宝くじ長者」のこだわりに注目してみるのもよいかもしれません。

<参考サイト>
・宝くじ公式サイト:宝くじ当せん者レポート
https://www.takarakuji-official.jp/data/001.html
・総務省統計局:第2章 人口・世帯
https://www.stat.go.jp/data/nihon/02.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

石田梅岩が唱えた「商売の基本」、不足の共有化が鍵

石田梅岩が唱えた「商売の基本」、不足の共有化が鍵

石田梅岩の心学に学ぶ(4)商売の基本と梅岩教学

石田梅岩の大きなテーマである「商売の基本」はどこにあるか。それは「不足」についての認識を共有化することだと田口氏は言う。20年の探究が実を結び、石田梅岩が講席を開いたのは1729年。以後、講席は15年続くが、本人の講義...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/29
田口佳史
東洋思想研究家
2

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者
3

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(2)「夜の街」新宿の原点

歌舞伎町を筆頭に、東京でも有数の繁華街を持つ新宿だが、その礎は江戸時代の内藤新宿にあった。遊女が働く飯盛旅籠(めしもりはたご)によって、安価に遊興できる庶民の「夜の街」として栄えた内藤新宿の様子を、『江戸名所図...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/28
堀口茉純
歴史作家
4

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(3)電力の部分最適と全体最適

サステナブルな電力の供給と消費が求められる現代社会。太陽光発電のように電力の生産拠点が多元化する中で、それぞれの電力需給と国全体の電力需給のバランス調整が喫緊の課題となっている。実はヨーロッパなどの「再エネ比率...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/27
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
5

イーロン・マスクと対立…ChatGPT大ブームまでの紆余曲折

イーロン・マスクと対立…ChatGPT大ブームまでの紆余曲折

サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(2)ChatGPT開発秘話

仕事をはじめさまざまな生活シーンで多様な役割をこなすチャットボットとなった「ChatGPT」。OpenAIが公開したこのサービスが世界中を驚かせるまでには、その創業に携わったサム・アルトマンとイーロン・マスクの対立など紆余曲...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/26
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト