テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2017.01.29

「婚活中」に結婚願望が消えてしまう3つの理由

 年が明け、「今年こそ結婚する!」と心新たに1年の目標を立てたシングルのみなさんも多いかもしれません。婚活をするなら、できる限り短期決戦でするべきだというのが、最近婚活関連市場でよく話題にのぼるようになりました。というのも、婚活が長くなればなるほど婚活疲れが深刻化し、なかには精神的にまいってしまう人も少なくないようで、婚活疲れによるウツ症状などに対応する婚活疲労外来を設置する医療機関まで登場しています。さらには、婚活をしてみたものの、その結果、結婚願望が消えてしまう人も増えてきているそう。

 結婚したいのに、そのための婚活によって結婚したくなくなってしまうのには、どんな理由があるのでしょうか。今回は実際に婚活中の人たちにもお話を伺い、その現状を調査してみました。

婚活で結婚願望が消える3つの理由とは?

1・「振られる」体験を繰り返し、自信喪失
 そもそも恋愛や結婚は、頑張ればその分だけ結果が出るとは限りません。相手側とのフィーリングや条件、タイミングや縁といった様々な要因に左右されるもの。こと婚活中は多くの異性との出会いを求めるわけですから、出会いの数に比例して、うまくいかない関係も増えていくわけです。関係が成就しなければ、そのたびに「振られる」疑似体験を重ねてしまい、どんどん自信を失っていくもの。

 「点数や貢献度で判断される勉強や仕事と違い、就職試験で落とされ続けた時と同じく、人格否定されたような気持ちに。心が折れる前にもっと自分を大事にしようと思いはじめました」と、連敗続きの40代男性が語ってくれました。

2・時間やお金、ムダなコストに気づく
 婚活は意外と費用がかかります。結婚紹介所やパーティー、また出会った人とデートをするにはお金が必要ですし、以前別コラムで 紹介したことがありますが、たとえ年間40万円を婚活に使ったとしても、それが決して高すぎる金額ではないことがわかりました。男女ともに平均して月々2~3万円を使っており、それがかさめば経済的な負担を感じるようにもなります。

 真剣に婚活をはじめる30代半ば以降は、仕事的にも働き盛りで忙しい時期。ある30代の女性は「休息や気分転換に必要な貴重な週末を、パーティーやデート、婚活イベントなどに割いていると、ずっと仕事をしているようで神経が休まらない」と言います。

 また、「婚活サイトで出会った相手からメールの返信が来てないか、ずっとチェックをしてしまう。こんなことまでして結婚したいのかと虚しく、時間のムダだなと気づきました」という意見も。

3・「結婚=幸せ」ではないと悟ってしまう
 「婚活とは、相手と向き合うものではなく、自分と向き合うものなんです」と語ってくれた40代女性。はじめは相手のことをあれやこれやと比較したり、相性を探ったりすることが第一ですが、婚活期間が長くなればなるほど、自分は本当に結婚したいのか、妥協してまで結婚して幸せになれるのか、と自問自答する機会も増えていくとのこと。

 女性の場合は、婚活が長引き、出産して家族をつくるということが年齢的に厳しくなってくると、「無理して結婚しなくてもいいのでは?」と思うようになるそう。最近では女優の天海祐希さんなど、結婚しない宣言をする有名人も増えてきており、「結婚しなくても幸せに生きていける」という考え方も少しずつ広がってきています。

 たとえ結婚したい人同士が出会う婚活とはいえ、人と出会うために行動を起こし、出会い、関係を築くのは時間や労力がかかることです。勢いで恋愛結婚する人よりも、「現実」と向き合い続けるのが婚活ですから、なかには「婚活」という言葉を見て聞くだけでも疲れてしまうという人も。そんな時は、結婚願望が薄れてしまう前に婚活休みの期間を設けて、思いきって気持ちをリセットしてみてはいかがでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(2)「夜の街」新宿の原点

歌舞伎町を筆頭に、東京でも有数の繁華街を持つ新宿だが、その礎は江戸時代の内藤新宿にあった。遊女が働く飯盛旅籠(めしもりはたご)によって、安価に遊興できる庶民の「夜の街」として栄えた内藤新宿の様子を、『江戸名所図...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/28
堀口茉純
歴史作家
2

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者
3

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(3)電力の部分最適と全体最適

サステナブルな電力の供給と消費が求められる現代社会。太陽光発電のように電力の生産拠点が多元化する中で、それぞれの電力需給と国全体の電力需給のバランス調整が喫緊の課題となっている。実はヨーロッパなどの「再エネ比率...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/27
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
4

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(4)サウジアラビアとイランの存在感

中東のグローバル・サウスといえば、サウジアラビアとイランである。両国ともに世界的な産油国であり、世界の政治・経済に大きな存在感を示している。ただし、石油を武器にアメリカとの関係を深めてきたのがサウジアラビアであ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授