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DATE/ 2018.02.15

80~90℃のサウナで火傷しないのはなぜ?

 体を芯から温めて、血行を良くしてくれるサウナ。温泉や銭湯に行ったら欠かさないという人も多いのではないでしょうか。サウナの中には時計とともに温度計が設置していることがあります。80℃や90℃、場合によっては100℃を超えることも。温泉は44~45℃くらいでもかなり熱いですし、もし100℃近い熱湯が手にかかったらやけどしてしまいます。ではサウナがそんな高い温度でも大丈夫なのはなぜなのでしょう?

世界最高気温でもサウナには全然及ばない?

 20年ほど前は真夏でも気温は30℃を少し超える程度でしたが、最近は連日35℃なんてことも不思議ではないくらい暑くなっている日本列島。まるでサウナにいるようだと感じることもあるかもしれませんが、それでもサウナのように80℃なんてことはありません。日本記録でも41.0℃(2013年8月12日に高知県四万十市の江川崎で記録)。世界記録でも56.7℃(1913年7月10日に米カリフォルニア州デスバレー国立公園で観測)。サウナの温度に比べればまだまだ(?)の温度です。

 冒頭に挙げた温泉や熱湯とサウナの大きな違いは、水か空気かということ。80℃や90℃の水に触れるのと、90℃の空気に触れるのではまったく違うのです。なぜなら、空気は水に比べて温度を伝えにくいから。言い換えると熱伝導率が低いのです。熱湯に触れると皮膚はすぐに熱くなってしまいますが、周囲の空気の温度が高くても皮膚がすぐに空気と同じ温度にはならないのです。

汗が体を守ってくれる!そのメカニズムは

 ここで重要になるのがサウナの湿度です。サウナに入るとむわっとした空気で湿気があるようにも感じられるかもしれませんが、実は湿度は5~10%程度に保たれています。空気が乾燥していて熱伝導率が低いから、100℃近い温度でも平気でいられるのです。逆に湿度がほぼ100%のミストサウナの場合は温度が40℃ほどになっています。湿度100%で通常のサウナと同じくらいの高温だったらやけどしてしまいますからね。

 さらにサウナに入ると汗をいっぱいかきますが、これも皮膚が熱くなり過ぎるのを防止する効果があります。汗がバリアとなり皮膚を守ってくれることに加え、水分が蒸発する時に温度を下げる効果があるため、体の熱を奪ってくれるのです。これは気化熱という現象で、夏場に打ち水をして温度を下げようとするのも同じく気化熱の効果を期待してのものです。汗をたくさんかくということは脱水症状になりやすいので、サウナを利用する前後にはしっかりと水分を摂取し、体調を整えるようにしましょう。
(10MTV編集部)

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