社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2018.03.07

30代、40代のための「リップ」の選び方

 人と話しているときに一番目がいくパーツは、もっとも動きのある口元ですよね。最近のメイクは目元に力を入れるのが主流ですが、それ以上に顔の印象を決めるのがリップメイクです。いつもよりきちんとメイクしたいときにはお気に入りの口紅を塗る人も多いのではないでしょうか。

 しかし、ずっと使い続けているお気に入りの口紅を塗ってみたら、なんだか色が浮いてしまって似合わない気がする…30歳を超えるとそんな風に感じる人が増えてきます。肌色に合わせて買ったはずなのに、なぜ似合わなくなってしまうのでしょうか。

変化の原因は唇の老化?

 実は唇はとてもデリケートで、もともと乾燥や紫外線の影響も受けやすい部分ですが、30歳を越えてくると加齢の影響も現れてきます。唇の老化によって見られる変化のひとつが「唇が痩せてしまう」こと。若いときにはぷっくりとしていた唇も、コラーゲンが減少することによって唇のふくらみは少なくなり、縦じわの原因になってしまいます。

 もうひとつが「血行が悪くなる」こと。唇は血色が透けて見えるほど皮が薄いため、血液の色の変化が見えやすい部位といわれています。加齢によって血行が悪くなると、血液もにごってしまうため、唇の色もくすんでしまうのです。そのため、若いときと同じリップ選びをしていると、肌や唇の色と合っていないために若作りに見えたり、浮いて見えてしまうのです。

リップカラーの選び方

 リップカラーを選ぶときに、まずは自分の肌の色味を知ることが大切なので、自分の肌色が「イエローベース」か「ブルーベース」か確認しておきましょう。これはどの年齢においてもリップを選ぶときには確認する点ですが、30代、40代女性が選ぶときにはどんなカラーを選ぶのが良いのでしょうか。

30代女性は上品で落ち着いたカラー

 大人の階段を登り始めた30代女性は、20代では大人っぽくなりすぎるためにあまり手の出せなかった、上品で落ち着いた色味が似合うようになってきます。色味としては落ち着いたローズ系やコーラルオレンジ系、肌なじみの良いピンク系などが良いでしょう。質感としてはツヤ感が強いグロッシーやパールはくすみを隠すには適していないので、発色の良いマットタイプを選んだ方が落ち着いた雰囲気が出せます。ただし、唇の縦じわが気になる人は、マットタイプではしわが目立ってしまう危険性があるので、少しツヤ感のあるセミマットタイプを選ぶのが良いでしょう。

40代女性は血色が良く見えるカラー

 40歳を越えると似合うリップカラーも変化していきます。ポイントは血色が良く見えるカラーを選ぶこと。オレンジ系やピンク系、赤系の中でも少しくすみ感のあるものを選べば肌なじみもよく、浮くこともあまりないでしょう。落ち着いた色をと思ってベージュ系を選ぶ場合には、色味はベージュピンクがオススメです。ナチュラルすぎる色を選んでしまうと血色の悪さをカバーできないために肌色を明るく見せられない場合があります。また、質感は前述の理由でセミマットタイプがオススメです。

自分にあったリップを選ぼう

 30代、40代女性に似合うリップカラーを紹介しましたが、肌や唇の色は個人差がありますので、実際に店頭で試してから購入するのが良いでしょう。加齢にともなってお気に入りの口紅をつけられなくなるのは悲しいかもしれませんが、若いころには挑戦できなかったカラーに挑戦できるということでもあります。また、普段からリップケアをすることで血行促進をはかれますし、乾燥、紫外線から唇を守ることもできます。きちんとケアしてあげることによって、楽しめるメイクの幅も広がってくるもの。自分のリップケアを見直してみてはいかがですか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制

「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
2

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か

アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
3

人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質

人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質

学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(5)AIに記号接地は可能か

昨今、めざましい発展を遂げているAI技術。流暢にチャットをやりとりする生成AIはしかし、本当の意味で使っている言葉を理解することができるのだろうか。言語学習の根本にある「記号接地」問題から、人間とAIの本質的な違いに...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/14
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
4

宇宙の理法――松下幸之助からの命題が50年後に解けた理由

宇宙の理法――松下幸之助からの命題が50年後に解けた理由

徳と仏教の人生論(1)経営者の条件と50年間悩み続けた命題

半世紀ほど前、松下幸之助に経営者の条件について尋ねた田口氏は、「運と徳」、そして「人間の把握」と「宇宙の理法」という命題を受けた。その後50年間、その本質を東洋思想の観点から探究し続けてきた。その中で後藤新平の思...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/10/24
5

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?

「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使