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猫を飼うと幸せになれるのか?
猫が好きな人もそうではない人も、「猫を飼うと幸せになれるのか?」という疑問をもったことがあるのではないでしょうか。とくに猫好きにとっては大問題ともなるこの疑問に、ひとつの朗報がもたらされました。
その朗報とはずばり「猫を飼うと、99%幸せになれる!?」というもの。今回は、猫を飼うことの幸せについて考えてみたいと思います。
まずは猫好きが一番気になると思われる、「猫と暮らし始めて幸福度が高まったと感じるか」という設問に対する回答をみてみましょう。この設問へのポジティブな回答である「とても高まった」74.6%、「高まった」25.1%の合計は驚異の99.7%!「下がった」0.3%、「とても下がった」0%というネガティブな回答を大幅に上回る結果となりました。
さらに「猫と暮らし始めて健康になったと感じるか」との設問に対しても、約半数が「健康的になった」と回答しました。また、より具体的な「猫と暮らしてよかったこと」の設問に対しては、9割が「癒される」と回答し、加えて約半数が「生きる活力になる」「家族との会話が増えた」と回答。これらの結果から、猫を飼うことは飼い主を幸せにし、日々の生活に活力や潤いを与え、なによりも「癒やし」をもたらしてくれることが明示されました。
保護猫8匹と暮らす商業出版コンサルタントの樺木宏氏は、著書『幸せになりたければねこと暮らしなさい』で、猫による「癒やし」を次のようなメカニズムで紹介しています。
1)猫を撫でると「愛情ホルモン」ことオキシトシンが分泌され、2)オキシトシンの分泌が「幸せホルモン」ともいわれストレスを緩和するセロトニンの分泌を促し、3)セロトニンがもたらす幸福感が「もっと猫を撫でたい」という好循環を生み出す。この好循環を樺木氏は、「ねこの癒やしのループ」と名づけています。猫を飼うことによって猫との接触回数が増え、さらに癒やしは増大していくことが予想されます。
他にも、前述の「nekokusei調査」での「猫と暮らして困ったこと」の回答の上位から、「旅行などに行きづらい(家を長く空けることができない)」「部屋の掃除が大変(抜け毛や排泄物など)」など、動物を飼う以上どうしても発生する問題がうかがえます。
また、「猫博士」「猫ひげ先生」と呼ばれるほど猫に詳しく、たくさんの猫を診てきた開業獣医師の宮田勝重氏は、「日本人はペットとつき合うのが下手」といいます。その理由として、日本は歴史上で食用のための家畜を持っていない特殊な文化の国であったため、動物を管理するという意識や能力が育たず、現代でもしつけが上手くできない飼い主が多いことをあげています。
とくに単身者や核家族は室内のみで猫を飼うことが多く、その際、飼い主のしつけ能力が低いと、猫が社会性を身につけることなく精神的成長を止めてしまい、結果として問題行動を起こすなど、非常に飼いづらくなってしまうと述べています。飼い猫のしつけができないことは、自分で猫を飼うことのデメリットを増やすような行為なのです。そうなってしまわないように、抱いたりリードを付けたりしてもよいので、子猫のときからできるだけ外へ出して社会ルールを覚えさせるとよいそうです。
そして何よりも悲しいことは、可愛がれば可愛がるほど、亡くなったときに喪失感を覚えることでしょう。それでもやはり、猫を飼うことで「幸せ」になれる確率は高いといえます。たとえ困りごとやデメリットがあったとしてもそれを越えて大切にすれば、その猫はきっとそれ以上の幸せを、飼い主のあなたにもたらしてくれると想像できるからです。
ただしデメリット以前の問題として、ライフスタイルや飼育条件などが合わない人がいることも事実です。猫への深い愛情や一緒に暮らしたいという強い意志があったとしても、猫と自分のために飼ってはいけない場合もあります。いろいろな機関や愛護団体が、猫を飼う前のチェックリストを発信しています。猫を飼いたいと思ったら、まずは自分が猫を飼うための諸条件を満たしているかをチェックしてみてください。
他方、「切なさの魔術師」とも称される作家・乙一氏の名作『しあわせは子猫のかたち』は、他者と関わることが苦手な主人公がひょんなことから一緒に暮らすことになった白い子猫が、物語のキーになっています。そこには猫と一緒に暮らすことでしか表せないような、切なくも美しい、ささやかでかけがえのない幸せな日常が描かれています。
最後に犬派にも心がほっこりするような名言を。おそらく世界一有名な犬のキャラクター・スヌーピーを生み出したチャールズ・M・シュルツは、「幸せは…(HAPPINESS IS...)」で始まるたくさんの小さな幸せを集めた絵本のタイトルを、ずばり『HAPPINESS IS A WARM PUPPY(しあわせはあったかい子犬)』(日本語訳版タイトル『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬』)としています。
あったかい子猫や子犬を抱いたときの幸せ、猫を撫でるときに得られる癒やしや幸福感は何ものにも代えがたいもの。その「幸せ」が家にいるという喜びは、きっと飼い主にしか得られない幸せなのではないでしょうか。
その朗報とはずばり「猫を飼うと、99%幸せになれる!?」というもの。今回は、猫を飼うことの幸せについて考えてみたいと思います。
猫を飼う最大のメリットは「癒やし」!
ペット保険のアニコム損害保険株式会社が、猫のペット保険契約者に対し、自身と猫の健康状態やライフスタイルについての総合アンケート「nekokusei(ねこくせい)調査」を実施し、以下のような興味深い結果を発表しました。まずは猫好きが一番気になると思われる、「猫と暮らし始めて幸福度が高まったと感じるか」という設問に対する回答をみてみましょう。この設問へのポジティブな回答である「とても高まった」74.6%、「高まった」25.1%の合計は驚異の99.7%!「下がった」0.3%、「とても下がった」0%というネガティブな回答を大幅に上回る結果となりました。
さらに「猫と暮らし始めて健康になったと感じるか」との設問に対しても、約半数が「健康的になった」と回答しました。また、より具体的な「猫と暮らしてよかったこと」の設問に対しては、9割が「癒される」と回答し、加えて約半数が「生きる活力になる」「家族との会話が増えた」と回答。これらの結果から、猫を飼うことは飼い主を幸せにし、日々の生活に活力や潤いを与え、なによりも「癒やし」をもたらしてくれることが明示されました。
保護猫8匹と暮らす商業出版コンサルタントの樺木宏氏は、著書『幸せになりたければねこと暮らしなさい』で、猫による「癒やし」を次のようなメカニズムで紹介しています。
1)猫を撫でると「愛情ホルモン」ことオキシトシンが分泌され、2)オキシトシンの分泌が「幸せホルモン」ともいわれストレスを緩和するセロトニンの分泌を促し、3)セロトニンがもたらす幸福感が「もっと猫を撫でたい」という好循環を生み出す。この好循環を樺木氏は、「ねこの癒やしのループ」と名づけています。猫を飼うことによって猫との接触回数が増え、さらに癒やしは増大していくことが予想されます。
猫を飼う困りごとやデメリットを越えて
もちろん猫を飼うことはデメリットもあります。まずはお金がかかることです。日々のキャットフードやトイレの砂や爪とぎといった消耗品はもちろんのこと、キャリーバックのような猫グッズも必要になってきます。さらには日々の健康のためにワクチン接種、状況に応じての去勢・避妊手術、そして病気になった際の医療費なども高額になる可能性があります。他にも、前述の「nekokusei調査」での「猫と暮らして困ったこと」の回答の上位から、「旅行などに行きづらい(家を長く空けることができない)」「部屋の掃除が大変(抜け毛や排泄物など)」など、動物を飼う以上どうしても発生する問題がうかがえます。
また、「猫博士」「猫ひげ先生」と呼ばれるほど猫に詳しく、たくさんの猫を診てきた開業獣医師の宮田勝重氏は、「日本人はペットとつき合うのが下手」といいます。その理由として、日本は歴史上で食用のための家畜を持っていない特殊な文化の国であったため、動物を管理するという意識や能力が育たず、現代でもしつけが上手くできない飼い主が多いことをあげています。
とくに単身者や核家族は室内のみで猫を飼うことが多く、その際、飼い主のしつけ能力が低いと、猫が社会性を身につけることなく精神的成長を止めてしまい、結果として問題行動を起こすなど、非常に飼いづらくなってしまうと述べています。飼い猫のしつけができないことは、自分で猫を飼うことのデメリットを増やすような行為なのです。そうなってしまわないように、抱いたりリードを付けたりしてもよいので、子猫のときからできるだけ外へ出して社会ルールを覚えさせるとよいそうです。
そして何よりも悲しいことは、可愛がれば可愛がるほど、亡くなったときに喪失感を覚えることでしょう。それでもやはり、猫を飼うことで「幸せ」になれる確率は高いといえます。たとえ困りごとやデメリットがあったとしてもそれを越えて大切にすれば、その猫はきっとそれ以上の幸せを、飼い主のあなたにもたらしてくれると想像できるからです。
ただしデメリット以前の問題として、ライフスタイルや飼育条件などが合わない人がいることも事実です。猫への深い愛情や一緒に暮らしたいという強い意志があったとしても、猫と自分のために飼ってはいけない場合もあります。いろいろな機関や愛護団体が、猫を飼う前のチェックリストを発信しています。猫を飼いたいと思ったら、まずは自分が猫を飼うための諸条件を満たしているかをチェックしてみてください。
「猫のかたちをした幸せ」を抱きしめる幸せ
ノーベル平和賞受賞者で「密林の聖者」と呼ばれた、医師であり神学者であったアルベルト・シュヴァイツァーは、「人生の苦難から逃れる道は2つある。音楽と猫だ」と断言しています。「生命への畏敬」を唱え全ての生命を尊び、バッハ研究家で名オルガニストであったシュヴァイツァーが認めた、究極の「幸せのかたち」が猫だったのでしょう。他方、「切なさの魔術師」とも称される作家・乙一氏の名作『しあわせは子猫のかたち』は、他者と関わることが苦手な主人公がひょんなことから一緒に暮らすことになった白い子猫が、物語のキーになっています。そこには猫と一緒に暮らすことでしか表せないような、切なくも美しい、ささやかでかけがえのない幸せな日常が描かれています。
最後に犬派にも心がほっこりするような名言を。おそらく世界一有名な犬のキャラクター・スヌーピーを生み出したチャールズ・M・シュルツは、「幸せは…(HAPPINESS IS...)」で始まるたくさんの小さな幸せを集めた絵本のタイトルを、ずばり『HAPPINESS IS A WARM PUPPY(しあわせはあったかい子犬)』(日本語訳版タイトル『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬』)としています。
あったかい子猫や子犬を抱いたときの幸せ、猫を撫でるときに得られる癒やしや幸福感は何ものにも代えがたいもの。その「幸せ」が家にいるという喜びは、きっと飼い主にしか得られない幸せなのではないでしょうか。
<参考文献・参考サイト>
・『幸せになりたければねこと暮らしなさい』(樺木宏著、かばきみなこ監修、自由国民社)
・「猫と人間の今昔物語」、『幸せになる猫との暮らし』(宮田勝重著、小暮規夫監修、ベネッセコーポレーション)
・「あの人と猫<5>アルベルト・シュヴァイツァー」、『猫びより』2016年7月号(稲田雅子、辰巳出版)
・『しあわせは子猫のかたち』(乙一著、SHEL絵、角川つばさ文庫)
・『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬』(チャールズ・M・シュルツ著、谷川俊太郎訳、角川SSコミュニケーションズ)
・anicom:猫を飼うと、99%幸せになれる!?猫の生活実態調査「nekokusei調査」、結果公表!
https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2018/news_0180424.html
・『幸せになりたければねこと暮らしなさい』(樺木宏著、かばきみなこ監修、自由国民社)
・「猫と人間の今昔物語」、『幸せになる猫との暮らし』(宮田勝重著、小暮規夫監修、ベネッセコーポレーション)
・「あの人と猫<5>アルベルト・シュヴァイツァー」、『猫びより』2016年7月号(稲田雅子、辰巳出版)
・『しあわせは子猫のかたち』(乙一著、SHEL絵、角川つばさ文庫)
・『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬』(チャールズ・M・シュルツ著、谷川俊太郎訳、角川SSコミュニケーションズ)
・anicom:猫を飼うと、99%幸せになれる!?猫の生活実態調査「nekokusei調査」、結果公表!
https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2018/news_0180424.html
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