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DATE/ 2018.12.15

仕事で感じる「昭和と平成」世代の違いは?

 平成も30年を過ぎようとしています。元号改定までカウントダウンが見えてきたところで、昭和スタイルも薄れつつというところでしょうか。今回は、そんな時代の変遷の中で、仕事で感じる「平成と昭和」の違いについてアンケートしてみました。

仕事のメソッドで感じる、昭和から平成へ

・帳簿とにらめっこしながら電卓をたたいていたのがウソのように、パソコンやタブレットで表計算アプリでの作業がとてもラクになった(56歳・男性)

・昭和世代は足をつかった取材や資料探しだったが、今はPCやスマホ検索といった机上で済ませてしまうのがなんとも...(55歳・男性)

・だいたいはPDFなどで共有できるはずなんだけど、昭和世代の上司には紙資料を用意しなければならないのが二度手間かな...(32歳・女性)

・写真原稿はポジか紙焼き指定だったのが、デジタルデータ入稿に!カメラマンは撮影と指定だけで済まなくなった平成スタイル!(43歳・男性)

・タバコミュニケーションと飲みニケーションで調整できたのが、いちいちメールやメッセージでの確認や調整がもどかしい!(53歳・男性)

 昭和から平成の変化で大きいのは、PCやスマホ、インターネットという仕事を進めるための道具や技術が格段に進化しました。デジタルネイティブな平成世代に対して、アナログネイティブな昭和世代はなかなかついていくのがキビシイ仕事環境といってよいでしょう。

仕事のマインドで感じる、昭和から平成へ

・体育会的な規律のガバナンスが、パワハラ、モラハラ、セクハラと追求されるようになって、仕事の進捗に応じてハラハラしてしまうという...(56歳・男性)

・お気に入りのお店など自分都合で接待してくる昭和系の取引先と、なにかしらサプライズを期待する平成のIT系の取引先とのお付き合いに世代と時代の違いが(42歳・男性)

・クライアントへの謝罪はメールで済ます平成部下と、それを咎める昭和世代の上役。直接出向くか、手紙を書けとのこと(45歳・男性)

・スーツで問題なかったのだが、ビジネスカジュアルといった平服デーなどが設けられ、昭和おじさんには戸惑う時代になってきた(58歳・男性)

・昭和世代は社畜といわれながらも会社のために社会のためにと仕事をしていたが、平成に入ってからは自分のため、個人を優先するようになってきたようだ。結果的に、成果がでていればいいのだが...(60歳・男性)

・経験よりも年齢や学歴を信頼する昭和上司に対して、地頭や実力で評価し、上下関係を気にしない平成上司...(32歳・女性)

 根性論で突き進んできた昭和世代とその薫陶をうけた平成バブル世代はなんといってもパワフル!バブル崩壊後の平成中期入社世代は温和しめではあるものクールでロジックが際立つところに特徴が見出せそうです。どちらも一長一短といったところでしょうか。新元号では良いところをマージして、価値の高い仕事のスタイルを確立したいものです。
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