社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
退職理由は高確率でウソ?正直に語らない理由
給与や評価に納得いかない。人間関係がうまくいかない。会社人生はさまざま、退職を決断する理由もいろいろあると思います。
どんな会社生活だったとしても、辞めるときくらいは終わり良ければすべて良し、としたいもの。けれども、円満退社もそうラクにはいかないようです。「誠意」や「正直」がアダになることもあるのです。
つまり、退職者の過半数の人が「退職理由に嘘をまじえている」のです。男性にかぎって言えば、「本当の理由は30%言っていない」とのこと。
他方でその正反対に恨みつらみのすべてをぶちまける方もいるようです。これはその場ではスッキリするのかもしれません。でも、これはこれで気力も体力も必要です。会社が嫌いなわけではなくて、もっと会社に良くなってもらいたいという思いから正直に伝える人も、もちろんいることでしょう。
さらに驚くべき結果がでています。「退職時に会社からの引き留めにあった人」が62.4%おり、そのうち、なんと17.7%が「トラブルにまで発展」しているということです。具体的には「家までこられて引き止められた」、「やめさせないの一点張りだった」、「退職日を勝手に引き伸ばされた」などです。
こんなことになるなら、円満退職にするためにウソをつきたくなる気持ちもたしかに理解できます。誠意をもって正直に向き合おうしても、それが裏目に出てしまうことが多いなんてかなしいことですが、これが現実です。退職の際は、あまり理想形を求めすぎず、ある程度の戦略をもって臨むほうがいいのかもしれません。
どんな会社生活だったとしても、辞めるときくらいは終わり良ければすべて良し、としたいもの。けれども、円満退社もそうラクにはいかないようです。「誠意」や「正直」がアダになることもあるのです。
本当の退職理由を言わない確率
もしも退職することになったとき、あなたならその理由を正直に打ち明けますか。情報サイト「INOUZTimes」の編集部は、100人の会社員を対象にインターネットを使って「退職理由、ホントのことを社長に話しましたか」という質問を投げかけました。その結果、57パーセントもの人が「本当のことを話しません」と答えました。つまり、退職者の過半数の人が「退職理由に嘘をまじえている」のです。男性にかぎって言えば、「本当の理由は30%言っていない」とのこと。
ウソの退職理由を言う理由とは
なぜ本当のことを言わないか。「角が立つ」「言いにくい」「パワハラをされたが本当のことを言うと面倒」などが理由として挙がっています。「言わない」のではなく「言えない」と表現したほうが適切かもしれません。ずっと我慢してきて、ついにそこから解放されるというのに、辞めるときまで耐えなくてはいけないと思うとつらいものがあります。他方でその正反対に恨みつらみのすべてをぶちまける方もいるようです。これはその場ではスッキリするのかもしれません。でも、これはこれで気力も体力も必要です。会社が嫌いなわけではなくて、もっと会社に良くなってもらいたいという思いから正直に伝える人も、もちろんいることでしょう。
トラブルに発展するケースも
総合転職エージェントの株式会社ワークポートの調査でも70.5%の人が退職の意思を会社に伝えるとき「言いにくい」と感じたと答えています。これは全国の転職希望者535人を対象にアンケートを行った調査結果です。さらに驚くべき結果がでています。「退職時に会社からの引き留めにあった人」が62.4%おり、そのうち、なんと17.7%が「トラブルにまで発展」しているということです。具体的には「家までこられて引き止められた」、「やめさせないの一点張りだった」、「退職日を勝手に引き伸ばされた」などです。
こんなことになるなら、円満退職にするためにウソをつきたくなる気持ちもたしかに理解できます。誠意をもって正直に向き合おうしても、それが裏目に出てしまうことが多いなんてかなしいことですが、これが現実です。退職の際は、あまり理想形を求めすぎず、ある程度の戦略をもって臨むほうがいいのかもしれません。
<参考サイト>
・「退職理由は嘘が多い」のが当たり前?│INOUZTimes
https://inouz.jp/times/question_retirement/
・<転職希望者のホンネ調査>│ワークポート
https://www.workport.co.jp/corporate/contents/news/detail/664.html
・「退職理由は嘘が多い」のが当たり前?│INOUZTimes
https://inouz.jp/times/question_retirement/
・<転職希望者のホンネ調査>│ワークポート
https://www.workport.co.jp/corporate/contents/news/detail/664.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
単なる不況に非ず…破壊規模は「台風か気候変動か?」
[深掘り]世界を壊すトランプ関税(2)米国の自爆と中国の思惑
トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。
島田晴雄先生には、...
島田晴雄先生には、...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/04/26
危機の10年…2つのサイクルが初交差する2020年代の意味
トランプ2.0~アメリカ第一主義の逆襲(2)交差する2つのサイクル
アメリカには、80年周期の制度サイクルと50年周期の社会経済サイクルがあり、その2つの周期が初めて重なるのが2020年代なのだ。「危機の10年」ともいわれており、そのタイミングで始動したトランプ第二次政権。その動きの舵取り...
収録日:2025/03/21
追加日:2025/04/26
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
フェイクが含まれた情報や陰謀論が跋扈する一方、多様性が尊重されるようになり多元化する人々の価値観。そうした現代社会で、いかにして私たちはともに公共性を保って生きていけるのか。多様でありながらいかに共存・共生でき...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/04/25
『風と共に去りぬ』で表現されたアイルランド移民の精神史
アメリカの理念と本質(5)アメリカのアイルランド問題
アイルランド本国で始まったアングロ・サクソンからの差別は大西洋を越えても消えず、逆にアメリカへ移民するアイルランド人たちに不撓不屈の精神を植え付けた。名作『風と共に去りぬ』には、その姿がビビッドに描かれている。...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/09/17
水にビジネスチャンス!?水道事業に官民連携の可能性
水から考える「持続可能」な未来(8)人材育成と水道事業の課題
日本企業の水資源に関するリスク開示の現状はどうなっているか。革新的な「超越人材」を生み育てるために必要な心構えとは何か。老朽化する水道インフラの更新について、海外のように日本も水道事業に民間資本が入る可能性はあ...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/24