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DATE/ 2020.08.05

在宅ワークや巣ごもりで電気代はどれくらい増える?

 コロナ禍による緊急事態宣言で在宅ワークが一気に日本中へ広がり、働き方が従来とは大きく変わった人は少なくないでしょう。また、「密」を避けるために、外出を控える傾向もあります。その結果家で過ごす時間が必然的に増えるわけですが、それに伴いじわじわと増えるのは電気代。果たして仕事でもプライベートでも外出していた“あの頃”とどれだけ差が出るのでしょうか。

1か月あたり電気代増の平均は1700円

 まさに緊急事態宣言真っ最中だった4月末から5月にかけて行われた「新型コロナ対策によるテレワークと電気代の関係性に関する調査」によると、テレワークを始めた人の6割は電気代が前年より増加し、平均1700円増えているとのことでした。また、テレワークを始めた、していないにかかわらず、前年同月と比べて9000円増加しているケースもあったようです。筆者自身の感覚としても、月々2000円前後は前年比増が続いているので、このアンケート結果には納得です。

 1人暮らしか家族で暮らしているか、勤務中には家が空になるか、あるいは勤務中も家族が家にいるか、など条件によって増減は異なりますが、比較をシンプルにするために従来の生活は「7時に起床。8時に家を出て、9時から19時まで仕事。20時に帰宅し、24時に就寝」とし、在宅ワークが増えた生活は「8時に起床。9時から19時まで仕事。24時に就寝(ずっと在宅)」で、1人暮らしと仮定してみます。

 8時から20時までの12時間、従来の生活であれば消していた照明、エアコン、パソコンの電気代が発生します。1kwhあたりの電気代を27円とした場合で、75Wのシーリングライト、800wのエアコン、25wのパソコンを使うと合計で1時間あたり24.3円。まるまる12時間使うと291.6円にもなります。出勤日数をざっくり20日とすると、月間5832円も従来生活に比べ在宅ワーク生活の方が電気代が高くなる、というわけです。

 実際には毎日エアコンを12時間使いっぱなしにするわけではないでしょうし、日中は電気をつけずに仕事をできる時間帯もあることでしょう(窓の向きや大きさにもよるとは思いますが)。パソコンも12時間フル稼働しているわけではなく、消費電力が小さい時間帯もあるでしょうから、この計算通りに電気代が増える人ばかりではありません。前述したアンケートでも、月間1700円増が平均だったことからもわかると思います。

節約するためにはエアコン→扇風機

 では先ほどの試算を基に、どうすれば電気代を節約できるか考えてみましょう。照明、エアコン、パソコンをフルに使うと1時間あたり900kwhになっていたわけですが、照明を使うのは外が暗くなる17時以降とすれば、8時~17時の9時間は電気代が浮きます。エアコンは思い切って扇風機に置き換えると、消費電力が30wほどに。パソコンは最新のものに買い替えるとより省エネが進んでいるため、15wで済む、と考えましょう。そうすると、1日の増加分が291.6円だったところが、なんと(75w×3時間+30w×12時間+15w×12時間)×27円/1000=20.7円で済むのです。エアコン1時間分(27.6円)を下回る額にまで圧縮できたことになります。ただし電気代を抑えようとして体調を崩してしまったら本末転倒ですので、無理は禁物ですよ。

 上記のエアコン使わない生活であれば、出勤日数20日として月間の電気代増は414円です。会社によっては在宅勤務の手当が出るところもあるかと思いますが、1000円や2000円程度であれば平均的な電気代増をまかなえるかどうかも微妙、3000円や4000円もらえれば電気代はまかなえそう、5000円以上もらえるようであれば、在宅ワークの環境をよくするために何か買いなさい、という会社からのメッセージと受け取っても良いかもしれないですね。

<参考サイト>
・「新型コロナ対策によるテレワークと電気代の関係性に関する調査」を実施 ~全体の約半数が新型コロナ対策による在宅時間増の影響で電気代が増加 月平均で1,700円~|株式会社アイ・グリッド・ソリューションズのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000043561.html
・エアコン(クーラー)の電気代、1時間いくら?高い理由は?| 電力・ガス比較サイト エネチェンジ
https://enechange.jp/articles/airconditioner-electric-1

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