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世界の国別人口ランキング!…日本は何位?
国連人口基金(UNFPA)より、「世界人口白書2021」が出版されました。2021年の世界人口は78億7500万人、日本は1億2600万人で世界11位をキープしました。人口で見る各国の動向は、どのようになっているのでしょうか。
順位:国/人口(平均余命・男女)
1位:中国/14億4400万人(75/80歳)
2位:インド/13億9300万人(69/71歳)
3位:米国/3億3300万人(76/82歳)
4位:インドネシア/2億7600万人(70/74歳)
5位:パキスタン/2億2300万人(67/69歳)
6位:ブラジル/2億1400万人(73/80歳)
7位:ナイジェリア/2億1100万人(54/56歳)
8位:バングラデシュ/1億6700万人(71/75歳)
9位:ロシア/1億4600万人(67/78歳)
10位:メキシコ/1億3000万人(72/78歳)
11位:日本/1億2600万人(82/88歳)
※世界/78億7500万人(71/75歳)
2020年と変わらず11位に入った日本ですが、その内訳は「年齢構造の逆転(若者より高齢者の方が多い)」の典型です。65歳以上人口は28.7%(世界平均9.6%、先進国平均19.7%)、14歳以下の子ども人口は12.3%(世界平均25.3%、先進国平均16.3%)。
同様の傾向を示している国はイタリア(人口6000万人、65歳以上23.6%、14歳以下12.8%)、ギリシア(人口1000万人、65歳以上21.8%、14歳以下13.4%)、ドイツ(人口8400万人、65歳以上22.0%、14歳以下14.0%)、クロアチア(人口400万人、65歳以上21.7%、14歳以下14.5%)など、数えるほどしかありません。
直立二足歩行する人類が出現した600万年前から、狩猟採集生活を送る人類は地球全体で100万人程度を超えることはありませんでした。氷河期が終わり、農耕牧畜が始まった1万年前からは人口増に向かったとはいうものの、それでも1000万人規模、現在の800分の1です。人口が急増したのは、およそ150~200年前の産業革命以降。1800年に10億だった世界人口は1900年に16億、2000年に61億という急カーブを示しました。
2020年には米ワシントン大学の研究チームが、世界人口は国連予測よりも早くピークを迎えそうだと発表しました。出生率の低下、とくにアフリカにおける産児制限や望まない妊娠に対する知識の普及により、世界人口のピークは2064年の97億人となるだろう、というものです。実際、「世界人口白書2021」では164ページ中の140ページ以上を割いて、望まない妊娠・出産を強いられる女性の問題を分析、啓発につとめています。
英医学誌「ランセット」の予測では、2017年から2100年にかけて最も大幅に人口減少をみるのは、現在1位の中国(14億から7億へ)です。2位のインドも減少傾向ですが、10億台はキープして世界人口の1位に返り咲くとのこと。著しい増加がみられそうなのは、7位のナイジェリア。2億の人口が2100年には8億まで増加し、中国を抜いて世界2位のポジションにつくと予測されています。
世界人口が増えれば、労働人口も大きくなるため、GDPは上がり世界は潤います。一方で、化石燃料を使用するために排出される二酸化炭素や、化学肥料が土壌などに残す窒素の量は莫大なものとなり、森林伐採が進んで地球表面が改変されることを歴史が教えています。
また、日本にみられるような「年齢構造の逆転」は、若者や現役世代に税金・年金の面でとてつもない負担を強います。ふくれあがる医療費は誰が支払うのか、身心ともに衰える高齢者の世話を誰が行うのか。日本は、世界人口の面でも新たなチャレンジの時を迎えているのかもしれません。
人口ランキング・ベスト10
2021年の人口ランキング、ベスト10の順位は2020年と比べて変動がありません。世界人口78億7500万人のうち、41億1200万人がアジア太平洋地域の住人。アフリカが11億人、中南米が6億5600万人となりました。順位:国/人口(平均余命・男女)
1位:中国/14億4400万人(75/80歳)
2位:インド/13億9300万人(69/71歳)
3位:米国/3億3300万人(76/82歳)
4位:インドネシア/2億7600万人(70/74歳)
5位:パキスタン/2億2300万人(67/69歳)
6位:ブラジル/2億1400万人(73/80歳)
7位:ナイジェリア/2億1100万人(54/56歳)
8位:バングラデシュ/1億6700万人(71/75歳)
9位:ロシア/1億4600万人(67/78歳)
10位:メキシコ/1億3000万人(72/78歳)
11位:日本/1億2600万人(82/88歳)
※世界/78億7500万人(71/75歳)
2020年と変わらず11位に入った日本ですが、その内訳は「年齢構造の逆転(若者より高齢者の方が多い)」の典型です。65歳以上人口は28.7%(世界平均9.6%、先進国平均19.7%)、14歳以下の子ども人口は12.3%(世界平均25.3%、先進国平均16.3%)。
同様の傾向を示している国はイタリア(人口6000万人、65歳以上23.6%、14歳以下12.8%)、ギリシア(人口1000万人、65歳以上21.8%、14歳以下13.4%)、ドイツ(人口8400万人、65歳以上22.0%、14歳以下14.0%)、クロアチア(人口400万人、65歳以上21.7%、14歳以下14.5%)など、数えるほどしかありません。
これまでの世界人口の推移は
国連の予測では、人口は当面伸び続けるものの、2100年に109億人でピークに達する可能性があり、今世紀中に増加が止まったり、減少に転じたりする確率も27%あるといいます。直立二足歩行する人類が出現した600万年前から、狩猟採集生活を送る人類は地球全体で100万人程度を超えることはありませんでした。氷河期が終わり、農耕牧畜が始まった1万年前からは人口増に向かったとはいうものの、それでも1000万人規模、現在の800分の1です。人口が急増したのは、およそ150~200年前の産業革命以降。1800年に10億だった世界人口は1900年に16億、2000年に61億という急カーブを示しました。
2020年には米ワシントン大学の研究チームが、世界人口は国連予測よりも早くピークを迎えそうだと発表しました。出生率の低下、とくにアフリカにおける産児制限や望まない妊娠に対する知識の普及により、世界人口のピークは2064年の97億人となるだろう、というものです。実際、「世界人口白書2021」では164ページ中の140ページ以上を割いて、望まない妊娠・出産を強いられる女性の問題を分析、啓発につとめています。
英医学誌「ランセット」の予測では、2017年から2100年にかけて最も大幅に人口減少をみるのは、現在1位の中国(14億から7億へ)です。2位のインドも減少傾向ですが、10億台はキープして世界人口の1位に返り咲くとのこと。著しい増加がみられそうなのは、7位のナイジェリア。2億の人口が2100年には8億まで増加し、中国を抜いて世界2位のポジションにつくと予測されています。
人口は増えたほうがいいのか、減ったほうがいいのか
最近よく聞くことばに「人新世の時代」があります。「人新世」とは地質年代。世界人口の増加と産業の活発化が、新しい地質年代として明記されるほど地球に大きな傷を残している、というものです。世界人口が増えれば、労働人口も大きくなるため、GDPは上がり世界は潤います。一方で、化石燃料を使用するために排出される二酸化炭素や、化学肥料が土壌などに残す窒素の量は莫大なものとなり、森林伐採が進んで地球表面が改変されることを歴史が教えています。
また、日本にみられるような「年齢構造の逆転」は、若者や現役世代に税金・年金の面でとてつもない負担を強います。ふくれあがる医療費は誰が支払うのか、身心ともに衰える高齢者の世話を誰が行うのか。日本は、世界人口の面でも新たなチャレンジの時を迎えているのかもしれません。
<参考サイト>
世界人口白書2021(国連人口基金)
https://tokyo.unfpa.org/sites/default/files/pub-pdf/sowp2021_report_-_en_web_23.3.21.pdf
世界人口白書2021(国連人口基金)
https://tokyo.unfpa.org/sites/default/files/pub-pdf/sowp2021_report_-_en_web_23.3.21.pdf
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