社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
車のペダル、「踏み間違い」はなぜ起きる?
交通事故ニュースでよく聞かれるのは、高齢者ドライバーによる「車のペダルの踏み間違い」というケース。母娘を死亡させた池袋の暴走事故から、コンビニなどの駐車場で店舗に乗り入れてしまうなど、車を止めたいのにアクセルを踏んで加速してしまうというブレーキとアクセルの誤操作は、高齢者だけの問題ではなく、若年層の初心者ドライバーでも数多く発生しています。
では、どのような状況でアクセル・ブレーキの踏み間違い事故が起こりやすいか、交通事故例調査データを参照すると、「あわててしまった」「パニックに陥った」が最も多く、加齢による判断ミスなど運転に支障があったと判断される「高齢」や「乗り慣れない車」といった要因が続きます。
想定外の危険に遭遇すると、ドライバーは、あわてたりパニックに陥ったりしてしまうことで意識がペダル操作に向かず、踏み間違いが起こるのではないかと考えることができます。パニック時にはブレーキペダルを踏んでいると思い込んでいることから、車が止まらないとさらにあせって、アクセルペダルを踏みこんでしまい、結果、重大な事故につながるようです。
また、全体的な事故において多重衝突が8%に留まるのに対して、ペダルの踏み間違いというケースにおいては、死亡重傷事故で37%、死傷事故で29%と、かなり高い比率で多重衝突事故になっています。
歩行者としては、コンビニなど駐車しようと動かしている車には特に注意して、動いている方向にははいらないように注意したいものです。
アクセル・ブレーキの踏み間違いが起きる原因
自動車のAT車(オートマチック)の場合、アクセルとブレーキ、それぞれ2つのペダルが並んで配置されています。そして、右足だけでアクセルとブレーキそれぞれのペダルを交互に踏み替えながら、駆動と停止の操作することが一般的です。それぞれ「踏み込む」という同じ動作で操作するペダルが並んでいるため、踏み間違える可能性は年齢を問わずどなたでもありえるといってよいでしょう。では、どのような状況でアクセル・ブレーキの踏み間違い事故が起こりやすいか、交通事故例調査データを参照すると、「あわててしまった」「パニックに陥った」が最も多く、加齢による判断ミスなど運転に支障があったと判断される「高齢」や「乗り慣れない車」といった要因が続きます。
想定外の危険に遭遇すると、ドライバーは、あわてたりパニックに陥ったりしてしまうことで意識がペダル操作に向かず、踏み間違いが起こるのではないかと考えることができます。パニック時にはブレーキペダルを踏んでいると思い込んでいることから、車が止まらないとさらにあせって、アクセルペダルを踏みこんでしまい、結果、重大な事故につながるようです。
踏み間違いが起きやすいシチュエーション
ペダルの踏み間違いによる事故データを分析すると、車両相互と車両単独事故においては、直進中が最も多く、次に発進時というシチュエーションになります。人対車両事故においても、直進中・発射時が最も多いのですが、後退と右折中が比較的多く発生しています。また、全体的な事故において多重衝突が8%に留まるのに対して、ペダルの踏み間違いというケースにおいては、死亡重傷事故で37%、死傷事故で29%と、かなり高い比率で多重衝突事故になっています。
踏み間違い事故を防ぐには
ドライバーとしては、アクセルペダルからブレーキペダルへ踏み換えるような操作を心がけてください。人によっては、かかとをつけたまま足先だけでペダルを動かして操作するクセがついているようです。ペダルの隅に引っ掛けるように踏んでいたりすると、ペダルから足が滑って踏み間違える危険性が高まります。特にブレーキをかけるときは、かかとを床から離して、アクセルペダルからブレーキペダルへ踏みかえる習慣をつけましょう。また、パニックになると、足を乗せていたペダルを踏み込む傾向があるので、カーブや渋滞中、後進時などは、基本ブレーキペダルに足をおいた状態で慎重に操作するように心がけてください。歩行者としては、コンビニなど駐車しようと動かしている車には特に注意して、動いている方向にははいらないように注意したいものです。
<参考サイト>
・イタルダインフォメーション:ペダル踏み間違いによる事故
https://www.itarda.or.jp/contents/9350/info139.pdf
・イタルダインフォメーション:ペダル踏み間違いによる事故
https://www.itarda.or.jp/contents/9350/info139.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01
なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る
いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新
前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
きっかけはイチロー、右肩上がりの成長曲線で二刀流完成へ
大谷翔平の育て方・育ち方(5)栗山監督の言葉と二刀流への挑戦
高校を卒業した大谷翔平選手には、選手としての可能性を評価してくれた人、そのための方策を本気で考えてくれた人がいた。それは、ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウト小島圭市氏と、元日本ハムファイターズ監督で前WBC...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/31
このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(6)日本の課題解決にお金を回す
国内でいかにお金を生み、循環させるべきか。既存の大量資金を社会課題解決に向けて循環させるための方策はあるのか。日本の財政・金融政策を振り返りつつ、産業育成や教育投資、助け合う金融の再構築を通した、バランスの取れ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/29