テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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DATE/ 2022.09.29

「駐車券」を紛失したときの対処法とは

 最近のコインパーキングにはさまざまなシステムのものがありますが、入庫時に駐車券が発券されるタイプは一般的で広く普及している仕組みといえます。しかし、いざ車を出庫させようとしたら駐車券が見つからない…そんなときはどうすれば良いのでしょうか?コインパーキングの管理会社の方に、その対処法を聞いてみました。

駐車券を紛失したときは

 駐車券がないと思ったときは「まずはしっかりと駐車券を探してみてください」とのことです。洋服のポケットやバッグを探してもない場合には、車内のポケットや隙間に落ちていることがよくあるといいます。また、ついうっかりサンシェードに挟んでいたというケースも少なくないとのこと。まずは落ち着いて駐車券を探してみましょう。

 それでも見つからない場合には「精算機に「券紛失」のボタンがあるので、そこを押してください。通常より高い金額が請求されますが、その金額を支払うことで出庫することができます」と教えてくれました。その金額は5000~10000円程度と通常の駐車料金よりも高く設定されていますが、その金額を支払うことで出庫することができます。ただし、精算機の中には高額紙幣を受け付けておらず1000円札しか入らない機械もあるので注意が必要です。

 手持ちがない場合には「料金看板か精算機に24時間対応のサポートセンターの電話番号がありますので、そこに電話をかけてください。時間はかかりますが、スタッフが駆けつけるのを待っていただければ、その場で駐車料金を直接支払っていただいて精算することも可能です」との回答でした。この場合、その場で領収書の発行はできませんので、必要であれば後日管理会社から郵送してもらうこともできます。

高額請求されてしまうのはなぜ?

 券紛失のボタンを押して通常の駐車料金よりも高い金額を払えば出庫できる、と上述しましたが、SNSでも「駐車券を紛失したら10000円もとられた」などの声を見ることがあります。コインパーキングで支払う金額としてはかなり高額のようにも感じられますが、なぜこうした金額に設定しているのでしょうか。

 「利用料金とさほど変わらない金額を設定してしまうと、故意に駐車券を紛失するユーザーが現れないとも限りません。そうなるとコインパーキング側は損失を被ってしまうので、それを防ぐ意味合いもあります。また、券を紛失したときの返金対応は銀行振り込みになります。口座番号の確認や振込作業はスタッフが行うため、そういった対応費も含まれていると考えてもらっても良いかもしれません」

 駐車券の紛失はあくまでも利用者の過失で、その損失分を管理会社側が被らないようになっているという意味では、あえて高額にしていることは納得できます。では、後日車の中から駐車券が見つかった場合、高額の請求を取り消して返金してもらうことはできないのでしょうか。

 「もちろん、返金対応は行います。その駐車券と支払った証明となる領収書などを手元に用意して管理会社に連絡してください。駐車券紛失による支払いの記録と照合して、実際に支払った金額を差し引いて返金、という形になります」

紛失しても慌てず対応を

 駐車券をなくすと焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて探す、なければ通常より高い料金を支払って出庫するorサポートセンターに連絡してみる、という順序で対応することを覚えておきましょう。また、高い料金を支払う場合には後日駐車券を発見したときの返金手続きをスムーズにするためにも、領収書を発行しておくのが良いでしょう。もしそういったシチュエーションに陥った場合はぜひ参考にしてみてくださいね。

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