外務省が注意喚起する世界の「危険な国」とは?
「世界平和度指数(Grobal Peace Index)」という世界の「平和な国」をまとめた指数がある一方、世界の「危険な国」をまとめた指標もあることはご存知でしょうか。
日本語を日常的に使う人々が世界の「危険な国」を知りたいと思ったとしたら、まずは外務省が発表するウェブサイト「海外安全ホームページ」の「海外安全情報」タブの中から、特に「危険情報」を見てほしいと思います。
具体的には、「渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、中・長期的な観点からその国の治安情勢をはじめとした、政治社会情勢等を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安」を知ることができます。
「危険情報」で表示される世界地図は、対象地の国・地域ごとの「安全対策の4つの目安(カテゴリー)」の黄色~赤の4色の警告色で塗り分けられています。警告色とレベル1~レベル4の相関関係は、以下のとおりとなっています。
【「危険情報」の「安全対策の4つの目安(カテゴリー)」】
黄「レベル1:十分注意してください。」
薄黄赤「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
濃黄赤「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
赤「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
※黄赤:オレンジ
2022年10月現在、「危険情報」の地図のうち国全体が赤で塗られた国、すなわち「レベル4」という世界の「危険な国」は、(1)アフガニスタン、(2)イエメン、(3)ウクライナ、(4)シリア、(5)ソマリア、(6)中央アフリカ、(7)ニジェール、(8)マリ、(9)南スーダン、(10)リビア――といった、紛争や内戦等の影響で政情不安な10カ国となっています(五十音順)。
ただし、国全体が「レベル4」ではないものの、アフガニスタンとパキスタンの国境周辺、ウクライナとロシアの国境周辺、シリアと接する側のイラクの約半分の国土、中央アフリカと南スーダンの隣国でもあるコンゴ民主共和国のいくつかの州、リビアの隣国でもあるニジェールの大半の国土、さらにはパキスタンとインドの国境周辺、モーリタニアの国境周辺、エチオピアとエリトリアの国境周辺など、「レベル4」となっている地域も世界各地に点在しています。
また、文言に法的強制力はありません。あくまでも「注意喚起」が目的となっています。そのため、外務省は、「重要なのは、4つの目安そのものよりむしろ本文です。是非本文の最後までじっくりと読んでいただき、実際の渡航・滞在にあたっての参考として下さい」とも呼びかけています。
さらに、「危険情報」が出ていない国・地域についても、大前提として「危険情報が発出されている国・地域と比べれば比較的安全と評価されてはいるものの、その国・地域への渡航の危険がないことを意味するものではありません」としています。
なお、「海外安全ホームページ」では「危険情報」のほかに、「感染症危険情報」も4段階で示されています(海外の感染症情報は、厚生労働省検疫所のホームページでも提供がされています)。
移動の自由が保障されている以上、移動における危険を管理する責任は当事者にあります。たとえ「危険な国」であっても、それは同じです。正しく時期に応じた情報を的確かつ適切に知ることは、自身の生命・身体、そして自由を守ることにつながっています。
日本語を日常的に使う人々が世界の「危険な国」を知りたいと思ったとしたら、まずは外務省が発表するウェブサイト「海外安全ホームページ」の「海外安全情報」タブの中から、特に「危険情報」を見てほしいと思います。
「危険情報」レベル4の国・地域
外務省が発表する「海外安全情報」中の「危険情報」では、海外に渡航・滞在する人が安全を確保するための参考情報となる、世界の国・地域の危険度が示されています。具体的には、「渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、中・長期的な観点からその国の治安情勢をはじめとした、政治社会情勢等を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安」を知ることができます。
「危険情報」で表示される世界地図は、対象地の国・地域ごとの「安全対策の4つの目安(カテゴリー)」の黄色~赤の4色の警告色で塗り分けられています。警告色とレベル1~レベル4の相関関係は、以下のとおりとなっています。
【「危険情報」の「安全対策の4つの目安(カテゴリー)」】
黄「レベル1:十分注意してください。」
薄黄赤「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
濃黄赤「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
赤「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
※黄赤:オレンジ
2022年10月現在、「危険情報」の地図のうち国全体が赤で塗られた国、すなわち「レベル4」という世界の「危険な国」は、(1)アフガニスタン、(2)イエメン、(3)ウクライナ、(4)シリア、(5)ソマリア、(6)中央アフリカ、(7)ニジェール、(8)マリ、(9)南スーダン、(10)リビア――といった、紛争や内戦等の影響で政情不安な10カ国となっています(五十音順)。
ただし、国全体が「レベル4」ではないものの、アフガニスタンとパキスタンの国境周辺、ウクライナとロシアの国境周辺、シリアと接する側のイラクの約半分の国土、中央アフリカと南スーダンの隣国でもあるコンゴ民主共和国のいくつかの州、リビアの隣国でもあるニジェールの大半の国土、さらにはパキスタンとインドの国境周辺、モーリタニアの国境周辺、エチオピアとエリトリアの国境周辺など、「レベル4」となっている地域も世界各地に点在しています。
「危険な国」へと移動する自由と責任
危険情報発出の目安は、「その国・地域毎の治安情勢を総合的に判断した上で発出するもの」であり、かつ「日本人の“生命・身体”に対する脅威を一つの重要なポイント」とした、「中・長期的な観点」から発出されます。しかしながら、あらゆる状況に適用されるような厳密な発出基準はありません。また、文言に法的強制力はありません。あくまでも「注意喚起」が目的となっています。そのため、外務省は、「重要なのは、4つの目安そのものよりむしろ本文です。是非本文の最後までじっくりと読んでいただき、実際の渡航・滞在にあたっての参考として下さい」とも呼びかけています。
さらに、「危険情報」が出ていない国・地域についても、大前提として「危険情報が発出されている国・地域と比べれば比較的安全と評価されてはいるものの、その国・地域への渡航の危険がないことを意味するものではありません」としています。
なお、「海外安全ホームページ」では「危険情報」のほかに、「感染症危険情報」も4段階で示されています(海外の感染症情報は、厚生労働省検疫所のホームページでも提供がされています)。
移動の自由が保障されている以上、移動における危険を管理する責任は当事者にあります。たとえ「危険な国」であっても、それは同じです。正しく時期に応じた情報を的確かつ適切に知ることは、自身の生命・身体、そして自由を守ることにつながっています。
<参考文献・参考サイト>
・「海外危険情報[レジャー/旅行]」『情報・知識 imidas』
・「海外安全情報」『情報・知識 imidas』
・「海外安全情報」『デジタル大辞泉』
・外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
・厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/index.html
・「海外危険情報[レジャー/旅行]」『情報・知識 imidas』
・「海外安全情報」『情報・知識 imidas』
・「海外安全情報」『デジタル大辞泉』
・外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
・厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/index.html