社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
世界から「石油」が無くなるとどうなるのか?
新型コロナの流行やウクライナ侵攻により引き起こされた原油価格の高騰は、世界中に大きな影響を及ぼしました。それは私たちの生活も例外ではなく、相次いだ値上がりに苦しい日々を強いられている人も少なくないでしょう。
原油価格の高騰が引き起こしたこの状況は、私たちの生活が石油に依存して成り立っていることの表れでもあります。生活のどんなところに石油が関わっているのか、もし石油がなくなったらどうなるのか、考えてみましょう。
石油がなくなってしまうことは、これら全てに影響が出るということです。もっとも影響が大きいのは、ガソリンが使えなくなることでしょう。ガソリンを燃料とするトラックやバス、自家用車、飛行機、船舶さえも動かせなくなり、人と物の流れがストップしてしまいます。これは社会活動、経済活動がストップしてしまうことでもあるので、すべての活動が停止してしまうといっても過言ではありません。
さらに、上記に書いたような石油製品がなくなったらどうなってしまうでしょうか。
まず考えられるのは、これまでのようにこうした製品は手軽には手に入らなくなる、価格が大幅に高騰する、または代替するものが見つからずに手に入れられなくなる恐れがあります。私たちの生活からプラスチック製品がなくなったら、合成繊維がなくなったら…考えただけでもその影響は大きいことが分かるでしょう。
現在では石油依存から脱却するために、さまざまな取り組みが進んでいます。化石燃料に代わるエネルギーとして、太陽光発電やバイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーが注目を集めています。また、個人のレベルでも有限の資源を有効に活用するために石油製品の使い方を見直すサステナブルな生活にも高い関心が寄せられています。
サステナブルな生活、という言葉は今では当たり前の言葉となりましたが、何気なく暮らしている中で身近にある石油製品ひとつひとつが有限の資源であることを忘れてはいけません。やがて訪れる「石油がなくなる世界」のためにも、ひとりひとりがその資源を大切にするよう、心がけていきましょう。
原油価格の高騰が引き起こしたこの状況は、私たちの生活が石油に依存して成り立っていることの表れでもあります。生活のどんなところに石油が関わっているのか、もし石油がなくなったらどうなるのか、考えてみましょう。
身近にある石油製品がなくなったら
石油製品と一言でいってもさまざまで、自動車や飛行機の燃料となるガソリン、ペットボトルやビニール袋、プラスチック製品、衣料に使われている合成繊維、界面活性剤や合成洗剤、ドライクリーニングや塗料に使われる工業用ガソリン、そして火力発電所の熱源やプロパンガスなど、石油からできた製品は多岐に渡ります。いま顔をあげて周りを見るだけでも、石油由来の製品に囲まれていることがわかるでしょう。石油がなくなってしまうことは、これら全てに影響が出るということです。もっとも影響が大きいのは、ガソリンが使えなくなることでしょう。ガソリンを燃料とするトラックやバス、自家用車、飛行機、船舶さえも動かせなくなり、人と物の流れがストップしてしまいます。これは社会活動、経済活動がストップしてしまうことでもあるので、すべての活動が停止してしまうといっても過言ではありません。
さらに、上記に書いたような石油製品がなくなったらどうなってしまうでしょうか。
まず考えられるのは、これまでのようにこうした製品は手軽には手に入らなくなる、価格が大幅に高騰する、または代替するものが見つからずに手に入れられなくなる恐れがあります。私たちの生活からプラスチック製品がなくなったら、合成繊維がなくなったら…考えただけでもその影響は大きいことが分かるでしょう。
有限の資源である石油がなくなるまでに
どれだけ石油製品に囲まれているかを考えれば、石油がない世界を想像できないほど、私たちが石油に依存しているかが分かるでしょう。しかしこれは決してもしもの世界ではなく、有限の資源である石油を使っている以上、やがて訪れる未来の話でもあります。現在では石油依存から脱却するために、さまざまな取り組みが進んでいます。化石燃料に代わるエネルギーとして、太陽光発電やバイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーが注目を集めています。また、個人のレベルでも有限の資源を有効に活用するために石油製品の使い方を見直すサステナブルな生活にも高い関心が寄せられています。
サステナブルな生活、という言葉は今では当たり前の言葉となりましたが、何気なく暮らしている中で身近にある石油製品ひとつひとつが有限の資源であることを忘れてはいけません。やがて訪れる「石油がなくなる世界」のためにも、ひとりひとりがその資源を大切にするよう、心がけていきましょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
“死の終りに冥し”…詩に託された『十住心論』の教えとは
空海と詩(4)詩で読む『秘蔵宝鑰』
“悠々たり悠々たり”にはじまる空海『秘蔵宝鑰』序文の詩文。まことにリズミカルな連呼で、たたみかけていく文章である。このリフレインで彼岸へ連れ去られそうな魂は、選べる道の多様さと迷える世界での認識の誤りに出会い、“死...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/11/23
国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験
独立と在野を支える中間団体(6)慶應義塾大学「三田会」の起源
中間集団として象徴的な存在である慶應義塾大学「三田会」について考える今回。三田会は単に同窓会組織として存在しているわけではなく、「公」に頼れない場合に重要な役割を果たすものだった。その三田会の起源について解説す...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/22
日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化
日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化
大転換期の真っ只中にいるわれわれにとって、日本の特性を強みとして生かしていくために忘れてはいけないことが二つある。一つは日本が森林山岳海洋島国国家であるというその地理的特性。もう一つは、日本文化の根源としての縄...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/16
国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題
教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担
人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像
日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学
日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14
対談 | 林望/ロバート キャンベル