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DATE/ 2023.07.03

眼鏡に寿命があるって本当?買い替え時は?

 眼鏡には寿命があるのでしょうか?またあるとしたら、買い替え時はいつなのでしょうか?

 今回は、眼鏡の寿命や買い替え時の目安、また快適な眼鏡ライフを長持ちさせる方法について、紹介します。

一般的な眼鏡の寿命

 眼鏡フレームは、使っているうちに変色したり変形したりします。そして、眼鏡のレンズは、使っているうちに、ひび割れたり傷ついたり、コーティングが剥がれたりするおそれがあります。また、機能面で重要な、度数が合わなくなる問題もあります。

 そのため、一般的な眼鏡の寿命は2~3年であり、買い替え時の目安でもあるといわれています。ちなみに眼鏡のパーツごとの寿命は、以下のようになっています。

(1)フレーム:近年の主流であるプラスチック製の眼鏡フレームの寿命は約2年。
(2)レンズ:近年の主流であるプラスチックレンズ、調光レンズ、ガラスレンズの寿命は約2~4年。
(3)鼻パッド:交換目安はシリコン製が約1年、樹脂やプラスチック製は約1~2年。

 ただし、金属製の眼鏡フレームは、手入れ次第で約10年は使えるそうです。また、お店によっては無料で鼻パッドの交換やねじの調整をしてくれる場合もあるため、素材やメンテナンス次第で眼鏡の寿命は変わってきます。

眼鏡の寿命を延ばす方法

 お店でのメンテナンス以外にも、自分でできる眼鏡の寿命を延ばす方法、つまり眼鏡を長持ちさせつつ、より快適な眼鏡ライフを送る方法として、以下の5点が挙げられます。

(1)高温にさらさない:レンズやフレームによく使われているプラスチックは熱に弱いため。

(2)両手で眼鏡を外す:眼鏡を外すときは、両手で眼鏡フレームのテンプル(つる)を耳の後ろから外すことで、眼鏡の歪み防ぐことができる。

(3)レンズには触れない:レンズに触れると指紋や汚れの原因となるため。眼鏡を扱うときはテンプルのみに触れることが基本。

(4)レンズを下にして置かない:レンズを下に向けて置くと傷がついてしまうため。眼鏡をかけていないときはメガネケースにしまうことも大切。

(5)レンズを乾拭きしない:細かな汚れがレンズの表面に押しつけられ擦られることで、小さな傷の原因となるため。汚れを拭く際は、流水でレンズ表面についたゴミを洗い流した後、水滴をとってからきれいな眼鏡クロスなどで拭く。

 ただし、やはり個々の眼鏡によってお手入れのポイントは変わってきます。より確実に眼鏡の寿命を延ばす方法は、眼鏡を購入したお店で聞くと教えてくれます。セルフケアとあわせて、お店での定期的なメンテナスもぜひ活用してみてください。

 視力の悪い人にとって自分を助けてくれる大切な存在である眼鏡ですが、手入れを怠ったり買い換え時を見誤ったりして機能が発揮できなかったり視力を低下させたりするようでは、宝の持ち腐れかつ本末転倒となりかねません。眼鏡はかけている人を助ける名相棒です。ぜひ大切に使ってあげてください。

<参考サイト>
・眼鏡には寿命がある!寿命を長持ちさせるコツと買い替え時期のサイン
https://www.owndays.com/jp/ja/articles/093
・メガネの寿命は2年が目安!長く愛用するためにできることは?
https://weekly.jins.com/library/library40-glasses-lifespan.html
・鼻パッド(鼻あて・ノーズパッド)って、いつ交換するの??
https://www.obara-megane.jp/info/hanapaddo-200826/
・自宅で簡単!メガネを長持ちさせる普段のお手入れ方法
https://www.pretty-online.jp/news/1937/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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