社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
お葬式で絶対にしてはいけないこと5選
お葬式やお通夜といった儀式では、遺族と参列者が気持ちを共有します。つらい気持ちを共有することで、人は少しずつ喪失感を受け入れていくことができます。このときマナーに沿った行動をとることは、お互いの悲しみを尊重する行為といっていいでしょう。ではどういったマナーに気をつければいいのでしょうか。ここではお葬式でやってはいけない行為について知っておきましょう。
他にも「香典はある程度きれいなお札に折り目を付けて入れる」「通夜振る舞いは断らない」「地域の風習を守る」などマナーとされるものはいくつか考えられます。しかし大事なことは、なによりもその場にいる人々への思いやりのある態度ではないでしょうか。儀式には、故人とゆかりがあった人が集っています。誰かが現実からいなくなることは、だれにとっても受け入れがたいことです。みなどこかに喪失感や悲しみ、孤独を抱えています。遺族をはじめとして自分以上につらい気持ちを抱いた人が集まっている場であることを頭に置いて振る舞いましょう。
1. 電話をかけてお悔やみを述べる
電話は状況にお構いなく相手の時間を奪います。特に葬儀を控えた親族は、現実をうまく受け入れられないまま、葬儀会社とやりとりしていたりさまざまな手続きのことを考えなければならなかったりします。こういった親族の忙しい状況を顧みない電話でのお悔やみは、大きな迷惑になります。もし遠方で参列できないといった場合、弔電を打ってお悔やみを伝えましょう。2. お通夜などで長居する
お通夜などで、長らく会っていなかった知人、友人、親族と顔を合わせることもあるでしょう。たくさん話したいことも出てくるでしょうし、落ち込んでいる人を元気づけてあげたいという気持ちになることもあるかもしれません。しかし、遺族は緊張や悲しみで疲労しています。よく眠れない日々を過ごしているかもしれません。知人や友人と話したいなら場所を変えましょう。親族にはお悔やみだけ述べたら「また後日お話ししましょう」と言って、早めに引き上げる配慮を。3. 死因や亡くなった経緯を訊く
どういった死因であれ遺族はつらい思いをしています。死因や亡くなった経緯に踏み込むことは、状況によっては遺族のつらさを引き出すことになりかねません。もちろん遺族が話したいようであれば、聞いてあげた方がいいでしょう。相手の話を聞くことには、気持ちを共有する意味でも一定の効果があります。しかし参列者側から訊くことは相手を困惑させます。4. お葬式にそぐわない服装などで参列する
お葬式での服装は場を尊重する意思を示す意味でも、ブラックフォーマルウェアや喪服にしましょう。肌の露出が多い服装、光沢が目立つ服装、派手なアクセサリー、サンダル、ピンヒール、スニーカーなどは避けます。お葬式などの儀式は周囲の悲しみに連帯し、お互いの気持ちに寄り添う場です。その場を乱さない服装を心がけましょう。5. 静粛さを破る
お葬式やお通夜は、みなが静かに心を落ち着けることのできる場所にしましょう。スマホで通話したり、スマホのカメラで音を立てて撮影したり、周囲の人と世間話したりすることは避けましょう。また小さな子供がいる場合は、あらかじめ静かにするようにゆっくり話しておく、トイレを済ませておく、絵本やおもちゃ(音の出ないもの)で静かに過ごせるようにしておくといった工夫をするといいかもしれません。もちろん状況によって途中で席を外しても問題はありません。他にも「香典はある程度きれいなお札に折り目を付けて入れる」「通夜振る舞いは断らない」「地域の風習を守る」などマナーとされるものはいくつか考えられます。しかし大事なことは、なによりもその場にいる人々への思いやりのある態度ではないでしょうか。儀式には、故人とゆかりがあった人が集っています。誰かが現実からいなくなることは、だれにとっても受け入れがたいことです。みなどこかに喪失感や悲しみ、孤独を抱えています。遺族をはじめとして自分以上につらい気持ちを抱いた人が集まっている場であることを頭に置いて振る舞いましょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02
『孟子』に学ぶ、リーダーが過酷な境遇に追い込まれる意味
徳と仏教の人生論(5)陰陽と東洋思想を知ることの意味
宇宙や人生の本質について考察を深めていく今回の講義。前回に続く、宇宙がもう1つの宇宙のような存在をつくりたくて人間を創造したという話は非常に興味深い。陰陽(陰と陽)の両面を理解し、自然の摂理に根差した東洋思想を深...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/11/07
「白人vsユダヤ人」という未解決問題とトランプ政権の行方
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(3)未解決のユダヤ問題
保守的な軍国化によって、内戦への機運が高まっているアメリカだが、MAGAと極左という対立図式は表面的なものにすぎない。その根本に横たわっているのは白人とユダヤ人という人種の対立であり、それはカーク暗殺事件によって露...
収録日:2025/09/24
追加日:2025/11/06
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
組織のまとめ役として、どのように接すれば部下やメンバーの成長をサポートできるか。多くの人が直面するその課題に対して、「経験学習」に着目したアプローチが有効だと松尾氏はいう。では経験学習とは何か。個人、そして集団...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/10


