社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「ながらスマホ」は幸福度を下げる!マルチタスクが招く落とし穴
「歩きスマホ」がマナー違反、危険な行為といわれ、注意されるケースが増えている。歩くときだけでなく、食事中や会話中にスマホを見る人が多く、「スマホ依存症」が急増している。ちょっとした暇を見つけては、ゲーム、メール、FacebookやTwitter、LINEなどを始めるのである。
しかし、仕事とメール、会話とTwitter、食事とゲームなど、複数のタスクを同時進行する「マルチタスキング」は、実は決してオススメできない。幸福度を下げ、同時に生産性も下げてしまうからだ。
まず間違いなく、誰もが幸せになれる方法が一つある。それは、気の合う人と一緒に過ごす時間を増やすことだ。逆に、1円でも無駄にできないような生活をしているなら別だが、一般的にはお金にはあまり注意を向けないほうがよいだろう。お金はもちろん重要だが、人生それがすべてというほどのものではない。
オランダで行われたある調査から、1つの物事に集中するほうが、生産性が高まることがわかっている。「ながら作業」「ながら仕事」は、あたかも自分の生産性が高まったような気になるが、実際は逆なのだ。生産性や集中力が下がる分、幸福度も下がってしまう。適度な休憩は必要だが、幸せに注意を向ける際は、それ以外の余計な行動を挟まないのが得策だ。
スマホやインターネットは、常に私たちの注意を逸らそうとする。メールが次々に届き、Facebook、Twitterのタイムラインは絶えず更新されていく。これらにいちいち反応していたら、あっという間に疲れてしまう。幸せになる第一歩は、スマホやインターネットから解放されることだ。スマホを覗きたければ、集中の時間が終わってからに限ればよいのだ。
しかし、仕事とメール、会話とTwitter、食事とゲームなど、複数のタスクを同時進行する「マルチタスキング」は、実は決してオススメできない。幸福度を下げ、同時に生産性も下げてしまうからだ。
自分を幸せにするものに注意を向ける
私たちが幸せになる秘訣は、自分を幸せにするものに注意を向けることだ。幸せを感じることは、人それぞれ違う。仕事第一、家族や子供との時間が最も大切、健康が一番、バカンスをとにかく楽しみたい。欲望はさまざまだが、幸せになる方法はシンプルで、自分の幸せに向けて集中すればよいのである。これは多くの方に納得していただけるだろう。まず間違いなく、誰もが幸せになれる方法が一つある。それは、気の合う人と一緒に過ごす時間を増やすことだ。逆に、1円でも無駄にできないような生活をしているなら別だが、一般的にはお金にはあまり注意を向けないほうがよいだろう。お金はもちろん重要だが、人生それがすべてというほどのものではない。
注意散漫は、幸せの敵だ
幸せへの障害となるのは、一言でいえば「注意散漫」である。なぜかといえば、注意をスイッチするコストがかかるからだ。注意を何度も切り替えるのは、かなりのエネルギーを消費する行為なのだ。マルチタスキングが問題なのは、そのためである。オランダで行われたある調査から、1つの物事に集中するほうが、生産性が高まることがわかっている。「ながら作業」「ながら仕事」は、あたかも自分の生産性が高まったような気になるが、実際は逆なのだ。生産性や集中力が下がる分、幸福度も下がってしまう。適度な休憩は必要だが、幸せに注意を向ける際は、それ以外の余計な行動を挟まないのが得策だ。
スマホやインターネットから解放される
いま、私たちを最も注意散漫にしているのは現代テクノロジーだろう。「Eメール博士」として知られるトーマス・ジャクソンは、Eメールだけで年間にして従業員ひとり当たりおよそ1万ポンド(約185万円)の損害をイギリスの企業にもたらしていると推定しているほどで、便利な反面、私たちの幸福度と生産性を下げる元凶となっている。スマホやインターネットは、常に私たちの注意を逸らそうとする。メールが次々に届き、Facebook、Twitterのタイムラインは絶えず更新されていく。これらにいちいち反応していたら、あっという間に疲れてしまう。幸せになる第一歩は、スマホやインターネットから解放されることだ。スマホを覗きたければ、集中の時間が終わってからに限ればよいのだ。
<参考文献>
・『幸せな選択、不幸な選択―行動科学で最高の人生をデザインする』(ポール・ドーラン/早川書房)
・『幸せな選択、不幸な選択―行動科学で最高の人生をデザインする』(ポール・ドーラン/早川書房)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
高度成長のために頑張った日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の評価を得たが、その後の日本企業の凋落、競争力の低下を考えると、その弊害を感じずにはおられない。読書人口が減っている現状をみると、いつのまにか「世界...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/12/01
プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性
プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
プロジェクトマネジメントが世界的に普及し始めたのは1990年代。ソフトウェア産業の発展とともに拡大を続け、時代のニーズを受けて多くのシーンに定着してきた。今回は、その基本に立ち返り、国際標準をもとに、プロジェクトと...
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/03
質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?
歴史の探り方、活かし方(7)史料の真贋を見極めるために
歴史上の出来事の本質を知るには、その真贋を見定めなければいけない。そのためにはどうすればいいのか。記述の異なる複数の本がある場合、いかにして真実を見極めるか。また、司馬遼太郎の作品が「歴史事実」として認識されて...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/12/02
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
お酒やコーヒーなど世の中には睡眠に良くないのではないかといわれるものがある。また、現代においては特に、スマホの「ブルーライト」が睡眠には大敵だといわれているが、それらは本当に悪者なのか。一般に良い睡眠を妨げると...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/30


