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DATE/ 2016.06.16

夏のボーナス平均は〇〇万円!一部上場企業だとなんと…

 夏のボーナス、入ったら何を買おうかな…まずは学生時代の友人と飲みに行こう!そんなことを考えている人も少なくないと思います。友人と自分、どちらが多くもらっているのか、気になってしまうのは人の性。そもそも世間一般の人たちはいくらくらいもらっているんだ?そんな疑問にお答えします。

民間企業の平均支給額は36万円弱

 一般的に6月末~7月初旬に支給している会社が多い夏のボーナス。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「2016年夏のボーナス見通し」によると、今年は小幅ながらも2年ぶりに増加すると見込まれています。民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)の一人あたり平均支給額は35万8409円とのことです。ちなみに支給労働者数は前年比プラス1.6パーセントの約3928万人と予想されています。

 それに対し、国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)の平均支給額予想は63万4800円(前年比プラス2.4パーセント)。民間企業の1.8倍近い水準となっています。

 先ほど挙げた民間企業の平均ボーナス金額は、中小企業から大企業までひっくるめての数字でしたが、東証一部上場企業に限定するとまた変わってきます。一般財団法人の労務行政研究所が発表した「東証第1部上場企業の2016年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」は、春闘と同時期に夏のボーナスについても妥結した一部上場企業126社を対象に調査、集計したもの。つまりこちらは、予測ではなく既に妥結した金額です。

 それによると、126社の平均は国家公務員をしのぐ73万4090円。全企業の平均額の約2倍ですね。産業別の平均額も掲載されているのですが、最も高いのは自動車産業の108万3230円です。産業によって平均年齢等条件が異なるため、単純に比較はできませんが、景気の良さが伝わってくる金額と言えるでしょう。

堅実派が多い?使い道のトップ3は…

 リサーチ会社のマクロミルが行った「2016年夏のボーナス大調査」では、ボーナスへの期待感や使い道などについて全国の20~69歳の男女を対象とし、1490のサンプルを集めています。支給見込み金額(選択肢は30万円以下、30~50万円未満、50~100万円未満、100万円以上、分からない)は全体として30万円以下が35.5パーセントで最も多く、なかでも20代はほぼ半数(47.7パーセント)が30万円以下と回答したようです。ボーナスの使い道トップ3は、貯蓄(45.2パーセント)、ローン返済(34.4パーセント)、娯楽(19.7パーセント)と堅実タイプが多数派。消費税10パーセントへの増税が迫り、経済の先行きも明るいとは言えないご時世、当然のことなのでしょう。

 さて各種調査をご覧になって、どう感じたでしょうか?世間の平均と自分の金額を比べながら、今年はどう使うか考えてみるのも良いかもしれないですね。

<参考サイト・資料>
・三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2016年夏のボーナス見通し」
・労務行政研究所「東証第1部上場企業の2016年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」
・マクロミル「2016年夏のボーナス大調査」
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