社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
海外ではありえない?「マスク大国」日本のなぜ
今では日常的にするようになったマスクですが、かつて海外から見た日本は「マスク大国」だったことをご存知ですか?コロナウイルスが流行る以前から、日本では特に冬になると、歩いていても、電車に乗っても、とにかくマスクをしている人によく会いました。海外の人は日本でこの光景を目にすると、どう感じたのでしょうか。
欧米では、マスクをして街に出ると、「強盗をするのでは?」「やましいことがあるのでは?」「感染性の高い、重い病気なのでは?」と過度の心配や警戒をされてしまうそうです。また、顔を隠すことは悪人のすることだという考えもあり、日本人がよくマスクをすることに対して、海外の人は異様だと感じるといいます。
ではなぜ、こうも日本人はマスクをするのでしょうか。
また、自分が健康でも、予防のためにマスクをつけている人もいます。インフルエンザが流行しているときなどは特に、外出する場合、注意が必要です。自分の健康は自分で守らなくてはなりませんからね。ちなみに、厚生労働省ではインフルエンザの予防や周囲の人への感染を防ぐため、ホームページで<正しいマスクの着用>について解説しています。
・鼻と口の両方を覆う
・ゴムひもを耳にかける
・隙間がないよう鼻まで覆う
以上の順でマスクをするといいそうですが、ときどき見かけるのは鼻を覆わずにマスクをしている人。ホームページによると、「マスクを着用していても、鼻の部分に隙間があったり、あごの部分が出たりしていると、効果がありません」とのこと。気をつけたいですね。
なぜ病気に関係なくマスクをつけようとするのでしょうか。聞き上手倶楽部代表・菊本裕三氏の著書『[だてマスク]依存症 ~無縁社会の入り口に立つ人々~』には、「2010年の後半あたりから、首都圏の都市などで〔だてマスク〕をつけた中高生の姿を見かけられるようになった」とあり、2011年からは、だてマスクをつけた大人たちも目立つようになったとのこと。同書によると、理由は、「なんとなく落ち着くから」(高校生)「誰とも話したくない気分だから」(大学生)「表情をつくるのが面倒くさくて」(高校生)「眠いのを隠すため、バイト中はいつもする」(ショップ店員)など。内と外をきっちりと分ける傾向がある日本人にとって、あまり素の部分をさらけだしたくないという意識が働いたとき、マスクを心強いツールだと感じて、使っているのかもしれませんね。
このように、マスクをつけると安心感が増す一方、マスクをつけないと不安になってしまうという人もいるとか。こうなってくると、会話も滞り、内向的になっていってしまう恐れがあるそうです。誰にとっても安心というものは大切でしょう。しかし、そもそも健康面とは関係のないことでマスクをつけることが精神的な健康を損なうことにつながるなら、それは考え直したほうがいいということでしょうね。
こうして見ていくと、マスクをつける理由はさまざまですね。いずれにしても、必要なときにしっかりつける、ということが大事ではないでしょうか。
欧米では、マスクをして街に出ると、「強盗をするのでは?」「やましいことがあるのでは?」「感染性の高い、重い病気なのでは?」と過度の心配や警戒をされてしまうそうです。また、顔を隠すことは悪人のすることだという考えもあり、日本人がよくマスクをすることに対して、海外の人は異様だと感じるといいます。
ではなぜ、こうも日本人はマスクをするのでしょうか。
風邪菌やウイルスをふせぐ、広めない
インフルエンザが流行すると、咳をする人も増えてきます。インフルエンザでなくとも、風邪をひいたとき、仕事を休めないという人が無理をして出社する、ということもあるかもしれません。近くにいる人に風邪をうつすことがないよう、マスクをする。これはみなさん、考えることですよね。東京は人口密集地。満員電車では隣の人と密着することになりますし、そんななか、咳が出るのにマスクをしていないと、風邪をうつしてしまうかもしれません。もちろん無理せずゆっくりと自宅で安静にするのがベターだと思いますが、そんなときのマスクは、周りの人への配慮であり、最低限のマナーではないでしょうか。また、自分が健康でも、予防のためにマスクをつけている人もいます。インフルエンザが流行しているときなどは特に、外出する場合、注意が必要です。自分の健康は自分で守らなくてはなりませんからね。ちなみに、厚生労働省ではインフルエンザの予防や周囲の人への感染を防ぐため、ホームページで<正しいマスクの着用>について解説しています。
・鼻と口の両方を覆う
・ゴムひもを耳にかける
・隙間がないよう鼻まで覆う
以上の順でマスクをするといいそうですが、ときどき見かけるのは鼻を覆わずにマスクをしている人。ホームページによると、「マスクを着用していても、鼻の部分に隙間があったり、あごの部分が出たりしていると、効果がありません」とのこと。気をつけたいですね。
花粉症
日本にはスギの木が多くあります。スギ花粉による花粉症にかかった人の数は世界から見ても多いようです。アレルギー性鼻炎の人も多く、だるさや咳で悩まされる人もいます。マスクはアレルギーを引き起こす花粉から体を守ってくれます。鼻から入る量が減るというだけで、大きな意味を持つのですね。安心を得る「だてマスク」
さて、風邪や花粉症から身を守ることのほかに、マスクをつける理由として挙げられるのが、「だてマスク」と呼ばれるものです。なぜ病気に関係なくマスクをつけようとするのでしょうか。聞き上手倶楽部代表・菊本裕三氏の著書『[だてマスク]依存症 ~無縁社会の入り口に立つ人々~』には、「2010年の後半あたりから、首都圏の都市などで〔だてマスク〕をつけた中高生の姿を見かけられるようになった」とあり、2011年からは、だてマスクをつけた大人たちも目立つようになったとのこと。同書によると、理由は、「なんとなく落ち着くから」(高校生)「誰とも話したくない気分だから」(大学生)「表情をつくるのが面倒くさくて」(高校生)「眠いのを隠すため、バイト中はいつもする」(ショップ店員)など。内と外をきっちりと分ける傾向がある日本人にとって、あまり素の部分をさらけだしたくないという意識が働いたとき、マスクを心強いツールだと感じて、使っているのかもしれませんね。
このように、マスクをつけると安心感が増す一方、マスクをつけないと不安になってしまうという人もいるとか。こうなってくると、会話も滞り、内向的になっていってしまう恐れがあるそうです。誰にとっても安心というものは大切でしょう。しかし、そもそも健康面とは関係のないことでマスクをつけることが精神的な健康を損なうことにつながるなら、それは考え直したほうがいいということでしょうね。
こうして見ていくと、マスクをつける理由はさまざまですね。いずれにしても、必要なときにしっかりつける、ということが大事ではないでしょうか。
<参考文献・参考サイト>
・『[だてマスク]依存症 ~無縁社会の入り口に立つ人々~』(菊本裕三[聞き上手倶楽部 代表]著、扶桑社)
・厚生労働省ホームページ(暮らしのお役立ち情報:インフルエンザの感染を防ぐポイント)
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html
・『[だてマスク]依存症 ~無縁社会の入り口に立つ人々~』(菊本裕三[聞き上手倶楽部 代表]著、扶桑社)
・厚生労働省ホームページ(暮らしのお役立ち情報:インフルエンザの感染を防ぐポイント)
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂
今求められるリーダー像とは(3)原敬と松下幸之助…成功の要点
猛獣型リーダーの典型として、ジェネラリスト原敬を忘れてはならない。ジャーナリスト、官僚、実業家、政治家として、いずれも目覚ましい実績を上げた彼の人生は「賊軍」出身というレッテルから始まった。世界を見る目を養い、...
収録日:2024/09/26
追加日:2024/11/20
国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題
教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担
人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
だべったら生存期間が倍に…ストレスマネジメントの重要性
新しいアンチエイジングへの挑戦(1)患者と伴走する医者の存在
「百年健康」を旗印に健康寿命の延伸とアンチエイジングのための研究が進む医療業界。そうした状況の中、本職である泌尿器科の診療とともにデジタルセラピューティックス、さらに遺伝子を用いて生物としての年齢を測る研究など...
収録日:2024/06/26
追加日:2024/10/10
石破新総裁誕生から考える政治家の運と『マカーマート』
『マカーマート』から読む政治家の運(1)中世アラブの知恵と現代の日本政治
人間とりわけ政治家にとって運がいいとはどういうことか。それを考える上で読むべき古典がある。それが中世アラブ文学の古典で教養人必読の書ともいえる、アル・ハリーリー作の『マカーマート』である。巧みなウィットと弁舌が...
収録日:2024/10/02
追加日:2024/10/19
遊女の実像…「苦界と公界」江戸時代の吉原遊郭の二面性
『江戸名所図会』で歩く東京~吉原(1)「苦界」とは異なる江戸時代の吉原
『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の人々の暮らしぶりをひもとく本シリーズ。今回は、遊郭として名高い吉原を取り上げる。遊女の過酷さがクローズアップされがちな吉原だが、江戸時代の吉原には違う一面もあったようだ。政...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/11/18