うつ病対策と経営リスク
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
精神病院の経営戦略で高齢化時代に求められるものとは
うつ病対策と経営リスク(4)精神科発イノベーション
渡部芳德(介護老人保健施設ひもろぎの園 創設者)
精神科にも、イノベーションは必要だ。ひもろぎGROUP理事長・東邦大学薬学部客員教授の渡部芳德氏は、常に時代の先を読み、社会の変化に対応できる精神科の経営を目指して種々の改革を行ってきた。その足跡を振り返りながら、これからのあるべき病院経営を語る。(2015年10月15日開催 日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「企業でのうつ病休職者の社会復帰(リワークプログラムの実情)~ストレスチェック制度を有効活用した人材育成と企業経営~」より、全5話中4話目)
時間:6分00秒
収録日:2015年10月15日
追加日:2016年1月28日
≪全文≫

●「ひもろぎGROUP」はどんな経営を行ってきたか


 後半は、経営者のメンタルヘルスについてです。経営者のメンタルヘルスについてお話する前に、私はどんな経営者かということを少し見てもらいましょう。

 私がやっているのは「ひもろぎGROUP」という医療機関ですが、なぜこんな名前なのか。それは、ご神木から漏れてくる、「日の漏るる垣」から「ひもろぎ」という名前を作りました。ひもろぎGROUPは、1965年に福島県の白河で開業した精神病院が始まりでした。

 そこから35年間、ずっと古い精神病院をやっていたのですが、2000年に介護施設、2002年に東京にクリニックをつくり、2004年に病棟を閉じて、2005年に社会福祉法人化、そして東京のクリニック拡張ということで、次々やってきています。「アン‐サポ」をつくったのは、2013年です。そして今度、私たちは来年の6月にクリニックを移転させよう考えています。

 こんな形で、時代に合わせて次々と改革を行ってきたのが、精神科医ではなく経営者としての私の一面です。


●これからの高齢化時代に求められる病院経営


 私もよく読むピーター・ドラッカーの本の中にもある通り、大事なのは見えざる改革が起きていることで、高齢化からはもはや逃れられないのです。人口構成の変化によって誕生した年金社会は、新しい問題を生み、新しい政策を要求します。高齢化は進んでいますよ。

 このままでいくと、地方はどんどん駄目になります。原発事故で一番問題になったのが、人材流出です。福島県から人がいなくなるということが一番の問題で、若い人がどんどん出てしまうということです。そうすると、田舎の不動産の価値はなくなってしまいますよね。高齢化というのは、すごく大きな問題です。

 それで、今から10何年前に老健(介護老人保健施設)をつくって運営しているのですが、お年寄りもだんだんとピークが過ぎてくると減ってくる。すると今度は介護施設がたくさんできているため、施設の患者さん、利用者の取り合いが起こっているわけです。都内ではまだそんなことは起こっていないですが、地方ではだんだんそんなことが起こっているということです。

 これではまずいだろうということで、われわれは人材を確保するために、東京にクリニックをつくったのです。それは、医局制度(ほとんどの医者が大学病院...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
「進化」への誤解…本当は何か?(4)ダーウィンの進化論と自然淘汰の理論
『種の起源』…ダーウィンとウォレスの自然淘汰の理論
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(7)領国経営と秀長の統治能力
想像以上に有能――領民に慕われた秀長のリーダーシップ
黒田基樹
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
歌舞伎はスゴイ(2)市川團十郎の何がスゴイか(後編)
歌舞伎十八番を定めた七代目市川團十郎、一番モテた八代目
堀口茉純
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解
偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動
島田晴雄
『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(1)モンテスキューとルソーの人物像
エピソードが語るモンテスキューとルソーの両極端な人物像
川出良枝