トモダチ作戦を忘れるな
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
再生可能エネルギーの可能性は過疎地にこそある!
トモダチ作戦を忘れるな(5)再生可能エネルギーへの誤解
原発に依存せず、エネルギー問題を解決することは可能なのか。元内閣総理大臣・小泉純一郎氏、東京大学第28代総長・小宮山宏氏、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏の3氏がその可能性を討議する。再生可能エネルギーは、その量や安定性の面でずいぶんと改善しつつあるという。その拡大はやり方次第では十分可能なのだ。(全6話中第5話)
時間:6分36秒
収録日:2016年10月24日
追加日:2017年2月11日
≪全文≫

●エネルギー問題は使う側から考えなければいけない


小宮山 エネルギーの問題を扱うエネルギーの専門家は皆、エネルギーを供給する人たちなのです。電力関連の人、石油関連の人、ガス関連の人など皆、エネルギーを供給する人です。

 でも本当は使う側の方が重要なのです。例えば、トヨタなどの自動車に乗ってエネルギーを消費している人は非常に多いのですが、トヨタの人は「エネルギーの専門家」にはなりません。けれども、いわば彼らもその専門家です。トヨタに限りませんが、自動車のエネルギー消費がここ20年で4分の1ほどになっています。昔はリッター当たりの走行距離が5キロぐらいしかなかったものが、今は30キロほどになっているのです。だから、エネルギーの専門家の位置付けをよく考えなくてはいけません。使う人たちの側からよく考えないといけないのです。

島田 それについて少しフォローさせてください。非常に良いポイントなのです。というのも、明治以来そうだからです。本当をいうと、もっと前からそうなのですが、政府の構造とは全部縦割りで、役所が産業を管轄することになっています。農水省も経産省も何もかも。これは全て生産者側の立場です。

 電力に関しても全く同じです。総理が「電力の問題はどうなっているのだ」と聞くと、「はい、こうなっています」と言って集まってくる人たちは、経産省の関係者です。だけど、経産省の関係者は全て生産者側の人間です。彼らは、電力について完全に生産者に当たります。専門家と言われる人はそういう人だけです。だから私は、小泉さんの話を聞いて、「なるほど、総理というのはそういう立場なのだ」と思いました。これを変えなければ駄目だと思ったのです。

小泉 (総理だった当時は)原油が高騰していた時でした。原油の依存度を下げなければいけないということで、それならば「原発だ」ということになったのです。



●エネルギー専門家が見ようとしない、再生可能エネルギーの将来性


小宮山 もう一つ問題なのは、彼らには先が見えないことです。先を見るのは非常に難しい。われわれはずっと、「再生可能エネルギーはものすごく安くなる」と言ってきたのです。発電の効率がどれぐらい上がるかとか、ガラスがどれぐらい薄くなっていくとか、細かいことをかなり精査して、それを元に非常に安くなっていくと話してきたのです。でも電力関連の人たち...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(4)アレクサンドル・ネフスキーの英雄化
ロシアの英雄「アレクサンドル・ネフスキー」はなぜ英雄か…ドイツ騎士団と戦った歴史がどう利用されたか
上月豊久
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(14)ポリスと魂の堕落過程〈下〉僭主の末路
僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する
納富信留
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(5)サルコペニア・フレイル対策
認知症予防にはどんな食事がいいのか?鍵はビタミンDの充足
小川純人
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆