トモダチ作戦を忘れるな
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
寄付文化を育て地域から原発依存の構造を変えることが重要
トモダチ作戦を忘れるな(6)子孫のための国造りに向けて
トモダチ作戦への支援基金から未来のエネルギー政策にまで話が及んだ。元内閣総理大臣・小泉純一郎氏、東京大学第28代総長・小宮山宏氏、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏による鼎談の最終回。政府の取り組みが不十分なら、寄付文化を育て、地域から原発依存の構造を変えることが重要だ。子孫のための国造りにとって、今はとても重要な時期にある。(全6話中第6話)
時間:8分45秒
収録日:2016年10月24日
追加日:2017年2月12日
≪全文≫

●政府と大企業が、理解を示さない


島田 私が小泉さんをすごいと思うのは、権力構造にしばられないところです。かつては総理大臣ですから、権力の中枢にいた人です。その人が今、一番権力が嫌っているところへ、ガーンと入りました。小泉さんは「トモダチ作戦を見ろ。兵士たちはあんなにやってくれた。20~30代の元気な兵士がボロボロになっても、最後に『俺は日本が好きだよ』と言ってくれた」と記者会見で話して涙を見せたそうですが、それはやはりインパクトがあります。

小泉 それを知っていながら、政府は何もできないというのです。日本のために救援活動をしてくれた人が病気で苦しんでいるのに、何もできないのです。それでは申し訳ないだろうということで今、活動をやっているのです。

島田 大企業は、最初こそ「いいですね」と言うのですが、結局皆、降りていってしまいます。

小泉 会社で相談してみるということですが、後になって「やっぱりやめてくれと言われたから、勘弁してくれ」と言われます。発起人になることはできないだというのです。だから、大企業とは関係のない人に発起人になってもらいました。


●日本でも寄付文化の醸成が必要だ


小宮山 寄付は、これからの基本です。2015年からギビング・ディッセンバー(寄付月間)というものをやっています。これは、日本に寄付文化を醸成させるための試みです。先進国は、基本的に政府に金がなくなります。税収が増えなくなり、他方で義務的な支出が増えてきます。大学もそうで、今の話ではないですが、入ってくるお金は減ってくるのです。それならば、どこで金を集めるかといえば、結局、個人の寄付しかないのではないでしょうか。

島田 そうだと思います。

小宮山 日本にはビル・ゲイツのような桁のお金をかせぐ人はいないけれども、1桁下ぐらいの金持ちは増えてきていますし、いわゆる金持ちという人も結構多い。この人たちが、例えば1パーセントずつ公共のために寄付してくれたら、全然違ってきます。そう考えて、2015年からギビング・ディッセンバーに取り組んでいるのです。

島田 それは大賛成です。日本が、欧米諸国だけではなく韓国などに比べてもすごく遅れているのは、行政のシステム上、寄付がとてもやりにくいことです。例えば、韓国の大学に行くと、財閥の名前を付けた建物がたくさんあるでしょう。あれは寄付によるもので...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
躍進するインドIT産業の可能性と課題(1)下請けから世界の中心へ
インドが世界有数のIT産業の拠点へと発展した理由
島田晴雄
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(6)漢字と理性と想像力
漢字と理性と想像力…いま日本人が考えるべきこととは?
橋爪大三郎
「ホメロス叙事詩」を読むために(7)オデュッセウスの冒険
ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚
納富信留
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
マルクス入門と資本主義の未来(1)マルクスとはどんな人物なのか
マルクスを理解するための4つの重要ポイント
橋爪大三郎
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎