トモダチ作戦を忘れるな
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
小泉純一郎氏による「トモダチ作戦」支援基金創設の経緯
第2話へ進む
小泉純一郎元総理が「脱原発」へと考えを変えた理由とは?
トモダチ作戦を忘れるな(1)原発容認から脱原発へ
元内閣総理大臣・小泉純一郎氏、東京大学第28代総長・小宮山宏氏、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏による、豪華鼎談が実現した。第1回は、小泉氏が現在心血を注いでいる「トモダチ作戦」の支援へとつながる契機についての話だ。総理在任時、「原発は必要だ」と思っていた小泉氏は、なぜ脱原発へと考えを変えたのか。そこには、総理という立場ならではの理由があった。(全6話中第1話)
時間:7分32秒
収録日:2016年10月24日
追加日:2017年2月4日
≪全文≫

●「小泉さん」とトモダチ作戦


島田 今日はわれわれが最も尊敬する、そして日本の歴史の中で最も国民に愛されている小泉純一郎さんをお呼びしました。「総理」と呼ぶと「アイムソーリーは駄目だ」と言われているので、今日は「小泉さん」と呼びます。小泉さんをお招きして、われわれがこれから考えなくてはいけない最も重要な問題について、思い切ってお話しいただこうということです。

 それはどういうことかというと、他の世界の多くの国もそうですが、特に日本がこれから原発にどう向き合っていったらいいのか、ということです。あれ(核物質)は半減期が何億年ということですから、人類どころか地球が生まれる前からできていた、宇宙の中で最悪の物質です。それは、もともと戦争に使ったのですが、そのうちそれをエネルギーのため、医学のために使い出します。それは良いのですが、今度はその廃棄物その他がすごいことになってきました。ですから、やはり人類のためにも、原発はやめた方が良いのではないかということを、小泉さんはずっと言われているのです。

 今日の一番のポイントは「トモダチ作戦」です。皆さんご存じのように、アメリカの海軍の兵士でトモダチ作戦に参加してくれた、2万数千人の兵士がいるのですが、彼らがひどい目に遭っているという話を、小泉さんがお聞きになり、アメリカに行ったら、それは本当のことだったそうです。「これは何だ?」ということで、そのことについて、これから小泉さんにしっかり話していただきますが、人間としてこんなことは許されない、看過できないということで、大変な思いを持って帰ってこられました。われわれはそれを聞いて皆、感動したのです。ただ、感動しているだけではなく、同じ人間として、われわれも一緒になって手を差し伸べて何かすべきではないかという思いです。

 それでは小泉さん、ひとつ語ってください。


●原発賛成派から脱原発論者への転身


小泉 小宮山先生、島田先生のお二方と対談するのは今日が初めてですよね。

小宮山 よろしくお願いします。

小泉 知識面での神様的存在である大学の先生と一緒に対談ができるなんて、大変光栄に思っています。

 私は総理の時、原発は必要だと思っていました。しかし、2011年3月のあの地震、津波、原発メルトダウンを見て、原発は本当に安全なのか、コストは安いのか、永遠のクリーンエネ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩
経済社会と「隠れた価値」の行方(1)経済の中の価値
人間の幸福と「価値」…お金以外の「隠れた価値」をどう考えるか
吉川洋
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄
為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値
ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価
養田功一郎

人気の講義ランキングTOP10
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(2)大規模言語モデルが孕む問題
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
橋爪大三郎
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾