プラットフォームビジネス
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
小さなビジネスへのプラットフォームビジネス活用の可能性
プラットフォームビジネス(3)小さなビジネスのチャンス
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授の柳川範之氏が、プラットフォームビジネスの活用の可能性について解説する。プラットフォームビジネスというと、つい大企業のビジネスモデルと思いがちだが、柳川氏はポイントさえ押さえれば、ローカルな事業や小さなビジネスにもプラットフォームビジネス的展開の可能性は十分にあると言う。(全3話中第3話)
時間:10分54秒
収録日:2017年11月6日
追加日:2017年12月30日
≪全文≫

●ローカルなビジネスにも有効なビジネスモデル

 
 次にプラットフォームビジネスの活用の可能性について考えてみたいと思います。プラットフォームビジネスというと、どうしてもグーグルやアップル、アマゾンといった企業を思い浮かべるために、世界的な企業のビジネスモデルのように考えられがちです。しかも、そこで非常に大きな、あるいはさまざまなサービスを展開するという巨大企業のビジネスモデルのようにも思われがちです。

 しかし、実はプラットフォームビジネスは、必ずしもこういう大きな企業、または世界的な企業だけが採用できるものではなく、実はもっとローカルな、あるいは小さなビジネスモデルにもとても有効なものだと思います。そこで、そのようなローカルな、もしくは小さなビジネスへのプラットフォームビジネス的な発想、ビジネスモデルの活用の可能性について、少し考えてみましょう。


●地域の小売店にみるサービスのあり方

 
 プラットフォームビジネスの要点は、一つの市場だけではなく複数の市場を連携させ、その市場を結び付けて、一つ一つでは獲得できなかったような利益の機会、消費者への利便性を提供することにあります。そう考えていくと、実は巨大な企業でなくても、身近なところでも二つの市場、あるいは相互に関係した複数の市場を結び付けていくことにメリットがあるようなビジネス、サービスを、いろいろ思い付くことが分かります。

 例えば、単純に物を売っているサービスであっても、その物を売るだけではなく、さまざまなアフターサービスなど付帯サービスによって利益を挙げているという事業は多々あると思います。または、一般の小売店を見ても、小売店がそのお店に来た人に単に製品を売るだけではなく、その人のさまざまな生活活動を把握・理解することによって、その人にとって利便性の高い商品を紹介してあげる。場合によっては、自分のお店にはないようなサービスを紹介してあげるということも、例えば地域の小売店などではよく行われていることだと思います。

 これもよくよく考えてみると、広い意味でのプラットフォームビジネスといえなくもありません。自分がメインで提供している財やサービスだけでははく、それに付随した消費者、利用者にとって利便性の高いサービスを提供しているからです。通常、それは文字通りのサービスということで、ただで提供した...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
新撰組と幕末日本の「真実」(6)新撰組結成と清河八郎、芹沢鴨
清河八郎と芹沢鴨…乱闘事件や大和屋焼討事件の真相とは?
堀口茉純
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
中国春秋戦国時代と始皇帝(7)始皇帝を支えた家臣たち
始皇帝を支えた家臣たち…史実からいかに実像を描いていくか
鶴間和幸
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論
なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋
山浦一保