医療とビジネスの健全な関係
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
ヘルスケア産業で「稼ぐ」ことの重要性
医療とビジネスの健全な関係(6)ビジネススクールの役割
真野俊樹(中央大学大学院戦略経営研究科 教授/多摩大学大学院 特任教授/医師)
ヘルスケア分野では「稼ぐ、もうかる」ということはあまり語られてこなかったが、国の予算で医療費がカバーできない状況が迫っている今、きちんとしたビジネスモデルを持ってヘルスケアを考えるのは必須のことなのだ。シリーズ最終話では、ビジネスとしてのヘルスケアを学ぶ意味、およびビジネススクールの役割について論じる。(全6話中第6話)
時間:14分44秒
収録日:2018年8月31日
追加日:2019年1月9日
≪全文≫

●ビジネススクールでヘルスケアを学ぶわけ


 前回、アジアがヘルスケアビジネスの一つのターゲットになるのではないかという話をしました。それ以前にも高齢化が進むに当たって、地域包括ケアというコンセプトが出ました。しかし、課題はいかに持続可能性を担保していくかということであり、そこでお金のことも含めてビジネスモデルを考えなければいけないという話をしてきました。

 そのようなことで、私としては、今すぐにこれをやると良いという解決策は提案しにくいのですが、ビジネススクールでヘルスケアというものを考えて、新しいビジネスモデルをどんどんつくっていこう、そしてそれを世の中に発信していったり、場合によっては起業していく、というようなことができるのではないか、と実は思っているわけです。それが、「ビジネススクールでヘルスケアを学ぶわけ」ということになるのです。


●ヘルスケア産業で「稼ぐ」ことの重要性


 もっというと、当然「ヘルスケア産業の中でいかに稼ぐか」という話になります。ヘルスケアの世界は、もともとあまり「稼ぐ」という表現は好きではない人が多いのですが、国の予算、つまり税金や保険料の中だけで、どこまでそれが維持できるかというのは、もう時間の問題だと思います。消費税などを例えば25パーセントとかにすれば別ですが、全て国の予算でできない時期が来るということです。そのような状況ですから、稼ぐことの重要性を改めて考えた方が良いと思います。その意味で私の最新の著書は『医療で「稼ぐ」のは悪いことなのだろうか? 医療立国の可能性、その課題と展望』(薬事日報社)です。

 ストレートにいうと、例えば、日本の病院に海外のお客さんが多く、そこが自由診療で結構なお金を獲得していたとします。そうして、最先端の医療機器を買いました。つまり、外国人の患者さんから稼いだお金で、最先端の医療機器を買った、ということです。では、そこに日本人が患者として行ったとき、その医療機器を使ってもらえないのかといえば、それは使ってもらえるわけです。

 ですから、日本のお金だけではなく、外国人のお金だけれどもそれが結果的に日本に還流してくるといったこともあり得ます。あるいは、そういうこともしないと、逆に診療報酬の中だけでは最先端の医療機器が買えなくなるような時代も来るかもしれないということです。そういう意味で、「稼...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
認知症とは何か(1)疾患の種類と対応
多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積
遠藤英俊
最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(1)かゆみのサイエンス
「かゆみ」の正体を科学する!最新研究で迫る皮膚の仕組み
椛島健治
睡眠と健康~その驚きの影響(1)睡眠が担う5つのミッション
寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由
西野精治
睡眠:体、脳、こころの接点(1)睡眠とは?
なぜ睡眠は生きるために必要?脳にある覚醒中枢と睡眠中枢
尾崎紀夫
アンチエイジングのための「5:2ダイエット」
「5:2ダイエット」活性酸素を減らしてアンチエイジング
堀江重郎
1分チャージ! 新・エクササイズ理論
たった1分で効果を上げる新運動理論と攻めのダイエット
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(4)自分と出会うチャンス
人生はエネルゲイア――AIにない「自分と出会うチャンス」
中島隆博
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
これからの社会・経済の構造変化(2)経済的利益と社会課題解決の両立へ
利益か社会課題解決か…かつての日本企業の美点を取り戻せ
柳川範之
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(9)秀吉が作った公武統一政権と歴史のif
公武統一政権を作った秀吉の狙いとその歴史的意味
黒田基樹
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
「進化」への誤解…本当は何か?(9)AI時代の人間と科学の関係
科学は嫌われる!? なぜ「物語」のほうが重要視されるのか
長谷川眞理子
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(4)アメリカ労働史とトランプ支持層
ギャングの代わりに弁護士!? 壮絶なアメリカ労働史の変遷
島田晴雄