医療とビジネスの健全な関係
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
健康寿命や認知症の課題もビジネスチャンスになる
医療とビジネスの健全な関係(2)高齢化社会とヘルスケア
真野俊樹(中央大学大学院戦略経営研究科 教授/多摩大学大学院 特任教授/医師)
健康寿命の延伸、医療費の増加など、高齢化社会を迎えた日本において、ヘルスケアの課題はさまざまだが、逆にいえばその課題にヘルスケアビジネスのチャンスがあるともいえる。今回は高齢化社会に伴う変化を軸に、医療、ヘルスケア分野の課題や影響について論じる。(全6話中第2話)
時間:14分42秒
収録日:2018年8月31日
追加日:2019年1月9日
≪全文≫

●日本の高齢化社会の現状


 引き続き、医療をめぐる環境、高齢化社会に焦点を絞って、お話ししていきたいと思います。では図表を見ながら進めていきます。

 では、高齢化社会の現状についてお話しします。まず、平均寿命についてです。日本は幸いなことに、ほぼ世界一です。男性と女性で若干の差はありますが、非常に高い。ただ、見ていただくと分かるように急速に良くなっています。寿命が長いということは長生きするということですから、高齢者が増えるということにもつながっているので、ヘルスケアの分野にも大きな影響を及ぼしているのです。

 同じような話になりますが、曲線の膨らみが段々大きくなっています。簡単にいうと、若いときからの人口である傾きがだんだん膨らんできています。これは男女共通です。これはどういう意味かというと、単に長生きするだけではなく高齢者が増えているということを示しています。早く死んでしまう人が多いと、この線の傾きは急になるわけです。

 次の図表は、平均寿命の推移を表しています。日本の平均寿命はどんどん延びているということは先ほどお話ししましたが、他の国もそうなのです。ここに出ているのはカナダやアメリカ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、スウェーデンなど、先進国のものですが、全て平均寿命は延びています。ただ、日本の延び方は特に急なのです。図表の黒い線ですが、急に増えているというところが日本の特徴です。


●病気の性質の変化-感染症から生活習慣病へ


 ここからヘルスケアの本題に入っていきますが、病気が変わってきました。寿命が短かった昔、病気で死ぬ場合には、必ずしも今のようにがんや、ここの統計には出ていませんが老衰といった病名で亡くなるのではなく、結核や肺炎といった感染症で死ぬことが多かったのです。それが、だんだんと環境が良くなってきて、細菌やウイルスの繁殖が減ってくるといった状況になると、病気の性質が変わってくるのです。これはいわゆる生活習慣病というものです。

 生活習慣病というと、高血圧や糖尿病、高脂血症(今は脂質異常症といいます)、こういった病気が中心になります。もちろん、こう...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
新病態フレイルとサルコペニア(1)概念と診断
「フレイル」の意味と「サルコペニア」の診断基準
大内尉義
1分チャージ! 新・エクササイズ理論
たった1分で効果を上げる新運動理論と攻めのダイエット
堀江重郎
夜間頻尿の原因とその予防方法
夜間頻尿になりやすい人の特徴とその対策
堀江重郎
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
腸内細菌の可能性とマイクロバイオームのダイバーシティ
注目は納豆!腸内細菌が生成する若返り物質「ポリアミン」
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(6)ピョートル大帝の宗教改革
王座に乗った革命家・ピョートル大帝の「宗教改革」と、ソビエト時代のロシア正教の「弾圧」と「利用」の実情
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
ロシア「内政・経済・外交」の真実(1)国民の支持を意識するプーチン政治
ウクライナ侵攻も支持率対策か…プーチン政治の実態に迫る
上月豊久
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない
橋爪大三郎