テロメアから考える「アンチエイジング」
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
テロメアを伸ばす方法とは?日常でできるアンチエイジング
テロメアから考える「アンチエイジング」(2)テロメアを伸ばす生活習慣
堀江重郎(順天堂大学大学院医学研究科 特任教授)
老化を考える上で重要なテロメアの長さは免疫力とも関係があり、テロメアが長いとウイルスへの抵抗力が高いことがコロナ禍の研究でも分かってきた。どうしたらテロメアの長さを維持する、あるいは伸ばすことができるのか。食事や運動といった日常でできるアンチエイジングの方法について解説する。(全2話中第2話)
時間:14分16秒
収録日:2022年1月27日
追加日:2022年3月31日
≪全文≫

●食事とストレスマネジメントでテロメアを伸ばす


 では、人にはどうかということですが、アメリカに、ディーン・オーニッシュという先生がいて、この方はクリントン元大統領の心臓病の主治医です。実は、動脈硬化や、アメリカ人に多い、いわゆる心臓のショックである心筋梗塞が食事とストレスマネジメントをすることで、予防できることを始めて示した方です。

 前立腺がんになった方を対象に、食事を、いわゆるアメリカ型のバーンとしたステーキやポテト、動物性の脂の多いベーコンなどといった食事ではなくて、いわゆる地中海式のオリーブ、野菜、魚を入れた食事に変えて、ストレスをマネジメントする治療を継続した場合、左側と右側を見ていただくと、左側がそういうことをしなかった方ですが、それに比べて右側の方では棒が伸びています。これはテロメアを再生する酵素の量が増えていることを表しています。すなわち、体に良いものを食べることと、ストレスをマネジメントすることがテロメアを伸ばすことが、がん患者さんでも証明されたことになります。

 また男性の場合、このテロメアの長さに関係する重要なファクターとして、ホルモンがあります。特に男性ホルモンであるテストステロンが高い人のほうが、テロメアが長い傾向にあることも分かっています。テストステロンの重要性については、このテンミニッツTVの中で何回かお話させていただいているので、ご興味のある方は是非ご覧いただければと思います。

 実際に、白血球に男性ホルモンであるテストステロンをふりかけると、白血球のテロメアが伸びていくことが実験的にも観察されています。


●テロメアの長さは免疫力にも関わっている


 また、免疫細胞はもう一回新しい細胞が出てくるのですが、免疫細胞が分裂していくうちにテロメアが短くなると、免疫応答しにくくなります。これを「免疫細胞の疲労」と言って、そういう現象が起こることが分かっています。

 すなわち、テロメアが長い状態の免疫細胞であれば、コロナへの抵抗力がありますが、テロメアが短くなってしまった免疫細胞がコロナウイルスに出会うと、そういう細胞がすぐ減ってしまうことも、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
長谷川眞理子
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター
野口緑
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
歯科の健康づくり(1)「噛める」ようになると人が変わる
噛み合わせや歯の健康が人間の健康にとっていかに大事か
河原英雄
アンチエイジングのための「5:2ダイエット」
「5:2ダイエット」活性酸素を減らしてアンチエイジング
堀江重郎
睡眠:体、脳、こころの接点(1)睡眠とは?
なぜ睡眠は生きるために必要?脳にある覚醒中枢と睡眠中枢
尾崎紀夫

人気の講義ランキングTOP10
中国春秋戦国時代と始皇帝(7)始皇帝を支えた家臣たち
始皇帝を支えた家臣たち…史実からいかに実像を描いていくか
鶴間和幸
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
編集部ラジオ2026(24)「皇室典範改正」を考える
【10minで考える】「皇室典範改正」社会の空気をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
行動経済学とマーケティング(4)出費を左右する「心理的会計」
ギャンブルのマーケティング…あぶく銭効果とは何か
阿部誠
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
日本の財政の真実を検証する(5)財政政策で経済は成長するか
どうすれば経済成長できるのか…財政政策の可能性と限界とは?
宮本弘曉
老子の神髄(2)達人の境地と「無為」
無為とは「絶対なる喜びを得る」こと…その境地こそ長寿への秘訣
田口佳史
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博