●タブレットを活用した情報戦略の数々
2年ほど前の2016年10月に弊社・株式会社農業総合研究所はNTTドコモさんと業務提携しました。何をしているかというと、タブレットと小型のシールの発券機をセットにして生産者さんにレンタルをしているのです。このタブレットを見ていただくと、売り上げ情報だけではなく、いろいろな情報が分かる仕組みになっています。
簡単にタブレットの説明をします。生産者さんがタブレットを開くと、まずはログイン画面がでてきます。生産者さんの生産番号、そしてパスワードを入れてログインすると、一番初めの画面に「農直」と「資材購入」いうボタンが出てきます。
「農直」とはわれわれの基幹ビジネスである「農家の直売所」を略してそう呼んでいるのですが、ここではその農家の直売所の情報をたくさん見ることができるのです。現在このわれわれのプラットフォームは約5,000名の方に使っていただいています。5,000名の方が使っているということは、逆にいえば、種や苗、肥料などいろいろなものを生産者さんに販売できる、そうした可能性も出てくるのではないかと考えられるため、そういうものも開発中ということで資材購入というボタンを作っているのです。将来的には例えば「新しい種、出ましたよ」「新しい肥料、出ましたよ」、「新しい農薬、出ましたよ」というような宣伝広告をしたりということも考えています。
また今、全国の地銀(地方銀行)さんと業務提携をさせてもらっています。それで何をしたいかというと、空いているスペースを活用して地銀さんへの口座開設ボタンを作り、農家さんが地元の地銀さんの口座を簡単に取れるような仕組みを作っていきたいと思っています。
●シール発券一つにも利便性、安全性を追求
さて、「農直」というボタンを押しますと、8つのボタンが出てきます。ここでラベル(シール)の発券について説明します。今までは集荷拠点に行かないとバーコードが発券できない仕組みになっていたのですが、今はタブレットに小型のシールの発券機が一緒にセットになって付いていて、自宅でバーコードが出せる仕組みになっています。
簡単にやってみましょう。「ラベル発券」を押し、「バーコード...