LINE流イノベーティブ思考術
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
スピード命のICT、1年かかるものを1カ月でやるために
LINE流イノベーティブ思考術(4)企業がすべきこととやめるべきこと
森川亮(C Channel株式会社 代表取締役(元LINE株式会社代表取締役社長))
インターネットビジネスはスピードが命。よそが1年かかるものを1カ月で実現したいとき、企業や組織がすべきことと、やめるべきこととは。「情報共有は“魔物”」というLINE株式会社代表取締役社長CEO森川亮氏の組織論。(全5話中第4話目)
時間:11分10秒
収録日:2014年5月14日
追加日:2014年6月26日
≪全文≫

●無駄と事情を切り捨て、できるための方法を考える


── 「天才でも勝手にやるような人は向かない」と?

森川 はい、うちの企業文化として、どちらかと言えば、ユーザーが求めているものを速くやるとか美しくやるとか、そういうところが多いです。フレンチのレストランよりは、マクドナルドさんのほうが近いかもしれません。

── その速くやるというところが、会議をなくしたり、その日のうちに辞令を出していくという感じで、やはりスピード感がすごく速いですよね。

森川 そこはすごくこだわっているところです。無駄をなくすようにはしています。無駄をなくしたほうが速いですし、それが結果的にコストダウンにもなります。またシンプルでわかりやすいということにもなりますし。ですので、いかにその無駄をなくすか。固定概念にとらわれずに、無駄をなくすにはどうするべきかということをやっています。

── 普通の会社では無駄を作ってくる人が大勢いると思います。関所を作るという。それが、LINEのこの速度でオペレーションを回そうとしたときに、自動的にはじかれるような仕組みにしてあるということですね。

森川 なるべく「しょうがない」という言葉は出ないようにしています。大企業だとそういうのが好きな人が多いではないですか。「いやいや、いろいろありまして」というような。でも「いろいろって何があるのですか」というところをちゃんと突っ込んで聞いていく。「本当に必要なのですか」「一度やめてみませんか」というところが、どんどん進んでいくということだと思うのです。

── 「しょうがないです」って多いですよね。

森川 大企業ほど、いろいろなしがらみやルールや、社内事情と言うのでしょうか、多かったりするのだと思います。

── それを取り払ってしまうと、実は本質の部分はそんなに人がいなくても回るのだということを証明しながらやってきたわけですね。

森川 多分そうでないと生き残れないのです。私たちのような何もない会社が勝負するには、他の会社と違うことをやらなければいけません。インターネットで一番大事なのはスピードなので、他が1年かかるものを1カ月でやるために、逆にそれを前提としたときにどうしなくてはいけないのかを考えるようにしています。

── よそが1年かかることを1カ月でやる、それを前提とするときにどうしなくてはいけないか...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか
為末大
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓

人気の講義ランキングTOP10
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
歴史の探り方、活かし方(3)古書店巡りからネット書店へ
ネット古書店で便利に買える時代…「歴史探索」の意義とは
中村彰彦
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
島田晴雄
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
鎌田東二
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
今井むつみ
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
編集部ラジオ2025(28)内側から見た日米社会の実状とは
島田晴雄先生の体験談から浮かびあがるアメリカと日本
テンミニッツ・アカデミー編集部
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(2)言葉を理解するプロセスとスキーマ
なぜ子どもは教えられても理解できないのか?鍵はスキーマ
今井むつみ
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
楠木新