現在の宇宙の姿
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
太陽系とその外に広がる星の世界との関係
現在の宇宙の姿(2)太陽系から星の世界へ
岡村定矩(東京大学名誉教授/東京大学EMP(エグゼクティブ マネジメント プログラム)エグゼクティブ・ディレクター)
太陽系は、太陽とその周りを回る惑星、惑星の周りを回る衛星、その他さまざまな小天体などで構成されている。太陽系のイメージは、冥王星の位置づけの変化によって、2006年以降から新しいものに変わっているが、どのようになっているのか。今回はシミュレーションソフトを活用する。宇宙に飛び出していく映像を観ながら、太陽系や星の世界を堪能することができる。(全6話中第2話)
時間:17分55秒
収録日:2018年12月26日
追加日:2019年5月27日
カテゴリー:
≪全文≫

●惑星とは何か


 「現在の宇宙の姿」の第2回です。「太陽系から星の世界へ」というお話しをします。

 太陽系は、中心の太陽とその周りを回る惑星、惑星の周りを回る衛星、さらには彗星などのさまざまな小天体、これらからできています。2006年以前は、太陽系の惑星の順番を覚えるときに、「水金地火木土天海冥」というように覚えていました。ところが、観測技術が進んでくると、この海王星の外側(冥王星のあたり)に、小さな天体がたくさんあることが分かってきました。その中には、冥王星と同じくらいの大きさの天体も見つかってきました。そこで、では惑星とは何かという話が出てきました。

 実はそれまでは、「惑星というのはこういうものだ」という定義がなかったのです。空の上で、明るくて普通の星と違う動きをするものをなんとなく惑星と呼んでいたわけです。ところが、海王星の外側にいろいろな天体が見つかったことで困ったことになって、2006年の8月にチェコのプラハで開かれた国際天文学連合の総会で、惑星の定義を議論して決めることになりました。そこで採択された定義によると、「冥王星は惑星ではない」ということになったわけです。


●冥王星には太陽系外縁天体という新しい地位が与えられた


 このことは、世の中に結構な波紋を巻き起こしました。「冥王星は惑星から降格された」とか、中には「冥王星は無くなった」というとんでもない話まで、出てきました。しかし、実は冥王星は、降格されたのでも、もちろん無くなったわけでも、ありません。正解をいえば、観測技術の進歩によって新しく見えてきた、「太陽系外縁天体」という新しい種族の中の一族である、「冥王星型天体」の盟主として新たな地位を与えられたのです。

 このことは、学校現場にも大きな影響を与えるので、私たちは学校現場が混乱しないようにこの事実を正しく記述したパンフレットを作って、全国の小中高4万校に配布しました。この他にもいろんな活動をしてこの知識が正しく世の中に伝わるようにしました。その時のパンフレット「新太陽系図2007」は、現在でもダウンロードすることができます。
(http://www.yac-j.or.jp/kyouzai/taiyo/index.html)


●新しい太陽系のイメージ


 これを受けて、新しい太陽系のイメー...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
知性の進化と科学技術文明の未来(1)ヒトは本当に賢いか
なぜ人類は進化できたか?…5つの環境要因と脳の発達
長谷川眞理子
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する
岡村定矩
科学的思考はなぜ大切か(1)「状態図」という概念
科学的思考とは「なぜ?」を追究していくこと
岡部徹

人気の講義ランキングTOP10
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
「満洲」から考える日本とアジア(10)戦後の「五族」の運命
「五族協和」の真実と満洲国崩壊後の五族の悲劇…満洲人、朝鮮人、露人、蒙古人、漢人らの戦後悲史を直視せよ
宮脇淳子
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
編集部ラジオ2026(36)宮脇淳子先生「満洲史」講義の要点
【10min解説】「満洲史」はタブー?…そこから見えてくる教訓とは?
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環