キャリア転換で人生を成功させる方法
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なぜコーチと選手のミスマッチは解消されないのか
キャリア転換で人生を成功させる方法(3)ミスマッチをどう乗り越えていくか
海外のスポーツ界では、選手が自由にコーチを選べる環境が整っている。つまり、コーチは選手から選ばれるために自分の得意分野を熟知し、磨きをかける必要がある。翻って、日本の管理職は自らの強みを理解できているだろうか。そのため、なかなか適材適所にはいかず、ミスマッチが起こるのだが、変化の激しい時代においては、自分のキャリアアップを会社に委ねるのではなく、自ら考えて動く癖を身につけることが必要となる。(全7話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:13分29秒
収録日:2020年9月14日
追加日:2020年12月1日
≪全文≫

●日本と世界のコーチはこんなに違う!?


為末 日本企業の環境が徐々に厳しくなって、余裕がなくなってきた。社員教育に使える予算が変わってきて、急に自分で自分を育てる責任を取らないといけなくなった。といったように、いろいろなタイミングがピタッと合って、どうやって自分を育て、自分を変えていくのかということを自分で考えるプレッシャーがあるような気がします。そういったことは、企業側に余裕がなくなっていることと関係しているのでしょうか。

柳川 関係はありますね。いつと比べるかにもよるのですけど、高度成長期だったり、バブル期には、社員教育に相当なお金と時間をかけていたと言われています。昔、私が調べたときに、有名な経済学者の先生が、「社員教育にかけるお金は、不況の時にはバブル期の10分の1くらいに減った」と言っていました。もちろん、10倍あったとはいえ、バブルの時には社員教育とか言いながら、その後に宴会があったりして、本当に有効活用できていたのかという疑問はあります。ただ、それでも金額が10分の1になると、やれることは限られてきます。ですから、そこの部分は大きいと思いますね。

―― 先ほど柳川先生から、現場で戦っていた人がコーチになるにあたって、心理学など、いろいろと学ばなくてはいけないという話がありました。スポーツの世界でも、いろいろなパターンがありますが、そういうものを学ぶ方も多いようにも思います。そのあたりの実態はどうでしょうか。

為末 そこまでしっかりとしたコースがあるわけではないので、(ビジネスの世界と)あまり違わないと思います。サッカーのように、国際的な基準、ライセンスが決まっていて、それに則って学んでいく仕組みのあるスポーツもありますが、多くのスポーツでは、そういったものはほとんどないのが実際です。陸上競技も、いきなりコーチになれてしまうので、実践でやってみて、ふるいにかけて、いいコーチが残っていくという形でしかありません。

 ですから、かわいそうなのは選手ですね。本当はあまりコーチに向いていなかったり、しっかりとトレーニングされていないコーチが選手を育てることになってしまうこともある。多くのスポーツにおいて、競技人生は短く、数年で終わってしまうため、そこがうまくマッチングできなかったときに起こる問題はあります。

 もう1つ別の問題があります。私はアメリカの...

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