キャリア転換で人生を成功させる方法
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
キャリア転換で難しいのはプライドのコントロール
キャリア転換で人生を成功させる方法(6)プライドのコントロール
スポーツも、ビジネスも、20年くらい続けていると、それなりの実績、成果を手にすることになる。ただし、キャリア転換をする際には、そのときに持ったプライドのコントロールがとても難しい。ではどうすればいいか。ポイントは「1回なかったことにする」ということだ。もう1回ゼロに戻って、上がっていくのだと自分に言い聞かせることが重要だと為末氏はいう。(全7話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分44秒
収録日:2020年9月14日
追加日:2020年12月22日
≪全文≫

●自分の分野の「言葉」を使わないことで他の人にも分かる「言葉」が出てくる


―― 為末さんの話を聞いていて、「難しいな」と思った点があります。スポーツの場合、「これは一般の人には分からないだろうな」というケースが多いと思うのですが、働いている人の場合、ある程度、専門用語も分かるので、なんとなく通じてしまいますよね。つまり、「いや、私は事務機器の営業をやっていました」とか、「経理部門にいました」というと、説明しているようではあるけれど、実はどれだけ説明しているかが分からないところがあるということです。

 先ほどの「セカンドで6番を打っていました」という説明とどう違うのだと言われたときに、「営業は営業でも、あなたはどこに強みのある営業だったのですか」とか、「経理は経理でもどういう経理だったのですか」という部分の仕分けをしないと、本当の意味で相手には伝わらない。ただ、一般の仕事だとなんとなく通じてしまうので、そこで、「俺の整理は終わり」となってしまう可能性もある。そんな中で、どこをどのように小さく切っていけばいいのですか。

為末 それは、一般の人がアスリートくらい分野の遠い人に説明してみると、「それはどういうことですか?」と質問が返ってくるので、話が通じているかどうかということがクリアになるということですよね。

 競技者の場合、一般の人に自分の強みを説明する場合、かなり抽象化しないと伝わらない。例えば「ハードルを跳んでいました」だけでは分からないので、私はどちらかというと、やっていたことの「言葉」を使わないことがいいような気がします。

―― やっていたことの「言葉」を使わない?

為末 ええ。みんな自分たちの競技の言葉を使ってしまうので、「これから『陸上競技』という言葉は禁止、それから『ハードル』も禁止。それで今までやってきたことを説明してみて」というように、選手に対して縛りをかけたことがあります。「『営業』という言葉も禁止、『会社名』も禁止、それでやってきたことを説明してください」という枠組みでやったときに、初めて、「そういえば営業とは何だったのか」とか、他の人にも分かる「言葉」が出てくるような気がします。

 アスリートはそういう言葉すら分からないので、ビジネスパーソンがアスリートに説明するときには、自然と変換するのでしょう。ですから、ビジネスパーソン同...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓
イノベーションの本質を考える(1)イノベーションの定義
イノベーションの定義はパフォーマンスの次元が変わること
楠木建
キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか
為末大

人気の講義ランキングTOP10
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
島田晴雄
プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性
大塚有希子
歴史の探り方、活かし方(7)史料の真贋を見極めるために
質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?
中村彰彦
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
西野精治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
経験学習を促すリーダーシップ(3)成功の再現性と教え上手の指導法
教え上手の指導法に学ぶ!成功の再現性を高める4ステップ
松尾睦
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一