逆参勤交代が日本を変える
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上士幌町が「SDGs未来都市」に!逆参勤交代の可能性と課題
逆参勤交代が日本を変える(2)実証実験の好事例と実装への課題
松田智生(三菱総合研究所 主席研究員)
逆参勤交代プロジェクトは今、その実証実験が北海道から九州まで全国に広がっており、なかでも北海道の上士幌町が「SDGs未来都市」に選定されるなど、好事例も生まれている。福沢諭吉の「半学半教」という言葉にもあるように、逆参勤交代は、参加した大人と地域の子どもたちが学び合い、教え合うというモデルになるという。一方、費用対効果や制度設計など課題もいろいろと見えてきた。今回はトライアルを踏まえて、逆参勤交代の可能性と実装に向けた課題について解説する。(全2話中第2話)
時間:12分10秒
収録日:2022年8月29日
追加日:2022年12月5日
≪全文≫

●北海道上士幌町など好事例も! 全国での実証実験を紹介


 第2回では、全国で動き始めた逆参勤交代についてと、その実装に向けて一体何をすべきかというお話をしたいと思います。

 前回お話ししたように、今、逆参勤交代は北海道から九州まで全国で広がっています。

 トライアル逆参勤交代という実証実験の動画を用意しておりますので、具体的なイメージとしてご覧いただきたいと思います。北海道の上士幌町で2019年に行った時の動画です。

 この通り、首都圏のビジネスパーソンが自腹を切って十数名、北海道の上士幌町に行きました。そして地域の魅力や課題を発見して、フィールドワークを行い、地元の方と交流して、最後に自ら何が貢献できるかというプレゼンを町長向けに行ったものです。

 具体的な好事例も生まれました。例えば、金融機関の方は「町はもっとSDGsをすべきだ」というプレゼンをしました。そうしたところ、町長から「じゃあ、あなたがやってください」ということになり、彼(金融機関の方)は町のSDGsアドバイザーに就任しました。彼の頑張りによって、上士幌町は国の「SDGs未来都市」に選定されました。

 また、ある製造業の社員は、全国の逆参勤交代に参加して、地域課題解決に目覚めました。そして今は、ある地方の中小企業の工場の現場改善を副業でやっています。2人とも、逆参勤交代がきっかけで、アドバイザーや副業といった新しい働き方、地域への貢献に進んだわけです。こうしたことをどのように実装するかということです。

 丸の内プラチナ大学は、三菱総研と三菱地所、エコッツェリア協会が主催する市民大学です。学長は元東京大学総長の小宮山宏氏で、私は副学長と逆参勤交代コースの講師を務めています。

 この通り、全国で北海道から九州まで広がった各地での事例を、動画やキーパーソンへのインタビューで紹介しております。


●トライアル逆参勤交代で分かったこと


 先ほどご覧いただいたトライアル逆参勤交代では、地域の魅力や課...

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