デュポンから見た世界と日本
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
縦だけでは駄目! 横を大事するデュポンの社風
第2話へ進む
3つのメガトレンドへ貢献! サイエンスカンパニーへの転換
デュポンから見た世界と日本(1)200年企業の大変革
田中能之(元デュポン株式会社取締役会長/湧永製薬株式会社取締役)
200年以上続く世界的大企業・デュポン。その長期間に渡る成功・成長の秘訣は何なのか。企業方針の大きな変化と企業文化について、デュポン株式会社代表取締役社長・田中能之氏に聞いた。(全4話中第1話目、インタビュアー:大上二三雄氏/エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社代表取締役)
時間:11分57秒
収録日:2014年9月10日
追加日:2015年1月12日
≪全文≫

●メガトレンドに沿い、100年続くビジネスをする


大上 今日はデュポン株式会社の田中能之社長に来ていただきました。いろいろとお話を伺いたいと思います。

 デュポンは今、ケミカルからサイエンスへと転換しています。まず、そもそもどうしてそのような絞り込みができるのかということをお聞きしたいと思います。それから、実際にそれを実行していくには、かなり激しい変化が内部にあるのではないかと思うのですが、当事者として、その辺りをどのように見て、感じておられるのか、お話を聞かせていただけますか。

田中 はい。おっしゃる通り、中にいても、かなり激しく変化している最中だと感じます。ただ、「変化をしなくてはいけない」という考えは、以前からありました。200年を超えるデュポンという会社は、およそ100年ごとに大きな変化をしてきました。それは、「同じビジネスが100年、200年続くということは、なかなかない」という前提で物事を考えているからです。

 1802年から1900年にかけては黒色火薬を手掛け、次の20世紀は、ケミカル企業として繊維やポリマーで会社を伸ばしてきました。ですから、多分このままだと次の100年は伸びないだろうという結論が、1900年代の終わりにすでに出ていました。そこで、デュポンがもともと持っているものをベースとして活かしながら、次の100年をどうしようかと考えました。今後しばらく続くと思われる社会の方向性を“メガトレンド”と呼び、メガトレンドに沿ったビジネスをしていくことで、100年くらい続くビジネスが描けるのではないかと私たちは見ています。では、今後はどのようなメガトレンドがあり、それに対してデュポンのどの技術が使えそうかという判断を、1900年代の終わりにしたのです。

 今のところ、三つほどのメガトレンドにデュポンは貢献できそうだと考えています。一つは食糧の確保です。世界の人口は90億人くらいまで増えるだろうと言われていますが、どのように彼らの食糧を確保していくかという課題に対して、デュポンは、自分たちの化学を基にしたいろいろな技術を使って解決策を提供できないかと模索しています。

 それから、二つ目のメガトレンドは化石燃料からの脱却です。二酸化炭素が増え、地球温暖化にならないよう、化石燃料から太陽光などにシフトしていく際、デュポンは提供できるものが...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤

人気の講義ランキングTOP10
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(3)孤食リスクと加齢に伴うホルモン変化
「孤食」が危ない…独身男性の一人の食事はうつのリスク2倍以上に
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
「満洲」から考える日本とアジア(8)日貨排斥と満洲事変の原因
なぜ満洲事変が起きたか…激烈な日本排斥と朝鮮人迫害、さらに一方的な条約無効化に直面した日本人の決断と失敗
宮脇淳子
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
心と感情の進化(1)そもそも「心と感情」とは何なのか
「心と感情」とは何か、行動生態学から考える大事な問題
長谷川眞理子
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉