デュポンから見た世界と日本
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
これからの主役は若者と女性。その理由とは?
デュポンから見た世界と日本(4)長期的なオンリーワン戦略で飛躍する日本企業
田中能之(元デュポン株式会社取締役会長/湧永製薬株式会社取締役)
今後10年、20年を見据えたとき、日本企業は一体何を目指すべきなのか?強いビジネスを実現するための戦略と、そこでキーパーソンとなる新たな人材像とは。デュポン株式会社代表取締役社長・田中能之氏に聞いた。(全4話中第4話目、インタビュアー:大上二三雄氏/エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社代表取締役)
時間:6分40秒
収録日:2014年9月10日
追加日:2015年1月15日
≪全文≫

●日本企業は、長期的なオンリーワン戦略を持て


大上 では、日本の化学産業のいろいろな付き合いもあるでしょうし、あるいは、当然コンペティターとしていろいろ見ておられると思うのですが、今日は一度デュポンジャパンの社長という立場を離れていただいて──もちろん離れられないとは思うのですが─―、日本の一化学産業に関わる人間として見て、日本の化学産業の今後10年を考えたときに、メッセージを、ぜひお願いしたいのですが。

田中 メッセージというか、私なりに思うことは、一つは、デュポンがやったようにということではないのですが、将来のことを、10年、20年、30年先まで考えて、この会社をどのような方向にもっていくかをしっかり決めることは、やはり一つ重要なことではないかと思います。

 そのときに、先進国で、高コストの国である日本でやるのであれば、コスト低減の追求が一番にくるのはもうおかしいのではないかと思うのです。そうではなく、「自分たちがどこが違うのか」という差別化を一番にしなくてはいけないのではないかと思います。「ナンバーワンでなくオンリーワン」というようなことを昔よく言っていましたが、「本当にオンリーワンになるためにはどうしたらいいか」とか、「オンリーワンになれるところはどこだ」というようなことを中心に置いた戦略が、日本にはいいのではないかと私は思います。

大上 中堅の化学メーカーでは、確かにそういういい会社がたくさんありますね。では、大きいところはどうすればいいのですか。

田中 大きいところは、その中で自分たちがオンリーワンになれるビジネスはどれか、それを伸ばしましょう、と考えるべきです。オンリーワンになれないビジネスはどれか、では、それをデュポン方式で売却するか、合弁で大きくするか、ということですね。持っていてそのままというのが一番よくないのではないかと思います。そのように、しっかりと分けた形で、ビジネスごとに戦略を考えないといけないのではないかと思います。

大上 ある人が言うには、日本の大手化学メーカーは皆、「洗面器に顔をつけて最後まで顔を上げなかった人が勝ち」「ただし、死んでしまったら負けだ」ということです。何かそういうゲームをやっているのではないかと言っている人がいるのですが、どう思いますか。

田中 そういう部分はあるとは思いますね。あるとは思うのです...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔

人気の講義ランキングTOP10
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
「アカデメイア」から考える学びの意義(4)学びの3つのキーワード
より良い人生への学び…開かれた知、批判の精神、学ぶ主体
納富信留
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一