世界のジョーク集で考える笑いの手法と精神
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
技術大国、勤勉、金持ち…ジョークにみる日本人の昔と今
世界のジョーク集で考える笑いの手法と精神(3)日本人ジョークと時代背景
早坂隆(ノンフィクション作家)
日本人のイメージはかつては技術大国・ハイテク国家というところから、高品質で高い技術力をジョークにしたものが多かった。加えて、世界一勤勉といわれた日本人をネタにしたジョークもその特色だった。しかし、そのイメージは今、薄れつつある。時代によって笑いも変わってくるが、今回は言葉遊びのジョークから、諷刺に対する意識などについて見ていく。(全4話中第3話)
時間:12分38秒
収録日:2024年3月14日
追加日:2024年6月28日
≪全文≫

●圧倒的な技術力、勤勉が日本人のジョークになっていた時代


―― 2000年代の本を見ていると、印象深いのが技術大国ネタというのがあります。

早坂 それもありましたね。日本というとハイテク国で、そのイメージは強いものでした。

―― 圧倒的に凄いというイメージで語られていますので、また1つご紹介します。

「メイド・イン・ジャパンの最新型のパソコンが発売されました」、とまずありますが、だいたい、最近、メイド・イン・ジャパンの最新型パソコンというのが世界で売っているのか、という時代になってしまいましたけれど、当時は売っていたのでしょう。

早坂 違和感なくこうでしたね。

―― それで、「テレビCMではこう宣伝された。『このパソコンを使えば、あなたの仕事は半分になります』。それを聞いたイタリア人が、ポソリとこうつぶやいた。『明日、このパソコンを2台買おう』」。

早坂 うーん。イタリア人、バカですね(笑)。

―― そういう落とし方ですね。日本人がそういうことを言ったのに対して。

早坂 イタリア人はけっこうこういうキャラで出てくるのですが、日本人というと、そういうハイテク技術大国というものがかつてはありました。日本製のハイテク機器が出てくるという感じです。

―― 何か他にもありましたね。日本人技術者が地獄に行って、ウォシュレットやら、エスカレーターやら、全部作ってしまって、天国の人が「それをこっちによこせ」と言ったという話もあります。

早坂 そうそう、あります。あと、亡くなった人が地獄に行って、そこにいた番人に「日本製の地獄がいいか、中国製の地獄がいいか」と言われ、なぜだと聞きます。地獄ですからもう一緒なわけで、針で刺される機械があったりして、どちらでもいいじゃないかと言うと、「ただ中国製のほうは故障が多いので」という、そういうネタもありました。

―― いいネタですね。

早坂 そういうハイテクのイメージもだんだん(なくなり)、日本といってもピンとこなくなっています。

―― もう1つご紹介します。先ほどのものは2009年のほうですね。

早坂 パソコンの話はそうです。

―― 『世界の日本人ジョーク集』の中にあるのですが、こちらは2006年の『世界の日本人ジョーク集』です。

「あるア...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「芸術と文化」でまず見るべき講義シリーズ
クラシックで学ぶ世界史(1)時代を映す音楽とキリスト教
音楽はなぜ時代を映し出すのか?…音楽と人の歴史の関係
片山杜秀
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
ピアノの歴史は江戸時代に始まった
野本由紀夫
百人一首の和歌(1)謎の多い『百人一首』
『百人一首』の歌が選ばれた理由とは?今も残る3つの謎
渡部泰明
いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味
メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味
與那覇潤
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
ルネサンス美術の見方(1)ルネサンス美術とは何か
ルネサンスはどうやって始まった?…美術の時代背景
池上英洋

人気の講義ランキングTOP10
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
中西輝政
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(2)吉田昌郎所長の機転と決断
なぜ部下たちは「吉田昌郎所長となら死ねる」と語ったのか
門田隆将
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
インフレの行方…歴史から将来を予測する(3)戦後の日本経済と海外のインフレ率
オイルショック、バブル…過去と現在の環境の共通点は?
養田功一郎
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
『三国志』から見た卑弥呼(1)『魏志倭人伝』の邪馬台国
異民族の記述としては異例な『魏志倭人伝』と邪馬台国
渡邉義浩
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二