生成AI・大規模言語モデルのしくみ
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(2)機械学習と大規模言語モデル
岡野原大輔(株式会社Preferred Networks 共同創業者、代表取締役 最高研究責任者)
機械学習とは何なのか。AIはどのように「理解をしている」のか。近年の著しい進歩により、ますます身近な存在になっている生成AIだが、それがどのようなメカニズムでさまざまなデータを出力しているのかを知る機会は少ない。そういった、私たちの素朴な疑問を通じて、生成AIへの理解を深めるとともに、生成AIの1つの代表的なモデルである「大規模言語モデル」についての知識を広げよう。(全6話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分33秒
収録日:2024年4月16日
追加日:2024年7月16日
≪全文≫

●膨大なパラメータを使って出力を調整する


―― 機械学習という話も、だいぶ聞く言葉にはなってきたのですけれど、実際それがどう学習しているのかというところが、たぶん多くの方にとっては分からないところだと思うのです。機械というのはどうやって学習するものなのですか。

岡野原 私の本の中でも書いた例で説明しますと、その機械は、AIといっても、結局はたくさんのパラメータがあるようなシステムになっています。例えば、大きいシンセサイザーがあって、シンセサイザーにいろいろなつまみがある。それぞれのつまみを少しずつ変えると、出てくる音が少し変わる。少しずつ変えると、入れた入力に対して出力が変わると。

 機械学習がやっているのは、結局はこのパラメータの数がものすごくたくさんあるようなことで、何か入力を入れたら出力が出るような関数になっています。

 例えば、先ほど(第1話)の犬猫分類の例でいいますと、最初に画像を入れたら、何に分類するのかがほぼランダムに決まるというようなモデルがあって、そのシステムに対して、「今『犬』と言ったけれど、本当は『猫』だよ」と、間違えたときに、次から間違えないように「犬ではなく猫」と出せるようにパラメータを変えましょうと。そのパラメータをどうやって変えたら次から同じデータに対して犬と間違えずに猫を出せるかという技術が進んでいまして、機械学習にはそのパラメータの変え方がある(ということ)です。

 たくさんデータを見せて、この場合は犬です、この場合は猫です、というのを見せていくと、どんどんパラメータの調整が進んでいって、究極的には、見たことがない、いろいろなデータに対しても、犬とか猫とか、ちゃんとそういったものが正しく出せるようになるのです。

 これは、小さい規模だと想像しにくく、そこまでできるのかという話なのですけれど、実際に今、生成AI、例えば大規模言語モデルで使われているようなものですと、つまみの数、(つまり)パラメータ数というのはだいたい数千億から1兆といった、ものすごい数、人の想像も及ばないような数になっています。それらのパラメータを調整することによって、入力に対してどういう生成をするのかということが、外から見ると非常に賢くやっているように見えるものができています。

―― なるほど。


●常識を初めて学習、演繹的アプローチを実装した大規模...


スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
もっと知りたいイヌのこと(1)イヌの歴史を振り返る
オオカミはいつイヌになったか…犬の起源と家畜化の歴史
長谷川眞理子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
ブラックホールとは何か(1)私たちが住む銀河系
太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない
岡朋治
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹

人気の講義ランキングTOP10
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
鎌田東二
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
『タテ社会の人間関係』と文明論(8)タテ社会の構造改革を議論する
ヒントは幕末期の処士横議!?…タテ社会の構造改革に向けて
與那覇潤
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
おもしろき『法華経』の世界(7)真の救済に向かう
イエスも法華経のアバター?「全世界救済」の具体像を示す
鎌田東二
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(3)カントの公共性論
いま学ぶべきカントの挑戦~なぜ「公開性」が重要なのか
齋藤純一