戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換
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「白人vsユダヤ人」という未解決問題とトランプ政権の行方
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(3)未解決のユダヤ問題
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
保守的な軍国化によって、内戦への機運が高まっているアメリカだが、MAGAと極左という対立図式は表面的なものにすぎない。その根本に横たわっているのは白人とユダヤ人という人種の対立であり、それはカーク暗殺事件によって露呈したパンドラの箱だった。(全3話中第3話)
時間:12分04秒
収録日:2025年9月24日
追加日:2025年11月6日
カテゴリー:
≪全文≫

●白人とユダヤ人という根本問題が未解決


 3つ目の問題、これは長期的にアメリカでしこりとして残る問題となり得るのですけれど、白人と未解決のユダヤ問題があります。先ほど(第2話で)申しました、MAGA VS極左+イスラム過激派というのは、実は対立構造としては表面的なのです。この対立構造に基づいて、いずれの勢力が勝っても、必ず根本的な問題としてアメリカ社会に存在するのが白人VSユダヤ人という、この根深い問題があります。

 アメリカには白人至上主義者といわれる人たちが(いて)、かなり社会全体に浸透していまして、彼らの最大の敵はアメリカ連邦政府を乗っ取ったユダヤ人という解釈なのです。彼らの内戦のタイミング、(つまり)彼らがずっと今まで議論を通じて内戦のタイミングを定義してきたのですけれど、彼らに言わせると、連邦政府がアメリカ市民から銃を取り上げるときが武装蜂起のときなのです。こういう議論がずっと過去100年ぐらいあったわけなのですけれど、リーダーなき抵抗、LEADERLESS RESISTANCEという軍事ドクトリンも、彼らが生み出すほど議論を深めて、米軍の参謀養成コースとかで、実際に軍事戦略の理論としてリーダーなき抵抗というものを教えられるぐらい、実は真っ当な軍事戦略の理論であります。

 このリーダーなき抵抗というドクトリンに基づいて白人至上主義者というのは全米に浸透しています。この白人至上主義者には、ごりごりのネオナチの人たちもいるわけなのですけれど、実は彼らが作り上げた抗議の白人至上主義にあたる白人ナショナリズムというのがあります。これは、MAGAのコアな思想にもあたるものでして、2025年9月現在、皮肉にもトランプ政権およびMAGA自体が白人ナショナリストとユダヤ人が共存している状態にあります。これもMAGAの一つの大きな矛盾なのです。

 しかし、最近のイスラエルとの関係のこじれ、そしてエプスタインファイル問題、こういうものがカーク暗殺事件で露呈しまして、ユダヤ問題のパンドラの箱を開けていることになります。2025年9月現在、米軍内に大量の白人主義者を含む白人ナショナリストが、全階級(つまり)将軍提督から一番下は一兵卒まで全部浸透しています。そして州兵やミリシャも同様のことがいえます。

 そもそもヘグセス戦争長官が白人ナショナリスト、白人至上主義者かという...

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