記号として生きるのが「本当のあなた?」とハイデガーは問う
「幸福とは何か」を考えてみよう(9)ガチでわたしらしく、やりませんか
古今の哲学者を通して幸福や幸運について対話してきた「哲学カフェ」だが、最終回ではハイデガーの思想が語られる。他者からの「記号的存在」を超えた「本来的存在」として生きるには、自らの存在の本質について問い、一瞬ごと...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/25
「哲学カフェ」再現講義第二弾「教養とは何か」語り尽くす
「教養とは何か」を考えてみよう(1)「あの人って教養あるよね」とは
「教養」について話すのは面はゆい。話す当人が「自分の教養を疑ってもみない」人間であるように見えてしまうからだ。そうした厚顔さは教養と相容れないものだが、その理由はどこにあるのだろう。わたしたちはどのような人に「...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/04/27
「アマチュア」の語源から学びについて考える
「教養とは何か」を考えてみよう(13)【深掘り編】学びの在り方
自分が苦心して学び、気づいたことに対して、先人がとっくに答えを出していたと分かったとき、わたしたちはどう考えればいいのか。それは骨折り損の行為なのだろうか。対話講義の後に行われた質疑応答編その1。(全15話中第13話...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/07/20
王弼の議論で大事な概念「無」と「理」とは何か
デジタル全体主義を哲学的に考える(7)「無」と「理」、複数性の重要性
中国の三国時代の学者である王弼は、「無」という概念を用いて、キリスト教などの一神教とは異なる、偶然性に開かれた状態を志向する。さらに、他方で「理」という概念を持ち出して、複数性は無根拠によって支えられていると説...
収録日:2021/05/27
追加日:2021/12/17
「リベラル・アーツ」と「自由」の関係を歴史的に振り返る
「教養とは何か」を考えてみよう(9)リベラル・アーツと脱我
「本来のわたし」とは、どこまでを指すのだろうか。対外的に意味をなすための名前も地位も「わたし」を守るための鎧だとすると、わたしは鎧に奪われてはいないだろうか。その鎧を捨てたり抜け出したりして自由になるためには「...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/06/22
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
筑波大学では、身近なテーマについて哲学者を交えて話し合う「ソクラテス・サンバ・カフェ」(通称「哲学カフェ」)が毎月開かれている。中学生以上の一般市民ならだれでも参加でき、高校や中学校への「出前」も行われてきた。...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/07/31
レヴィ=ストロースの「ブリコルール」と「教養がある人」
「教養とは何か」を考えてみよう(2)「壊れたペン」と教養の関係
「オネットム」はパスカルの定義した「素晴らしい人間」像であり、「教養人」と重なる部分も多い。それは、自分の心をオープンにして他者とつながることができる人のことだ。その能力があれば、「壊れたペン」でも「壊れたペン...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/05/04
教養は公共財なのか、プラトンの書かなかった「ある事柄」
「教養とは何か」を考えてみよう(11)教養はみんなのもの
プラトンの『第七書簡』には「書かれることのない事柄」についての言及がある。文字では伝わらず、共同体における共同生活と共同探求のなかでしか伝わらない事柄。それが哲学であるとすれば、教養は個人が所有するものと言える...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/07/06
デカルトはなぜ「学ぶ人は一人にしては駄目」と言ったのか
「教養とは何か」を考えてみよう(14)【深掘り編】身につけるか、身から引き離すか
キーボードを意識しなくなるほどパソコンに習熟すれば、パソコンから自由になれる。また一方で、身につけた知識の鎧を脱いでこそ、本当の自分を磨き上げていくことができる。教養を身につけていくプロセスで一見矛盾するように...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/07/27
「近代の超克」――見直すべき哲学に期待した時代の挑戦
哲学の役割と近代日本の挑戦(5)「近代の超克」の時代
1942年、当時の名だたる哲学者や論者、芸術家などが集まった「近代の超克」というシンポジウムがあった。戦後、戦争とファシズムを支持したものとして批判され、忘れ去られるようになったが、日本の思想史にとって、彼らの主張...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/10/28
西郷隆盛、ガリレオ…偉人伝が教えてくれた人間のモデル
哲学の役割と近代日本の挑戦(6)歴史を動かす人物と歴史の見方
戦前はとても国際的で、三木清や九鬼周造がドイツに留学し、当時の最先端の哲学を現地で学ぶなど、世界的にも哲学に切磋琢磨した時代だった。その時代についてもちゃんと覚えておくべきだし、さらにいえば、そうした時代に歴史...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/11/04