テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2017.07.27

とにかく〇〇!女性の機嫌を直す方法とは?

 「いきなりキレる」「過去の失態を何度も蒸し返してくる」「共感ばかりもとめてくる」。女性にこういった態度を取られたことのある男性も多いのではないでしょうか。男女間のトラブルの種にもなりうるので、もしかすると、対処法に深く悩んでいる方もいるかもしれません。

 実は、男性からするとサッパリわからないこのような女性の振る舞いも、女性の脳のしくみが分かると、スッキリ理解することができます。さらに、女性の「機嫌の直し方」まで知ることができるのです。

 まずは、「いきなりキレる」「過去の失態を何度も蒸し返してくる」「共感ばかりもとめてくる」という冒頭の3つ謎について一つ一つ紐解いていきましょう。

女性脳の3つのなぜ

 人工知能研究者であり、脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんの著書『女の機嫌の直し方』(黒川伊保子著、集英社インターナショナル)によると、女性の脳は、基本的には「哺乳類のメスとしての本能」に従っているそうです。

 種の保存、すなわち生殖と子育てを行うためには、まずは自己保全が第一条件になります。そのため、「怖い」「ひどい」「つらい」など、安全を脅かすような事態にともなう感情が起こった時、脳が男性よりも非常に強く反応します。男性が「いきなりキレる」と感じるのはこのためです。

 ストレスに対する感度が男性脳より極めて高いため、その記憶も深く刻まれます。記憶に残りやすいからこそ、「過去の失態を何度も蒸し返してくる」というわけです。

 では、「共感ばかりもとめてくる」のは、なぜでしょうか。それは、たまりやすいストレスを解消するためなのだそうです。女性脳は、共感されることによって、守ってもらえる安心感を得るとともに、ストレスを解消できるしくみを持っているのです。

「なんだか腰が痛くて」と言われたら?

 女性脳の謎が解けたところで、具体的に「女の機嫌の直し方」を黒川さんの指南に沿って紹介したいと思います。

 まず大事なことは「ともかく共感」です。男性は「いきなり結論」を出そうとする傾向がありますが、これは男性脳の特徴であり、女性への対応法としては大きな過ちです。

 たとえば、「なんだか腰が痛くて」と言われたら、いきなり「医者に行けば」なんて答えては絶対にいけません。「腰が痛いのか、それはつらいね」と共感で返すのが、女性脳への対処法としては正解とのことです。

「あなたって、どうしてそうなの?」

 ときに女性から答えようのない質問をぶつけられることはありませんか。たとえば、「あなたって、どうしてそうなの?」。

 黒川さんの正解は「君に嫌な思いをさせて、ごめん」です。「わかっているなら、なぜするの?」とさらに追い詰められたら、「(狼狽して)本当に自分でも嫌になる。不器用で、本当にごめんなさい」。逆ギレは禁物です。そんなことをすれば、事態をさらに悪化させてしまいます。

 「なんでわかってくれないの?」。これも難題です。「言ってくれればいいのに」はいけません。正解は、「(きみの気持ちに)気がつかなくてごめん」。

 「なんでわかってくれないの?」は、「察してほしい」ときに投げかけてくるそうです。女性にとって、「察してくれる」=「大切にしてくれる」です。

「〇〇と私、どっちが大事?」

 答えようのない質問のきわめつけは「〇〇と私、どっちが大事?」。よくあるパターンは「仕事と私、どっちが大事?」。男性もこれには困ってしまいますよね。もちろん、逆ギレはいけません。

 実は女性もバカバカしい質問であることを自覚して、自己嫌悪を感じながらも、寂しさや疎外感を抑えきれず、毒づいていしまうのだそうです。

 だから、たとえ「バカバカしいと思っても真摯に受けとめてあげる」ことが大切です。面倒くさがらずに「きみに寂しい思いをさせたね、ごめん」と謝りましょう。

 ここまで具体的な対処法を紹介してきましたが、共感の気持ちも謝罪の気持ちも持てないという方も少なくないかもしれません。でも、黒川さんによると、「心のないセリフ」でもいいのだそうです。もし、はじめは「心のないセリフ」だとしても、「あとから、優しい気持ちが追いかけてくる。それで十分」と述べています。なかなか実践するのは簡単なことではありませんが、家庭で、職場で、ぜひ試してみてください。

<参考文献・参考サイト>
・『女の機嫌の直し方』(黒川伊保子著、集英社インターナショナル)
・女の機嫌の直し方 問題解決を目指すよりまず共感の言葉を
http://blogos.com/article/232120/
人工知能研究者が男女の脳の違いから導き出した『女の機嫌の直し方』
https://news.nifty.com/article/item/neta/12176-83678/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(2)「夜の街」新宿の原点

歌舞伎町を筆頭に、東京でも有数の繁華街を持つ新宿だが、その礎は江戸時代の内藤新宿にあった。遊女が働く飯盛旅籠(めしもりはたご)によって、安価に遊興できる庶民の「夜の街」として栄えた内藤新宿の様子を、『江戸名所図...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/28
堀口茉純
歴史作家
2

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者
3

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(3)電力の部分最適と全体最適

サステナブルな電力の供給と消費が求められる現代社会。太陽光発電のように電力の生産拠点が多元化する中で、それぞれの電力需給と国全体の電力需給のバランス調整が喫緊の課題となっている。実はヨーロッパなどの「再エネ比率...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/27
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
4

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(4)サウジアラビアとイランの存在感

中東のグローバル・サウスといえば、サウジアラビアとイランである。両国ともに世界的な産油国であり、世界の政治・経済に大きな存在感を示している。ただし、石油を武器にアメリカとの関係を深めてきたのがサウジアラビアであ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授