テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2023.05.12

登山するときに守るべきマナーとは

 登山をする時には、すれ違った人と挨拶をする、ごみは持ち帰るなどいくつかの基本的なマナーがあります。登山者の間では当然のマナーですが、初心者はそのマナーを知らないために、マナーが悪いと思われてしまうことがあります。今回は登山するときに気持ちよく楽しめるよう、登山の基本マナーを紹介します。

すれ違うときは挨拶をする

 登山道ですれ違うときに「こんにちは」と挨拶している姿をよく見ますが、登山のときには見ず知らずの相手でも挨拶をするのがマナーになっています。単にお互いが気持ちよく過ごすためだけではなく、もし遭難した場合には、いつ、どこで会ったかが、捜索に重要な役割を果たすこともあります。

基本は「登り優先」

 登る人と下る人がすれ違うとき、基本は「登りの人が優先」と覚えておきましょう。これは、下りの人の方が対向者を見つけやすく避ける場所を見つけやすいため、登りの人の方が呼吸が上がりやすくテンポを乱さないよう配慮するため、といった理由があります。しかし、状況によっては下りの人を優先した方が良い場合もあります。あくまでマナーとしての「登り優先」なので、相手とのコミュニケーションの上で臨機応変に対応するのが良いでしょう。

歩く時は一列で

 登山道は広くないため、一列で歩くのが基本となります。対向者とすれ違うこともありますし、ハイペースで進む人が追い越していくこともあります。そうした人の邪魔になってしまうとトラブルを引き起こしてしまったり、無理に通ろうとして転落や滑落につながる恐れもあります。そうした事故を防ぐためにも、複数人で登山していても横並びで歩かずに、一列で歩くようにしましょう。

登山ルートから外れない

 登山する時は、決められたルートを歩くこと、そのルートから外れないことが基本になります。ルートは安全に登山できるよう整備されているものなので、外れると滑落や転落の事故を起こしてしまう可能性もあります。また、ルートを外れると高山植物や動物保護の観点から影響を及ぼしてしまう可能性も。こうしたトラブルを招かないよう、決められたルートは進むようにしましょう。

ゴミはすべて持ち帰る

 登山中に食事をしたりゴミが出ることはありますが、山の中にゴミを捨てると自然破壊に繋がる恐れもあるため、全て自分で持ち帰りましょう。当然、食べ残したものや飲み残しのスープや飲み物を山に捨てることも、山の中で汚れた食器や調理器具を洗うことも、その汚れを山の中に捨てることになるのでしてはいけません。あらかじめゴミが出ないような工夫をしてから登山に臨むようにしましょう。

携帯トイレを持参

 トイレは登山前に済ませておくのが基本ですが、長い行程であったりトイレに突然行きたくなることもあります。そんな時に山の中で用を足すのはマナー違反になります。山の自然を汚してしまいますし、場合によっては水を汚してしまい飲み水として使えなくなってしまうこともあるためです。登山の際には携帯トイレを持参して山中の自然を汚さないようにしましょう。

自然を守り、他の登山者も気持ちよく過ごせるように

 今回紹介したのはあくまでも基本的なマナーとなりますが、登山するときには山中の自然を傷つけないこと、そして安全に過ごすために必要なものになります。こうしたルールを守ることで他の登山者とのトラブルも防げて、気持ちよく過ごすことができるでしょう。ぜひ登山する時の参考になさってみてください。

<参考サイト>
・登山者のマナー違反ってある?初心者が周りに迷惑をかけない基本ルール18選 - SOLORE[ソロレ]
https://kyomo.jp/solore/article-744
・【実録】勘違いしてるかも!?人の振り見て我が振り直せ、山でのマナー! | YAMA HACK[ヤマハック]
https://yamahack.com/2238
・登山入門|初心者が最低限覚えておきたい10のマナー | YAMA HACK[ヤマハック]
https://yamahack.com/2384/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

全てが悟りに至る道…日本は茶や花や野球にも「道」がある

全てが悟りに至る道…日本は茶や花や野球にも「道」がある

石田梅岩の心学に学ぶ(6)禅から茶道へ

道元の『辨道話』には「修証一等」の言葉がある。修行も悟りも同じことであり、修行は特別なことではないことを説く。坐禅だけでなく茶をふるまうのも花を活けるのも、生きることそのものが修行になる。ただし、ただ生きるのと...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/05/13
田口佳史
東洋思想研究家
2

江戸時代の新宿…水辺の景勝地としての名残、熊野神社

江戸時代の新宿…水辺の景勝地としての名残、熊野神社

『江戸名所図会』で歩く東京~上水と十二社(2)水辺の観光地としての新宿

世界でも有数の上水道が整備されていた江戸の街。とくに新宿エリアには、玉川上水のみならず、神田上水も流れていたが、そこは牧歌的な観光地としても人気を集めていた。『江戸名所図会』をひもときながら実際に新宿十二社 熊野...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/05/12
堀口茉純
歴史作家
3

「人間天皇」を否定した三島由紀夫の思想が問うものとは

「人間天皇」を否定した三島由紀夫の思想が問うものとは

天皇のあり方と近代日本(4)三島由紀夫VS東大全共闘

世界中で価値観の分断が進み、社会が大きく割れている。ここで想起されるのが、1969年の「三島由紀夫vs東大全共闘」の両極に割れた討論会である。この討論会で、東大全共闘は天皇を罵り嘲笑する一方、三島由紀夫は「この天皇は...
収録日:2021/11/02
追加日:2022/01/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授
4

時空間を自由に移動!分散化で期待される電力消費の冗長性

時空間を自由に移動!分散化で期待される電力消費の冗長性

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(5)デジタルインフラと電力のこれから

人体における神経と血管の相互補完関係のような、デジタルインフラと電力供給網の密接な関係はいかに構築できるのか。既存の電力設備を活用する最もシンプルな方法や、消費者の近くに点在するデータセンターを活用した、分散型...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/05/11
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
5

ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る

ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え

2016年ノーベル医学・生理学賞の受賞テーマである「オートファジー」とは何か。私たちの体は無数の細胞でできているが、それが日々、どのようなプロセスで新鮮な状態を保っているかを知る機会は少ない。今シリーズでは、細胞が...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/17
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授