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DATE/ 2017.09.16

食事にみる「お金が貯まりやすい人」の特徴

 お金が貯まりやすい人にはいくつかの共通する特徴があります。それは、「ランチの時、すぐに注文を決められる」「焼肉より寿司の方が好き」といった、ビジネスとはあまり関係のなさそうな意外な共通点です。

 以上のことは、決して適当なことを言っているわけではなく、「37万人のアンケートデータをもとに、人間の性格と行動を分析してきたディグラム・ラボ代表でリサーチプロデューサーの木原誠太郎さん」が、『PRESIDENT 2017年8/14号』において、明かしている見解に基づいています。

ランチの時、すぐに注文を決められる

 なぜ、ランチの時、すぐに注文を決められる人はお金が貯まりやすいのか。木原氏によれば、すぐに注文を決められる人は「意思決定のスピードが速く、チャンスが舞い込んできたときに、すぐに行動できる人で」、「実際、成功した経営者は、席に座って3秒以内にメニューを決める人が多い」のだそうです。

焼肉より寿司の方が好き

 「焼肉より寿司の方が好き」も一見するとビジネスとの関連性が分かりにくい特徴です。結論からいうと、寿司を好きな人は「合理的で大人っぽい人が多い」からだそうです。

 なぜ寿司の方が合理的なのか、詳しい理由の説明は本誌にはありませんでしたが、考えてみれば、たしかに焼肉は、一人でささっと済ませるというよりは大勢で楽しむ食事であり、匂いや汚れるリスクもあって、あまり合理的ではないといえるかもしれません。

コハダが先か、マグロが先か

 注文する内容についても面白い統計結果があります。焼肉ではハラミが好きな人は「自由を好む」傾向があり、カルビ好きは「ノリがよく優しい」、牛タン好きは「調整上手」という特徴があるそうです

 寿司では、コハダから食べる人は「論理性が高く」、マグロから食べる人は「優しい」という統計結果になっています。

 『「他人が読める」と面白い』(渋谷昌三著、講談社)によると、心理学的にも、外食での注文の仕方にその人の深層心理が表れてくるそうです。

 こうした情報を得ると、接待の時もぼーっとはしていられなくなりますね。どんなお店を選ぶか、どうやって注文するのか、何を注文するのかなどを観察することで、相手の内面に迫ることができるかもしれません。さっそく、接待のときに試してみてはいかがでしょうか。

<参考文献>
・『PRESIDENT 2017年8/14号』(プレジデント社)
・『「他人が読める」と面白い』(渋谷昌三著、講談社)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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