社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
退職金で「幸せな定年」は幻想なのか?
50歳を迎えると、定年を意識し始めるのではないでしょうか。そんなとき、ちょっと気が緩んで、「定年が人生のゴール」、「退職金をもらって、あとは余生を」と考えたくなるかもしれません。
ところが、そうは問屋がおろさないのが今のご時世。かつてのような「幸せな定年」は、すでに失われてしまったと考えた方がいいかも。いま話題の「退職金バカ」というワードをもとにして、定年前にやるべきことを考えてみましょう。
つまり、「定年後がゴール」「退職金で余生」のような思い込みが、老後破産のような定年後のリスクを考えることの壁となっていることを、『退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人』(講談社)の著者・中野晴啓氏は指摘しているのです。
「現代ビジネス」の記事において、中野氏は、人口減少が進む今、「今の70代、80代以上の人たちが受けているのと同等の社会保障は、もはや受けられないと考えたほうがよい状況」であり、「年金ひとつとっても、なくなることはないにしても、今後減額される可能性は否定できません」と推測しています。
また、退職金の金額について、メディアではよく「2000万円」という数字が出てきますが、これは日本の0.3%と言われる大企業の平均額なのだそうです。
中小企業では、退職金は「1000万円」ほどというつもりで資金計画を組むのが無難としています。そのうえで、老後を考えれば、贅沢のために「退職金には絶対に手をつけるべきではない」と強調しています。
資産形成に関して、『週刊 東洋経済』の記事によると、日本人には「預金するのはいいことだ」という強い思い込みがあることを挙げ、それを見直し、お金に対する感度を磨くことを勧めています。
資産運用のポイントとしては、浪費を減らすなど「生活コスト」を見直すこと、日本経済だけでなく「世界の成長を視野に」いれること、先述の通り「おカネの感度を磨くこと」の3点を挙げています。
「退職金」だけでなく「バカの壁」に陥ることは何事においても危険なことです。思い込みを捨て、常識を疑い、努力を惜しまず、お金や時代に関する感度を磨き続けることを忘れないようにしたいものです。
ところが、そうは問屋がおろさないのが今のご時世。かつてのような「幸せな定年」は、すでに失われてしまったと考えた方がいいかも。いま話題の「退職金バカ」というワードをもとにして、定年前にやるべきことを考えてみましょう。
「退職金バカ」と「バカの壁」
『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)という超ベストセラーをご存知でしょうか。本書では、勝手な「思い込み」や「常識」が、考えることの「壁」となって、「思考停止」を招き、「バカ」のもとになると論じています。実は「退職金バカ」のネーミングの由来はここにあります。つまり、「定年後がゴール」「退職金で余生」のような思い込みが、老後破産のような定年後のリスクを考えることの壁となっていることを、『退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人』(講談社)の著者・中野晴啓氏は指摘しているのです。
こんなに違う! 大企業と中小企業の退職金
中野氏は、「退職金バカ」に陥らないためには、今後の世の中の見通しと、退職金の実態をよく知っておくべきと助言しています。「現代ビジネス」の記事において、中野氏は、人口減少が進む今、「今の70代、80代以上の人たちが受けているのと同等の社会保障は、もはや受けられないと考えたほうがよい状況」であり、「年金ひとつとっても、なくなることはないにしても、今後減額される可能性は否定できません」と推測しています。
また、退職金の金額について、メディアではよく「2000万円」という数字が出てきますが、これは日本の0.3%と言われる大企業の平均額なのだそうです。
中小企業では、退職金は「1000万円」ほどというつもりで資金計画を組むのが無難としています。そのうえで、老後を考えれば、贅沢のために「退職金には絶対に手をつけるべきではない」と強調しています。
「預金するのはいいことだ」信仰をやめる
中野氏は、50代は「退職金バカ」を脱出するためのターニング・ポイントであり、のこり10~15年に迫る老後までの資産形成をするラストチャンスであるとも指摘。資産形成に関して、『週刊 東洋経済』の記事によると、日本人には「預金するのはいいことだ」という強い思い込みがあることを挙げ、それを見直し、お金に対する感度を磨くことを勧めています。
資産運用のポイントとしては、浪費を減らすなど「生活コスト」を見直すこと、日本経済だけでなく「世界の成長を視野に」いれること、先述の通り「おカネの感度を磨くこと」の3点を挙げています。
「退職金」だけでなく「バカの壁」に陥ることは何事においても危険なことです。思い込みを捨て、常識を疑い、努力を惜しまず、お金や時代に関する感度を磨き続けることを忘れないようにしたいものです。
<参考文献・参考サイト>
・『退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人』(中野晴啓著、講談社)
・『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)
・『週刊 東洋経済 2016/11/15』(東洋経済新報社)
・現代ビジネス:退職金に手をつけたら…その先に待つのは地獄です!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49964
・『退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人』(中野晴啓著、講談社)
・『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)
・『週刊 東洋経済 2016/11/15』(東洋経済新報社)
・現代ビジネス:退職金に手をつけたら…その先に待つのは地獄です!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49964
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01
なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る
いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新
前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
きっかけはイチロー、右肩上がりの成長曲線で二刀流完成へ
大谷翔平の育て方・育ち方(5)栗山監督の言葉と二刀流への挑戦
高校を卒業した大谷翔平選手には、選手としての可能性を評価してくれた人、そのための方策を本気で考えてくれた人がいた。それは、ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウト小島圭市氏と、元日本ハムファイターズ監督で前WBC...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/31
このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(6)日本の課題解決にお金を回す
国内でいかにお金を生み、循環させるべきか。既存の大量資金を社会課題解決に向けて循環させるための方策はあるのか。日本の財政・金融政策を振り返りつつ、産業育成や教育投資、助け合う金融の再構築を通した、バランスの取れ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/29