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GWは10連休!2019年の連休事情
2019年は、平成最後の年であり、新元号スタートという変わり目の年になります。新天皇の即位が5月1日であることから、政府は2019年のゴールデンウィークを10連休とする方針を固めました。さて、一体どんなカレンダーになるのでしょうか?
5月1日が祝日になると、なぜ10連休が成立するのか? 2019年のゴールデンウィークはもともと4月27~29日と5月3~6日がそれぞれ連休で、4月30日・5月1日・2日の三日間が「間の平日」となっていました。
しかし、5月1日が祝日になると、4月30日は「4月29日(昭和の日)」と「5月1日(新天皇即位日)」にはさまれ、5月2日は「5月1日(新天皇即位日)」と「5月3日(憲法記念日)」にはさまれることになります。祝日法では「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日は休日とする」との規定があるため、4月30日・5月2日ともに休みとなり、10連休が成立するのです。
菅官房長官は10連休について、「連続した休暇を取ることで、ゆとりのある国民生活の実現を期待する」と述べました。が、世間の休日がかきいれどきとなるサービス産業をはじめ、旅行業、外食業、交通機関や医療機関などは休みが確保できません。子育て真っ最中の人の場合、保育園や幼稚園は祝日がお休みとなるため、対応策を考えなくてはなりません。また、非正規雇用など時間給や出来高で働く人の場合、月のうち3分の1が休みになると、収入も3分の2になってしまいます。「ゆとり」が持てるのは会社員や公務員だけ、というため息も聞こえてきます。
つまり、2019年は天皇誕生日の「ない」年になるわけです。政府は、今上天皇退位後の12月23日は、当面の間は平日にする検討に入ったと表明しています。今上天皇はご退位後、約200年ぶりの「上皇」になられるため、12月23日を祝日に残して「上皇誕生日」を祝うことは二重権威にもなりかねないためです。
カレンダー業界は、元号欄を「新元号」の表現で乗り切った矢先、10連休や10月22日に対応するため、「祝日シール」を無料配布するなど苦心しています。
元号変更に伴うシステム障害を心配する向きもありますが、2000年問題がシステムの根幹にかかわったのに比べると、今回の影響は軽微なものになりそうです。なぜなら、今稼動しているシステムは西暦をベースにしたものが大半、消費税率が変わるときのほうが対応に汗をかく作業が増えそうです。
1月
元日(1月1日)…火曜
成人の日(1月14日)…月曜
2月
建国記念の日(2月11日)…月曜
3月
春分の日(3月21日)…木曜
4月
昭和の日(4月29日)…月曜
5月
新天皇即位の日(5月1日)…水曜
憲法記念日(5月3日)…金曜
みどりの日(5月4日)…土曜
こどもの日(5月5日)…日曜→6日(月)に振替休日
7月
海の日(7月15日)…月曜
8月
山の日(8月12日)…月曜
9月
敬老の日(9月16日)…月曜
秋分の日(9月23日)…月曜
10月
体育の日(10月14日)…月曜
11月
文化の日(11月3日)…日曜→4日(月)に振替休日
勤労感謝の日(11月23日)…土曜
(12月23日の天皇誕生日は検討中?)
「ちょっと損した」と思う祝日と土曜日の重なりは「みどりの日」と「勤労感謝の日」の2回だけ。「みどりの日」は10連休で相殺(?)されますから、スムーズな運用になりそうです。
1月12日~14日(3連休)
2月9日~11日(3連休)
4月27日~5月6日(10連休)
7月13日~15日(3連休)
8月10日~12日(3連休)
9月14日~16日(3連休)
9月21日~23日(3連休)
10月12日~14日(3連休)
11月2日~4日(3連休)
3連休8回、そしてやはり10連休がひときわ目立っています。2018年が3連休9回、4連休1回でしたから、実質的にはまずまず変わらない見込み。今後ますます本格化する働き方改革を受けて、ワークライフバランスは大切な要素となってきます。「平日5連休取得」が義務化される会社も出現する昨今、休み方については、ファミリーであれシングルであれ、きちんと向き合っておく必要がありそうです。
10連休が成立するしくみは? 困る人はいるの?
2018年10月12日に開かれた「式典委員会」を受け、新天皇の即位日となる2019年5月1日(水)及び「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日(火)を、来年限りの祝日とする特別法案が閣議決定され、衆議院に提出されました。式典委員会の委員長を務める安倍首相は、「国民こぞってことほぐことができるよう、政府として万全の準備を進めていかなければならない」と述べています。5月1日が祝日になると、なぜ10連休が成立するのか? 2019年のゴールデンウィークはもともと4月27~29日と5月3~6日がそれぞれ連休で、4月30日・5月1日・2日の三日間が「間の平日」となっていました。
しかし、5月1日が祝日になると、4月30日は「4月29日(昭和の日)」と「5月1日(新天皇即位日)」にはさまれ、5月2日は「5月1日(新天皇即位日)」と「5月3日(憲法記念日)」にはさまれることになります。祝日法では「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日は休日とする」との規定があるため、4月30日・5月2日ともに休みとなり、10連休が成立するのです。
菅官房長官は10連休について、「連続した休暇を取ることで、ゆとりのある国民生活の実現を期待する」と述べました。が、世間の休日がかきいれどきとなるサービス産業をはじめ、旅行業、外食業、交通機関や医療機関などは休みが確保できません。子育て真っ最中の人の場合、保育園や幼稚園は祝日がお休みとなるため、対応策を考えなくてはなりません。また、非正規雇用など時間給や出来高で働く人の場合、月のうち3分の1が休みになると、収入も3分の2になってしまいます。「ゆとり」が持てるのは会社員や公務員だけ、というため息も聞こえてきます。
2019年の天皇誕生日は? システムに影響はあるの?
平成に入り、天皇誕生日は12月23日で行われてきました。2019年12月までは問題なく、この日付で祝われます。しかし、次の天皇になられる皇太子殿下のお誕生日は2月23日、元号が変わるのは2019年5月1日。さあ、どうなるのかというところです。これもやはり祝日法により、皇太子殿下が新天皇に即位されてからの適用となるため、2月23日が天皇誕生日となるのは2020年からになります。つまり、2019年は天皇誕生日の「ない」年になるわけです。政府は、今上天皇退位後の12月23日は、当面の間は平日にする検討に入ったと表明しています。今上天皇はご退位後、約200年ぶりの「上皇」になられるため、12月23日を祝日に残して「上皇誕生日」を祝うことは二重権威にもなりかねないためです。
カレンダー業界は、元号欄を「新元号」の表現で乗り切った矢先、10連休や10月22日に対応するため、「祝日シール」を無料配布するなど苦心しています。
元号変更に伴うシステム障害を心配する向きもありますが、2000年問題がシステムの根幹にかかわったのに比べると、今回の影響は軽微なものになりそうです。なぜなら、今稼動しているシステムは西暦をベースにしたものが大半、消費税率が変わるときのほうが対応に汗をかく作業が増えそうです。
カレンダーをざっと展望
では、2019年の「国民の祝日」が、それぞれ何曜日に当たるのか、見ていきましょう。1月
元日(1月1日)…火曜
成人の日(1月14日)…月曜
2月
建国記念の日(2月11日)…月曜
3月
春分の日(3月21日)…木曜
4月
昭和の日(4月29日)…月曜
5月
新天皇即位の日(5月1日)…水曜
憲法記念日(5月3日)…金曜
みどりの日(5月4日)…土曜
こどもの日(5月5日)…日曜→6日(月)に振替休日
7月
海の日(7月15日)…月曜
8月
山の日(8月12日)…月曜
9月
敬老の日(9月16日)…月曜
秋分の日(9月23日)…月曜
10月
体育の日(10月14日)…月曜
11月
文化の日(11月3日)…日曜→4日(月)に振替休日
勤労感謝の日(11月23日)…土曜
(12月23日の天皇誕生日は検討中?)
「ちょっと損した」と思う祝日と土曜日の重なりは「みどりの日」と「勤労感謝の日」の2回だけ。「みどりの日」は10連休で相殺(?)されますから、スムーズな運用になりそうです。
連休は平年並み?
続いて、3連休以上がどれだけ発生するかもチェックしておきましょう。1月12日~14日(3連休)
2月9日~11日(3連休)
4月27日~5月6日(10連休)
7月13日~15日(3連休)
8月10日~12日(3連休)
9月14日~16日(3連休)
9月21日~23日(3連休)
10月12日~14日(3連休)
11月2日~4日(3連休)
3連休8回、そしてやはり10連休がひときわ目立っています。2018年が3連休9回、4連休1回でしたから、実質的にはまずまず変わらない見込み。今後ますます本格化する働き方改革を受けて、ワークライフバランスは大切な要素となってきます。「平日5連休取得」が義務化される会社も出現する昨今、休み方については、ファミリーであれシングルであれ、きちんと向き合っておく必要がありそうです。
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収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28