社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
年収と歩く速さは比例するってホント?
メタボ攻略から健康への気遣いより、腕に着けるだけで歩数、消費カロリー、移動距離などが計測できるウェアラブル活動計を活用している人は少なくないのではないでしょうか。
センシング技術からの情報はビックデータとして蓄積かつ解析され、大変興味深い内容を私たちに知らせることがあります。今回、お届けするのは、アナログ集計ではありますが、なんと年収と歩行速度は比例するという結果についてです。
結果、年収が高い人ほど歩行速度が速く、歩行総数に占める早歩きの割合(早歩き率)が高いという傾向をみることができます。
具体的には、日本の平均年収を含む「年収400万円以上500万円未満」の層の平均歩行速度2.69km/hに対して、「年収1,000万円以上」の層では平均歩行速度3.13km/hと、日常的な歩行速度に0.44km/hの差分が報告されました。
年収1,000万円以上の人の早歩き率は、平均年収の人より約7%多く、加えて、ボーナス額と歩行速度の関係も、多少のばらつきはあるものの、金額が上がるほど歩くスピードが速くなるとのこと。
報告では「年収が高い人ほど忙しく、その忙しさを早歩きでカバーしているのかもしれません。早歩きをすれば、年収があがる、というわけではありませんが…」とコメントしています。言い替えるなら、年収が高い人ほど、せっかちな傾向があるとも解釈できそうです。
2017年11月25日、日本電産の永守重信会長兼社長が京都学園大学で行われた特別講演会で「早く弁当を食べられる人の方が仕事ができる」とコメントし、ネットで大きな話題となりました。
いわゆる「早食い有能説」です。
「速く食べられる人は決断力や行動力が備わっており、仕事ができる人の条件は決断力と行動力だ」。永守氏は、経験則に基づいて、食事が早い人は仕事ができる割合が高いことを語りました。
歩行速度と食べるスピードに対しての年収、どちらもイコールで結ばれるというよりは、傾向であること。パターン化して人を捉えることがないように注意が必要です。
センシング技術からの情報はビックデータとして蓄積かつ解析され、大変興味深い内容を私たちに知らせることがあります。今回、お届けするのは、アナログ集計ではありますが、なんと年収と歩行速度は比例するという結果についてです。
年収が高い人ほど歩行速度が速い
2016年11月、ドコモ・ヘルスケア株式会社は、ウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の利用者へのアンケート調査および歩行に関するデータを用い、年収と歩行速度の調査レポートを公表しました。結果、年収が高い人ほど歩行速度が速く、歩行総数に占める早歩きの割合(早歩き率)が高いという傾向をみることができます。
具体的には、日本の平均年収を含む「年収400万円以上500万円未満」の層の平均歩行速度2.69km/hに対して、「年収1,000万円以上」の層では平均歩行速度3.13km/hと、日常的な歩行速度に0.44km/hの差分が報告されました。
年収1,000万円以上の人の早歩き率は、平均年収の人より約7%多く、加えて、ボーナス額と歩行速度の関係も、多少のばらつきはあるものの、金額が上がるほど歩くスピードが速くなるとのこと。
年収と歩行速度の因果関係
ドコモ・ヘルスケア社の報告は、年収と歩行速度は比例の関係にあるという相関関係があるという事実の報告になります。年収が高いから歩行速度が速いのか、歩行速度が速いから高年収なのか、簡単に結論づけることはできません。報告では「年収が高い人ほど忙しく、その忙しさを早歩きでカバーしているのかもしれません。早歩きをすれば、年収があがる、というわけではありませんが…」とコメントしています。言い替えるなら、年収が高い人ほど、せっかちな傾向があるとも解釈できそうです。
食事のスピードも!
年収が高さは、仕事の能力とも因果関係がありそうです。歩行速度からの「せっかち」な傾向として連想しやすいのが食事のスピードです。2017年11月25日、日本電産の永守重信会長兼社長が京都学園大学で行われた特別講演会で「早く弁当を食べられる人の方が仕事ができる」とコメントし、ネットで大きな話題となりました。
いわゆる「早食い有能説」です。
「速く食べられる人は決断力や行動力が備わっており、仕事ができる人の条件は決断力と行動力だ」。永守氏は、経験則に基づいて、食事が早い人は仕事ができる割合が高いことを語りました。
歩行速度と食べるスピードに対しての年収、どちらもイコールで結ばれるというよりは、傾向であること。パターン化して人を捉えることがないように注意が必要です。
<参考サイト>
・ドコモ・ヘルスケア株式会社:ウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の歩行データを分析
https://www.d-healthcare.co.jp/newsrelease/20161118/
・@niftyニュース:日本電産社長「速く弁当を食べられる人の方が有能」と発言 ネットでは批判的な声多数
https://news.nifty.com/article/economy/business/12117-7518/
・ドコモ・ヘルスケア株式会社:ウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の歩行データを分析
https://www.d-healthcare.co.jp/newsrelease/20161118/
・@niftyニュース:日本電産社長「速く弁当を食べられる人の方が有能」と発言 ネットでは批判的な声多数
https://news.nifty.com/article/economy/business/12117-7518/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
“死の終りに冥し”…詩に託された『十住心論』の教えとは
空海と詩(4)詩で読む『秘蔵宝鑰』
“悠々たり悠々たり”にはじまる空海『秘蔵宝鑰』序文の詩文。まことにリズミカルな連呼で、たたみかけていく文章である。このリフレインで彼岸へ連れ去られそうな魂は、選べる道の多様さと迷える世界での認識の誤りに出会い、“死...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/11/23
国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験
独立と在野を支える中間団体(6)慶應義塾大学「三田会」の起源
中間集団として象徴的な存在である慶應義塾大学「三田会」について考える今回。三田会は単に同窓会組織として存在しているわけではなく、「公」に頼れない場合に重要な役割を果たすものだった。その三田会の起源について解説す...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/22
日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化
日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化
大転換期の真っ只中にいるわれわれにとって、日本の特性を強みとして生かしていくために忘れてはいけないことが二つある。一つは日本が森林山岳海洋島国国家であるというその地理的特性。もう一つは、日本文化の根源としての縄...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/16
国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題
教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担
人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像
日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学
日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14
対談 | 林望/ロバート キャンベル