社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2018.12.14

一般的な「恋人との連絡頻度」はどれくらい?

 かつては恋人に連絡をとろうとすると家の電話などの限られた手段しかありませんでしたが、今やひとり1台、携帯電話、スマホを持つ時代。いつでもどこにいても連絡がとれるようになりました。とはいえ、常に連絡を取るのか、適度な距離を置くのかは人それぞれ。女性にとって恋人との連絡頻度はどれくらいが良いのでしょうか。

女性の半数は毎日連絡をとりたいという結果に

 2017年3月にマイナビウーマンが行ったインターネット調査によると、社会人女性が考える恋人との適切な連絡頻度は「毎日」と答えた人が半数でもっとも多く、週4~6回の人が2割程度、週1~3回の人が1割程度という結果になりました。つまり、毎日連絡したい派、毎日でなくて良い派がほぼ半々に割れていることがわかります。

 ただし、毎日連絡したい派の中でも「おはようからおやすみまでLINEしていたい」という人もいれば、「おはようとおやすみくらいは、生存確認の意味で連絡とりたい」という人もいて、毎日派の中でもベストだと思う頻度は幅があるようです。それでもやはり恋人ならば毎日連絡をとりたい、というのが多くの女性の意見のようですね。

 一方、毎日連絡しなくても良い派で多かったのは「必要な時だけ連絡すれば良い」という意見。「そんなに話すことがない」「毎日連絡しなくちゃ、と義務になるのがつらい」といった声があがり、恋人と少し距離を置いて付き合いたい人が多いようでした。中には「かなり間が空いていても気にしない」という意見もあり、連絡すること=愛情表現だとは限らない考え方があることがうかがえます。

 ただし、これらはメールやLINEなどのメッセージアプリを使っての頻度の話。筆者の周りの女性に恋人との電話の頻度を聞いたところ、ほぼ全員から「毎日ではなくて良い」との回答が得られました。メッセージは自分の好きなタイミングで返信できますが、電話は自分と相手の都合を合わせなければならない点が負担に感じやすいのかもしれません。

昔と今で恋愛観が変化した人が大半

 ただし、今では必要最低限の連絡で良いと答えた人の中には、「昔は毎日連絡が取り合えたら嬉しかったけど、年齢を重ねてその要求をしなくなったしされたくなくなった」という意見も。筆者の周りでも、同じく「昔は毎日連絡を取り合いたかった」と答える人が多く、昔と今で恋愛に対しての考え方が変化していることが分かります。

 恋愛観が変化する理由にはさまざまなものがありますが、わかりやすい理由のひとつに「社会人になって忙しくなったから」という点があげられるでしょう。今でも毎日連絡をとりたい派からは「毎日連絡したいけど、忙しくて週3日くらいになってしまう」と社会人ならではの多忙に嘆く声も聞かれました。学生の頃と比べ、思考も体力も時間も仕事に費やすことが増えた結果、1日の仕事を終えて疲れて、恋人に割く時間や体力が残らないというのはやむを得ないのかもしれません。

 適切な連絡頻度はカップルによって異なるもの。目が覚めてから眠るまで連絡を取り合っていたいカップルもいれば、必要な時だけ連絡を取るので問題ないカップルもいます。しかしその感覚がずれているのを放置しておくと悲しい結末になってしまう場合も。その感覚がちょうど良い相手となら快適な関係を築けることでしょう。

<参考サイト>
・彼氏・彼女とのライン連絡頻度の理想は? 連絡頻度と愛情の関係も判明!
https://woman.mynavi.jp/article/170331-171/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?

平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?

平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想

平和は、いかにすれば実現できるのか――古今東西さまざまに議論されてきた。リアリズム、強力な世界政府、国家連合・連邦制、国連主義……。さまざまな構想が生み出されてきたが、ここで考えなければならないのは「平和」だけで良...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/08
川出良枝
東京大学名誉教授 放送大学教養学部教授
2

PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方

PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方

プロジェクトマネジメントの基本(3)プロジェクトのすすめ方

プロジェクトを進める際にPDCAサイクルの概念は欠かせない。国際標準PMBOKでは、PDCAを応用した「立上げ」「計画」「実行」「監視コントロール」「終結」の5段階をプロジェクトに有用とし、複数フェーズでそれを回す。ステーク...
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/10
大塚有希子
法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科准教授
3

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如

現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
4

『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり

『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり

葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道

役者絵からキャリアを始め、西洋の画法を取り入れながら読本の挿絵を大ヒットさせた葛飾北斎。その後、北斎が描いていった『北斎漫画』や浮世絵などの数々は、海外に衝撃を与えてファンを広げるほどのものになっていく。60代は...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/06
堀口茉純
歴史作家 江戸風俗研究家
5

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景

チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
橋爪大三郎
社会学者 東京科学大学名誉教授 大学院大学至善館教授